確定申告の季節です。あ、税金を収める人は2月15日から3月15日の間に確定申告を行う必要があるのですが、還付(払いすぎの税金を受け取る)人に限っては、1月1日から確定申告が可能になっています。
今回は、ふるさと納税の確定申告について。ワンストップ納税を選択すれば確定申告は不要なのですが、ぼくの場合、
- どうせ確定申告はやる
- 確定申告なら1回、ワンストップ納税なら都度書類提出が必要
- ワンストップ納税は年間5箇所までという制約がある
- ワンストップ納税は1月10日までと締切が厳しい
ため、確定申告を選択しています。
XML利用が超絶便利だった
ふるさと納税は、以前は寄付先を都度入力し、さらに寄付証明書を添えて税務署に送るという面倒な手続きが必要でした。ところがその後、寄付証明書の添付は不要になり、さらに2021年分からは、ポータルサイトなどが発行するXMLを使い、簡単に確定申告ができるようになりました。
昨年はXMLを使わずに処理してしまったのですが、そういえば試していなかったと思い、今回はXMLデータを使って確定申告をしてみます。
楽天市場でふるさと納税のXMLデータを用意
まず主力としてふるさと納税を行った楽天市場です。ログインすればどこかにXMLデータがあるのかとおもいきや、見当たらず。マイページの左下のほうにある「寄附金控除証明書の発行」から進む形になります。この証明書というのがXMLなんですね。
ただここでも落とし穴があって、行けばすぐにXMLがDLできるわけではありません。発行申請を行ってから数営業日待つ必要があります。
ちょっと待って証明書が発行されたら「証明書を取得する」からダウンロード可能になります。
こちらのボタンを押すと、野村総研運営の「e-私書箱」に遷移します。
ここからXMLをダウンロードします。
続いては、国税庁の確定申告コーナーです。「寄附金控除、政党寄付金等特別控除の入力」で、手入力の代わりに「データで交付された証明書等の入力」を選びます。
ファイル選択から先程のXMLを選択すれば、
このように、寄付先と金額が自動的に入力されます。
本当は、マイナポータル連携を行えば、もっといろいろ楽になるようですが、今回はまずはここまで。これだけでも手作業がなくなってかなり楽になりました。
とはいえ、これって双方でデータのフォーマットを揃えただけですよね。国税庁側もふるさと納税ポータル側もWebサイトであり、最初からフォーマットを決めておけば簡単にやりとりができたはず。途中を紙と手入力で処理させようとしたあたりに、そもそもの問題がありました。
XMLデータを用意しているふるさと納税ポータル
さて今回は楽天市場からXMLを取得しましたが、そのほかのサイトではどうでしょうか。下記のとおり、シェアでいうと「ふるさとチョイス」「さとふる」「ふるなび」あたりがそのほかの上位です。
『調査レポート』1自治体のふるさと納税ポータルサイト利用数は最高が21となりました。 | ふるさと納税総合研究所
ふるさとチョイス
まずシェアトップのふるさとチョイス。マイページにXMLDLが用意されています。
ただ問題は、証明書の発行が1月末からだということ。なんでこう遅くなるんでしょうか。さっさと発行してもらいたいところです。
さとふる
続いては、シェア3位の「さとふる」。こちらもXMLを提供しています。が、残念ながら2022年はさとふるでふるさと納税をやっておらず、詳細がわかりませんでした。2023年分は1月中旬からということなので、2022年分があればそろそろDLできるはずでしょうか。
さとふるは、ふるさと納税用のPDFを簡単に作成できる「カンタン確定申告」というサービスを1月末に開始するようです。国税庁の確定申告コーナーのふるさと納税特化版のようなイメージでしょうか。
ふるなび
シェア4位のふるなびもマイページからXML発行が可能です。
証明書発行から実際にDL可能になるまで数日かかるようです。
このように、確定申告をめぐるやりとりは、少しずつですが紙からデジタルに移行しつつあることが分かりました。それにしても、もう少しスピーディにデータを用意してほしいものですね。
なぜ1月末までデータを用意しないのかは理解に苦しみます。XMLの生成は、必要な人だけに提供するのでバッチ処理したくなる気持ちも分かりますが。