FIRE: 投資でセミリタイアする九条日記

九条です。資産からの不労所得で経済的独立を手に入れ、自由な生き方を実現するセミリタイア、FIREを実現しました。米国株、優待クロス、クリプト、太陽光、オプションなどなどを行うインデックス投資家で、リバタリアン。ロジックとエビデンスを大事に、確率と不確実性を愛しています。

2022年10月の投資成績とポートフォリオ 資産増だがMetaがメタメタ

恒例の月間投資成績コーナーです。このところ株価が乱高下していることもあって、果たして資産が増えたのか減ったのかもよくわかりません。どうだったでしょう?

全体は+4.1%

フタを開けてみれば、総資産は4.1%増加していました。4%と侮るなかれ、年間生活費を上回る増加なので、寿命が1年伸びたようなものです。でも年初来ではまだ▲8.19%となっています。

セグメント別リターン

ぼくは資産を5つのセグメントに分けて管理しています。現金およびマーケットニュートラルの短期売買を行う「オルタナティブ」、金と仮想通貨の「ヘッジ」、太陽光と不動産の「リアルアセット」、そして「株式」「債券」の5つです(2020年の投資戦略 5セグメントに再編)。

 

このセグメントごとのリターンを見ると、10月はほぼすべてでプラスとなりました。株式が5%も増加して、年初来リターンをけっこう引き戻しましたし、債券は16.3%も増加して年初来リターンがプラスに転換しました。



ちなみに、現在のアセットアロケーションは下記の通りです。もう少し株式を減らして債券の比率を増やしたいとは思っていますが、なかなかそのタイミングが難しいものです。

株式セグメント +5.3%

ではここからは5つのセグメントを個別に見ていきます。株式は+5.3%と増加しました。先月9月が▲7.9%と大幅な下落でしたが、その一部を取り戻した形です。内訳を見ると、途上国を除き先進各国のインデックスがかなり戻した一方で、グロース株はマイナスとなりました。

これは、要するにGAFAの壊滅です。特にMetaはこの期に及んで31%もの下落。年初来では72%下落という、これが大企業か? という状況です。軒並み悪化した決算が影響したともいえますが、GAFAの状況は改めてまとめておきたいと思います。

↓書きました

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10月の売買は、クレカ積立だけでした。tsumiki、楽天、SBI、マネックス、auカブコム。さらに楽天キャッシュ決済も追加となり、合計30万円の投資です。ポイントは、0.5%+1%+1%+1.1%+1%+1%で2800円相当です。

 

楽天のクレカ積立は、いろいろ銘柄を変えながら検討しているのですが、「ニッセイ・デンマーク・カバード債券ファンド(為替ヘッジあり・資産成長型)」というちょっとレアな投信を買い付けていました。もちろん1%還元となるよう、信託報酬の代行手数料が0.44%という銘柄です。こちら住宅ローン担保の債券を対象に為替ヘッジする債券で、比較的安定しているか? とおもいきやそう思ったとおりにはいきませんでした。買値を超えた時点で売却注文を入れたのですが、約定のタイミングでは買値を下回ってしまいました。

 

さて、現在の株式のポートフォリオは下記の通りです。勤務先の株式の比率が高いことがかなりのリスクと感じています。なかなか売却してもいいと思える株価にならないのですが、ダウンサイドリスクを考慮して売ってしまおうかな。

債券 +16.3%

債券は16.3%の増加です。ひとえにARCCが激上げし、そこに円安も加わったため。ARCCは債券のくくりに入れていますが、どちらかというと銀行に近い事業モデルなので、S&P500にほぼ連動するような動きをします。

リアルアセット +0.7%

太陽光発電所と一棟アパートからなるリアルアセットは0.7%の増加でした。太陽光も不動産もDCF評価値はかなり安定してきていて、

  • 太陽光発電所DCF ▲0.76%
  • 一棟アパートDCF +0.21%

そこにCFの増加を加えると、リアルアセット全体で+0.7%増という形です。安定してキャッシュフローが出るアセットなので、その意味ではいいですね。

なお太陽光発電所の発電実績は下記に詳しくまとめています。

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不動産の空室はまだ埋まりません。春のシーズンを逃すと、冬になるまで埋まらないというのは昨年と同じ流れ。これなんとかならないものなんでしょうか?

ヘッジセグメント +9.4%

仮想通貨と金からなるヘッジセグメントは9.4%の増加。仮想通貨は年初ではまだまだ大きなマイナスなのですが、10月単月ではかなり戻しました。ETHは21%も上昇し、23万円台まで戻しています。金も1.1%増加し、年初来では16.9%の増。もしかしたら、金が今年一番パフォーマンスのいい資産クラスかもしれませんね。

仮想通貨は、NEXOにてBTCとETHをレンディングしています。一応、APY8%くらいあるので、そこが多少の底支えになっています。

 

ヘッジセグメントのポートフォリオは下記の通り。金、BTC、ETHがほぼ3分の1ずつとなっていて、そこそこ落ち着きのいいポートフォリオです。

オルタナティブ ▲0.8%

オルタナティブは計算上0.8%の減少となりました。おそらくは優待クロス絡みで損益がずれて出てくる影響でしょう。とはいえ、オルタナティブセグメントのうち、35%は純粋なドルであり、そこが円安効果で価値が上昇していることを考えると、あれ?なんで減ってんの? という感じではあります。

 

26%が優待クロスに充てられていますが、これは10月の優待クロスの解消の残りです。もちろんクロスではほぼ余裕資金ゼロまでポジションをつくりますので。

 

そして、18.6%がドルのMMF、ドルステーブルコインが16.4%あります。ステーブルコインはUSDCとUSDTの組み合わせで、いずれもNEXOとBlockFiでレンディング中です。

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通貨の状況 円安さらに進行

通貨の状況は引き続き円安が進行しました。一時は150円を超えましたが、本棚卸し時点では148.7円の計算です。2022年に入ってから、見事に右肩上がりで円安進行ですね。

直近1カ月では、2.79%円安が進みました。ぼくのポートフォリオはドル資産が41%を占めているので、円安効果によってリターンが1.15%押し上げられました。全体4.1%の伸びでしたので、実質2.95%の資産増だったともいえます。

 

通貨のアロケーション状況を見ると、下記のようになっています。バランス的にはけっこういい感じで、心地いい。ドルのヘッジタイミングを意識しつつ、この比率は維持したいと思っています。

なお配当や家賃収入などのインカムゲインは下記にまとめています。

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今後の方針

今年もあと2カ月。円安トレンドはまだ終わらないと思いつつ、FRBが利上げを止めた瞬間に、一気に円高に振れると踏んでいます。それがいつかはわからないのですが、150円前後を壁と見て、それ以上に円安が進んだらヘッジを検討したいと思っています。

 

いまは日本株は比較的堅調ですが、全世界的に不況の影が出てきました。ということは、そろそろ業績的にもヤバくなってきます。手持ちの株で長期保有を考えていない銘柄は、さっさと売ってしまおうかという感じです。

 

各セグメントは以下の目論見書に従って運用しています。

 

また計算上の注意点は下記です。

  • このポートフォリオには、生活防衛資金、401k、各種貯蓄性保険、年金、家族の資産は入れていません
  • 株主優待は現金化したもの以外、資産計算していません。取得コスト分だけ資産にマイナスの影響が出ています(ここは今後検討です)
  • 含み益も資産として計算されているので、ここから税払いが発生する場合があります
  • 法人と個人の資産を合算しています

 【2022年9月の成績とポートフォリオ】

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