引き続き経済の混乱続く中、ぼくの8月の投資成績はどうだったでしょうか?
全体は+1.9%で横ばい
資産全体は+1.9%でほぼ横ばいでした。年初からのリターンは▲8.52%で冴えないままです。ちなみに総資産の定義は*1。
セグメント別リターン
ぼくは資産を5つのセグメントに分けて管理しています。現金およびマーケットニュートラルの短期売買を行う「オルタナティブ」、金と仮想通貨の「ヘッジ」、太陽光と不動産の「リアルアセット」、そして「株式」「債券」の5つです(2020年の投資戦略 5セグメントに再編)。
8月、最も落ち込んだのはヘッジ。ほかは概ねプラスとなりました。セグメントごとの比率は次の通りです。
株式セグメント+2.0%
株式は2.0%増となりました。内訳を見ると、落ち込んだのは先進国株式です。僕の資産の中では、S&P500連動のIVVや、北米除く先進国のEFAなどが当たります。
グロースの調子が良かったのは、株式のうちの17%を占める勤務先の株価が10%ほど上昇したせいです。まだ年初来▲2.0%なのですが、比較的日本株の動きがいいですね。
とはいえ、単一株式、しかも小型のボラティリティが高い銘柄をこんなの保有するのは本意ではありません。このペースで株価が戻ってくれれば、さっさと売却してしまいたいところです。
この1カ月を見ると、AmazonとGoogleがそれぞれ5%ちょっと値を下げる一方で、厳しい状況にあるMetaは3.88%上昇しました。
ただ年初来で見ると、Amazon/Googleは4分の3に、Metaは半値になっています。そろそろこのあたりで踏ん張って欲しいところです。
MetaのEPSは3四半期連続で減少しているし、この前はついに売上が前年比マイナスに突入しました。そういう点を見れば仕方がないところではありますが、PERはいまや13.5倍です。NASDAQの平均PERが26.75倍なのを考えると、ものすごいバリュー状態ですね。もちろん、さらなる売上減、利益減を市場は見込んでいるということなのでしょうけど。
8月の売買は、クレカ積み立てがメインでした。tsumiki、楽天、SBI、マネックス、auカブコム。さらに楽天キャッシュ決済も追加となり、合計30万円の投資です。ポイントは、0.5%+1%+1%+1.1%+1%+1%で2800円相当です。
ちなみに9月1日時点の積み立ての損益はこうなっています。
- tumiki +3.51%(ひふみプラス)
- 楽天 +1.96%(楽天バンガード全世界)
- SBI +3.89%(SBI・V・S&P500)
- マネックス +2.13%(eMAXIS Slim全世界)
- auカブコム +3.42%(eMAXIS Slim全世界)
債券 +5%
債券は+5%です。ポートフォリオの8割をARCCが占めていますが、これが1.3%上昇したことが主要因。そこに円安が加わって上昇しました。
リアルアセット+2.0%
リアルアセットは2%の増加です。この夏はかなり日照状況がよく、それをわずかに反映して太陽光発電の評価額が上昇しています。また、キャッシュインの状況もまぁまぁです。
太陽光の詳細は下記の記事にまとめています。
また、不動産のほうは引き続き1室空室が続いています。家賃を下げても埋めるべきか、悩みますね。8月から秋にかけては入居が厳しく、昨年は結局年末まで埋まらなかった経験があります。
ヘッジセグメント▲3.4%
仮想通貨と金からなるヘッジセグメントは、引き続き弱い動きです。仮想通貨の冬といわれて久しいですが、Bitcoinが下落し、アルトコインが比較的戻すという相場の月でした。ちなみにこの価格は円建てです。
9月は15日にEthereumのメジャーアップデート「Merge」を控えています。これを受けてETHがどう動くかに注目しています。ポートフォリオとしては下記のようになっています。
小口でヘッジファンド的なロング・ショートポジションを取れるということで期待したSUSTENですが、現在まで全くいいところがありません。21年11月にGreenファンド100%で購入してから、約20%の下落です。こういう下落相場のときこそ、頑張ってほしかったのですが、100%株式よりも大きくパフォーマンスを落としているわけで、むぅぅという感じ。
オルタナティブ+3.9%
オルタナティブは3.9%の増加でした。オルタナティブは短期売買ポジションと現金です。ポジション状況としては、だいたい下記のとおり。パーセンテージは、総資産に対する比率になります。
- 優待クロス 7.07%
- ドルMMF 2.4%
- ステーブルコイン 2.3%
ステーブルコインはBlockFiとNEXOにてレンディング中です。
実は、最も成功しているのがこのオルタナティブセグメントかもしれません。というのは、ドルMMFが為替で円建て価値が増加しており、ステーブルコインもドルステーブルなので為替+8%程度のレンディング金利が付いているからです。年初来で+24%となっており、なるほど、ドルを現金で持っているのが一番有利だったのか? という感じ。
ステーブルコインのレンディングはカウンターパーティリスクもあって、おいそれと大金は入れにくいのですが、最も好調な投資先がステーブルコインというのも面白いものです。
通貨の状況
ドル円はさらに円安となり、140円に近づきました。資産のうち41%をドルで保有しているため、円安効果は1.78%。為替効果を除くと0.2%のプラスでしかありませんでした。
通貨/形態別のポートフォリオを見ると、次のようになっていて、比較的バランスの取れた配分のように思っています。
なお、配当や家賃収入などのインカムゲインは下記にまとめています。
今後の方針
今月もあまり将来の方針が見えていません。さてどうしようかな? 唯一ちょっと考えるのは、ボラタイルな株式の比率を減らして、債券系の資産に移すことです。これは、市況などのタイミングを見て言っているのではなく、自分がFIREに至り、かつ100歳まではいまの生活レベルを維持しても問題ない状況になったためです。これ以上、アグレッシブに増やすよりも、もう少しリターンもリスクを落としたほうが合理的だという判断です。
ただ、市況的に株価が下落しているところでこのポートフォリオ組み換えを行うのはやっかいです。だって、リバランスという考え方なら、株式は買い増しなんですから。というわけで、ズルズルときています。
ただ、8月については優待クロスで資金がちょうどいい状況でした。これまで、余らせるか足りないかが多かったわけですが、イオン3000株をクロスしてちょうどよかったので、比較的キャッシュポジションに余裕がある感じです。
そして、キャッシュフロー的には現金がこれからもどんどん増える傾向にあります。ならば、この現金を何かに投資したいな、と。
- 不動産の頭金に使う
- ステーブルコインを買ってレンディングする
- クラウドファンディングに回す
といった選択肢が考えられます。しかし、下つは雑所得なんですよね。。これはクルマを買い換えるしかないかな?
各セグメントは以下の目論見書に従って運用しています。
また計算上の注意点は下記です。
- このポートフォリオには、生活防衛資金、401k、各種貯蓄性保険、年金、家族の資産は入れていません
- 株主優待は現金化したもの以外、資産計算していません。取得コスト分だけ資産にマイナスの影響が出ています(ここは今後検討です)
- 含み益も資産として計算されているので、ここから税払いが発生する場合があります
- 法人と個人の資産を合算しています
【2022年7月の成績とポートフォリオ】
*1:株式や債券、仮想通貨など金融資産は時価評価。金は時価評価。不動産や太陽光発電所は、将来CFを元にDCF法で現在価値を算出。それらを合計しています。いわゆる簿価の総資産額や純資産額ではなく、できる限り市場価格に近い、株式と同列に比較できる資産額を目指しました。