この春、2月中頃からでしょうか。マネーフォワードMEで三井住友カードの利用履歴を見たときに、複数カードの明細が合算されてしまい、どれがどのカードの利用なのかわからなくなってしまいました。ほんと、これは困った。。。。
複数の三井住友カードをマネフォに取り込む
まず三井住友カードは複数のカードを持っている場合、1つのログインIDですべてのカードの明細を確認できます。こんな感じです。これは便利なのですが、1つ問題があります。マネーフォワードMEで利用履歴を取得したとき、すべてがメインカードの利用として取り込まれてしまうのです。
これによって、マネーフォワード上で次のような問題が生じます。
- LINEクレカ(P+)の月間利用額が把握できない(月間1万円が還元上限)
- どれが法人カード(オーナーズV/M)の利用なのか分からない
もちろんこれはよろしくないので、対応策が用意されていました。カードごとにIDとパスワードを変える方法です。その上で、それぞれのIDとパスワードをマネーフォワードMEに登録すれば、別カードとして表示されるのです。
この方法を取るには、三井住友カード側でも「おまとめログインサービス」の解除が必要です。ところが、なんと2/28におまとめログインサービスが必須となってしまったのです!
おまとめログインサービスの解除受付終了のお知らせ|クレジットカードの三井住友VISAカード
同様の問題は三井住友カードだけでなく、イオンカードとか楽天カードでも起きていて、ちょっと使いにくさがあります。ただし三井住友カードは法人カードもあるため、問題が深刻だというわけです。
※同じクレジットカードを複数持っている場合はどうしたらいいですか
法人決算で躓いた
さて、ぼくは法人の決算のための支出データの管理にマネーフォワードMEを使っています。法人専用にマネーフォワード確定申告とかfreeeを使う手もあるのですが、正直、大した経費も使っていないので、個人の家計簿用に使っているマネーフォワードMEで十分なのです。
そして、
- 法人銀行口座の入出金データ
- 法人クレカの支払いデータ
- 個人クレカの支払いデータのうち、法人支出のもの
をまとめて、税理士に渡しています。ところが今回、「法人クレカの支払いデータ」がマネーフォワードMEでわからなくなってしまったのでした。いやはやこれは困った。下記のように、同じ「東京電力 電気料金等」で、支払いが「三井住友プラチナプリファード」で並んでしまい、どれが法人Aでどれが法人Bなのか判別できません。個人の決済も「三井住友プラチナプリファード」の記載なので、電気料金以外もどれが法人なのかわからないのです。
正確には、「三井住友プラチナプリファード」の上にマウスを乗せるとポップアップでオーナーズMとかLINEクレカとか細かな費目も出てくるのですが、この情報がCSVで書き出したときは失われてしますのです。
カードごとに別グループを作るという解決策
いくつか試行錯誤した結果、一応暫定ながら解決策が見つかりました。それはグループを分けるという方法です。マネーフォワードMEのプレミアムだと、グループを作成して、そのグループにどの金融機関のデータを入れるか設定できます。そこで、下記のように、三井住友カードの中の特定のカードだけを入れたグループを作成します。
そして画面上部のグループ変更リストから切り替えることで、法人カードだけをくくりだすことができるようになります。
その上で、CSV書き出しを行えばOKというわけです。
三井住友カードにもマネーフォワードにも対応望む
とはいえ、これまで1回CSVを書き出せばよかったのに、グループを変えて書き出さなくてはそこそこ手間です。また、書き出したCSVは「三井住友プラチナプリファード」表記なので、手動で「三井住友オーナーズV」とかに書き直す必要があります。
対応策はいくつもあります。まずは三井住友カード側がおまとめログインサービスの解除に対応すること。これは元に戻すってことです。2つ目は、少なくとも法人カードだけは別IDでVpassに登録できるようにすることです。これでは、経理が別にいる会社では、代表者個人のカードと一緒になってしまい、不都合です。
マネーフォワード側では、データ上はどのトランザクションがどのカードなのかの情報を持っているのだから、それを出力に反映することです。だいたいポップアップには出ているのにCSVには出力されないって、問題に気づいていないのだと思います。
ちなみに、競合のマネーツリーはおまとめログイン状態でも、ちゃんと個別のカードごとに明細を取得して表示します。マネーフォワードMEは、こういうところをちゃんとやってほしいところです。