FIRE: 投資でセミリタイアする九条日記

九条です。資産からの不労所得で経済的独立を手に入れ、自由な生き方を実現するセミリタイア、FIREを実現しました。米国株、優待クロス、クリプト、太陽光、オプションなどなどを行うインデックス投資家で、リバタリアン。ロジックとエビデンスを大事に、確率と不確実性を愛しています。

2023年新春 固定資産税と住民税、自動車税の高還元支払い手法

4月の所得税の支払いが終わったと思ったら、続いては地方税の季節です。そして大きな変化がやってくるのも地方税です。最もお得に支払いをするにはどうしたらいいでしょうか?

地方税のカレンダー

所得税や法人税、消費税などの国税は、決算期と確定申告の3月4月がピークですが、地方税は4月から毎月のように納税が発生します。主だったところは下記の通りです。

  • 4月 固定資産税/償却資産税 第1期
  • 5月 自動車税
  • 6月 個人住民税(普通徴収 第1期)
  • 7月 固定資産税/償却資産税 第2期
  • 8月 個人住民税(普通徴収 第2期)
  • 10月 個人住民税(普通徴収 第3期)
  • 12月 固定資産税/償却資産税 第3期
  • 1月 個人住民税(普通徴収 第4期)
  • 2月 固定資産税/償却資産税 第4期

このように毎月何かしら支払うことになるわけですが、どのようにして払うのが最もお得か。それを考えていくのがこの記事です。

支払い方法と今年のアップデート

地方税の支払い方法は各市区町村によって違っていて、一律のベストプラクティスがありませんでした。確実に使えるのは銀行引き落としとコンビニ伝票払い。ただこれらは特に還元があるものではありませんでした。

 

唯一あったのが、電子マネーnanacoによる支払いです。セブン-イレブン店頭ではnanacoでの支払いが可能だからです。クレカからnanacoにチャージしてポイントを獲得できます。

 

またクレジットカードで支払うと、還元はあるものの通常手数料がかかります。東京都の場合でざっくり0.75%の手数料です。クレカで地方税を支払う場合、「税払でもポイント還元があるか」ということと「0.75%を引いて高還元か」をチェックすることになります。

 

そして直近増加したのが、コード決済事業者による請求書払いでした。これはPayPayを筆頭に、各地方自治体と交渉して支払えるようにしたもの。現在はauPAYやLINE Payなど多くが地方税の支払いに対応しました。例えば、下記のような対応状況です。

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ところが、各コード払いは次々と請求書払いでのポイント還元を終了しています。最も還元率を高くできたauPAYが請求書払いの還元を4月から終了したことで、方針大転換が必要になります。

一方で、大注目なのが地方税統一QRコードであるeL-QRです。どの自治体が対応するかはまだ未確定ですが、ほぼすべてが対応すると目されています。ここにPayPay、楽天ペイ、ファミペイが対応を発表しています。

どの方法で支払うのが最も還元率が高いのか

では、地方税についてはどの手法で支払うのが最も高還元なのでしょうか。なお国税については、下記の記事でまとめたとおり、AmazonPayを使ってAmazonギフト券残高で支払う方法になるでしょう。地方税については、下記の記事のアップデートです。

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まずnanaco−セブン-イレブンルートです。こちらは次のような選択肢があります。還元率はまぁまぁですが、上限金額があるのがけっこう痛いです。

  • 三井住友カードゴールド(2.0%)→auPAY→モバイルnanaco (月間上限5万円まで
  • セブンカード・プラス(0.5%)→モバイルnanaco
  • リクルートカード(1.2%)→モバイルnanaco(月間上限3万円、新規登録不可)

クレジットカードでは約0.75%が控除されますが、高還元のカードならプラスになります。例えば下記のようなカードです。

  • 三井住友プラチナプリファード(2.5%)→手数料(約▲0.75%) 計約1.75%

そして、コード決済です。eL-QRの導入で、クレジットカードよりも対応自治体の増加が予想されます。なおいずれもクレカスルーの支払いは請求書では使えないので、いったんチャージする必要があります。そのため、チャージ上限が月間5万円と制約のあるauPAYか、楽天ペイを使うことになります。

  • マネックスカード(1.0%)→ファミペイ(0.5%)→楽天POSA→楽天ペイ 計1.5%(上限2万円)
  • ファミマTカード(0.5%)→ファミペイ(0.5%)→楽天POSA→楽天ペイ 計1.0%

残念なのは、auPAYが請求書払いに対する還元(0.5%)を3月末で終了したこと。これにより、いずれもチャージ時の還元しかもらえない形になりました。

 

ちなみに、楽天ペイで最も重要なのは、支払い残高として楽天キャッシュだけでなく楽天ポイント、しかも期間限定ポイントも利用できることです。これで大量に余った期間限定ポイントも有効活用できます。

 

なお、三井住友カードゴールドやプラチナプリファードの還元率を2.0%、2.5%に上げる方法については下記を参照してください。

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地方税支払いの優先順位

というわけで、地方税支払いの優先順位は次のようになりそうです。もちろん、その方法で支払える自治体は……ですけど。

  1. auPAY→モバイルnanaco→セブン-イレブン店頭払い(2.0%、月間上限5万)
  2. プラチナプリファード(約1.75%)
  3. マネックスカード→ファミペイ→楽天POSA→楽天ペイ(1.5%、月間上限2万)
  4. リクルートカード→モバイルnanaco(1.2%、月間上限3万円)

それぞれ月間上限が厳しいですが、1〜4まで使うと月間10万円になります。年間で120万円。僕の年間固定資産税の支払いがだいたいこのくらいなので、ギリギリ足りるかな? という感じです。

 

あとは払えるものはカードで払っていくことと、楽天の期間限定ポイントの活用ですね。

 

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