FIRE: 投資でセミリタイアする九条日記

九条です。資産からの不労所得で経済的独立を手に入れ、自由な生き方を実現するセミリタイア、FIREを実現しました。米国株、優待クロス、クリプト、太陽光、オプションなどなどを行うインデックス投資家で、リバタリアン。ロジックとエビデンスを大事に、確率と不確実性を愛しています。

ATMで外貨を下ろす 海外で使うRevolutの研究(3)

前回、前々回と海外での利用やECなどでのドル決済に、Revolutがいろいろと使えることをまとめました。その後のクレカチャージに1.7%の手数料課金の開始発表で、どうにも使い勝手が微妙にはなったのですが、今回はその(3)として外貨を下ろす手段です。

海外で外貨入手の歴史

さてクレジットカードが普及する前は、海外に行ったらまずするのは日本円の外貨への両替でした。覚えている限り、1990年代はまだT/C(トラベラーズチェック)の時代で、銀行で発行してもらってもっていったことを覚えています。

 

いずれにせよ、両替商を使うのはたいへんレートが悪いことは当時から知られていたので、別の方法がいろいろと考え出されました。その一つが、クレジットカードのキャッシングです。キャッシングは手数料という名の金利(24%くらい)がつきますが、それでも旅行期間であれば、両替のスプレッドよりもキャッシング手数料のほうが安くなります。

 

さらに、帰国後、すぐにATMなどで返済すれば借り入れ日数も少なくなるとあって、キャッシング時のレートが良いカードやATMで即日返済できるカードの話題が一時期盛り上がりました。

外貨をそのままATMでおろせるRevolut

ところが時代は進み、今はRevolutのようなマルチカレンシーカードが増えてきています。1つのカードの中に、円やドルなど複数の通貨を保有でき、さらにカードをATMに入れれば、その地域の通貨を下ろすこともできます。

 

今回はこれを使おうというわけです。

 

といってもいくつか条件があります。

  • 下ろせるATMはVisa対応のもの
  • 手数料は超過分2%
    • スタンダード(月会費無料) 2万5000円相当まで無料(月間)
    • プレミアム(月額980円) 5万円相当まで無料(月間)
    • メタル(月額1980円) 10万円相当まで無料(月間)
  • 銀行振込やデビットカードでチャージした残高しか引き出せない

ATMがVisa対応のもの……というのはVisaまたはPlusのロゴが付いたものです。まぁこれはいいですね。

プランをどう考えるか?

問題は2つ目のプランです。月額無料のスタンダードプランは2万5000円までしかおろせません。微妙に少ない額ですね。そこから先は2%の手数料がかかるわけですが、980円のプレミアムに入ってもペイするのはどのくらいおろしたときでしょう?

 

はい。それは4万9000円追加でおろしたときなので、単にATMでの現金引き出しのためだけなら上位プランに入る意味はありません。メタルも9万9000円追加で引き出せるようになるだけです。無料の2万5000円と合わせると12万4000円が1980円で下ろせるわけですから、やはりメタルに入る意味もありません。

 

プランのことはあまり考えず、現状入っているプランに応じて、必要なだけATMから下ろせばいい計算ですね。

 

ちなみに競合のWISEの場合、月に2回まで合計3万円分までは無料で出金できます。それ以降は、1回につき70円がかかるほか、月間3万円を超える分は1.75%の手数料がかかります。回数が少なければちょっとWISEのほうが有利。ただし、WISEはプラスチックカード発行に1200円がかかります。

デビットカードチャージ残高のみ対応

問題は、チャージ方法の制限です。これはつまり、クレジットカードやプリペイドカードでチャージした残高はATMで下ろせないということです。まぁ意図は分かります。クレジットカードでチャージした残高をATMでおろせたら、実質的にクレジットカード枠を現金化できるわけで、それは日本では業界が自主規制しているからです。

 

というわけで、振込はともかくとしてデビットカードでのチャージです。実はこれが意外にややこしい。というのは、Revolutは2022年12月末にMastercardブランドでのチャージを終了しており、実質的にデビットもVisaしか使えないからです。

 

ぼくが持っているVisaデビットのカードは次の通り。

  • 三井住友銀行(Oliveデビット)
  • GMOあおぞら銀行
  • あおぞら銀行
  • 三井住友信託銀行
  • PayPay銀行

ちなみに楽天銀行とみずほ銀行はJCBデビットで、住信SBI銀行系はMastercardデビットです。

 

そして、デビットカードの利用でポイント還元をしていたGMOあおぞらは、2022年末をもってRevolutへのチャージでのキャッシュバックを変更しました。というか、いままでキャッシュバックしてたのが奇跡のようですね。だって、銀行からRevolutにチャージすると1%キャッシュバックとなり、その残高はATMで現金としておろせたのですから。

というわけで、今回は一つのテストとしてOliveでデビットモードを選択し、Revolutへのチャージを試してみました。出てきた画面は次の通り。

ネットの情報を見ると、1回2万円以内だとか、そういう話もあったのですが、ぼくのばあいは全然ダメ。まったくOliveのデビットからチャージできませんでした。

 

Revolutは、勇んで日本でサービスインしたものの、ことごとく詰めが甘く、スキを疲れておもちゃにされては慌てて抜け道を塞ぐということの繰り返し。結局、本来利便性が高い使い方までも利用できなくなるということが繰り返されているように思います。

 

結局、今回は還元率は0%なもののGMOあおぞら銀行からチャージをやってみました。最初、あおぞら銀行(Visaデビット1%還元中)からチャージしようとかと思ったのですが、振込が明日の24日になる(モアタイムにあおぞら銀行は非加盟)ため、あきらめました。というか、モアタイムに非加盟な銀行はとてつもなく今風でないので使いたくないのが本音です。

 

ともあれ、そういうことで、一応デビットカードからチャージはできました。続いて海外ATMでおろしてみたところを、後ほど追記したいと思います。

 

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