FIRE: 投資でセミリタイアする九条日記

九条です。資産からの不労所得で経済的独立を手に入れ、自由な生き方を実現するセミリタイア、FIREを実現しました。米国株、優待クロス、クリプト、太陽光、オプションなどなどを行うインデックス投資家で、リバタリアン。ロジックとエビデンスを大事に、確率と不確実性を愛しています。

PayPayポイント、ついに現金化可能に PayPayポイント投資の攻略法

PayPay証券がPayPayポイントを使った投信/ETF買付サービスを開始しました。これによって、ついにPayPayポイントが現金化できるようになります。

PayPayポイント→投信→PayPayマネー→銀行口座出金

これまでPayPayポイントは、PayPay決済時の割引がメインの使い方で有価証券の購入はできませんでした。ポイント自体を株価指数に連動して増減させる疑似投資、「ポイント運用」はありましたが、有価証券は買えなかったのです。

 

ところが今回、PayPayポイントで有価証券が購入できるようになりました。そして有価証券は、売却すると現金化が可能です。今回の場合、いったんPayPayマネーとなり、それを銀行口座に出金が可能です。

 

つまり、PayPayポイントを現金化できる道が開けたのです。

 

ただちょっと面白いことに、PayPayマネーライトについては買付に使えません。PayPayマネーライトはクレカチャージで得られる電子マネーなので、これを有価証券の買付に使えてしまうと、クレカ与信枠を現金化できてしまうため、クレカ業界の自主規制に反してしまうからでしょう。

どの有価証券を買うか

では現金化を想定した場合に、どの有価証券を買うのがいいでしょうか。まず有価証券の状態で増減が小さい、つまりボラティリティが小さい商品が望ましいです。別に投資のために買うのではないので、減る可能性を少なくしたいからです*1

 

一つ候補になるのは「フラットキープコース」でしょう。この実態はETF USIGへ投資するものです。

USIGは、「iシェアーズ ブロード米ドル建て投資適格社債 ETF」で、投資適格社債、つまり格付けがBBB以上の倒産確率の低い企業の社債を複数集めたETFです。上位発行体、つまり企業名は次のとおりです。

そしてどんな特性を持っているのかというと、下記のとおりで、標準偏差(ボラティリティ)は9.6%となっています。S&P500(連動のETFであるIVV)の標準偏差が20.79%なので、株式インデックスの半分の値動きという感じです。ちなみに経費率は0.04%とほぼ無視していい小ささです。もちろん金(GOLD)よりも値動きは小さいので、これがベストかな? という感じがします。

購入時の注意

では購入するときには何に注意すべきでしょう? そう手数料やスプレッドです。そしてPayPay証券はしっかり取っています。

  • 為替手数料 約定の都度片道35銭
  • 売買手数料スプレッド
    • 日本時間(23:30〜6:00 夏時間22:30〜5:00) 0.5%
    • それ以外の時間 0.7%

えっと。。。けっこうかかりますね。まず購入して売却ですから、為替で1ドルあたり70銭。現在のレートで0.52%かかります。そして売買時のスプレッドで1.0〜1.4%かかります。合計で、1.52〜1.92%の手数料です。うーん。これは短期売買には向きませんね。

改めて投信での選択肢

逆に投資信託の場合、販売手数料と信託財産留保額がありますが、ラインナップの中では「グローバル割安銘柄ESGコース」が信託財産留保額0.3%を取る以外、いずれも無料です。もう一つのコストは信託報酬ですが、短期売却の場合年率の1/365で済むので、これもほぼ無視していい金額でしょう。

 

先程、銘柄選定でETFをピックアップしましたが、コスト考えると撤回で、投信から選ぶのが吉です。そして、株式以外の投資先はバンクローンコースくらいです。こちらは投資非適格企業への貸付債券に投資するもので、概ねジャンク債ファンドだと思っていいでしょう。ヘッジありとなしがありますが、ヘッジありはパフォーマンスがかなり低い成績です。代わりに、為替の影響を取り除くのでボラティリティは低くなっています。

もちろん、あまり難しいことを考えずeMAXIS Slimを買うのもありだと思います。

実際に買ってみた

というわけで、実際に買ってみました。まずはETFの「フラットキープコース」から。ETFのいいところは、リアルタイムに購入でき、リアルタイムに売却できることです。しかも取引はPayPay証券との相対になります。どういうことかというと、約定を待つ必要なく出金が可能だということです。

 

つまり、今買ってすぐ売れば、即座にポイントがPayPayマネーに変換されるということです。

フラットキープコースを12:15に100円分買って、即座(12:17)に売却すると、為替手数料と往復のスプレッドが抜かれて約2%、つまり2円価値が減っていることがよく分かります。ただし、即時現金化できるというメリットはあります。

 

反対に投資信託のほうは、ほぼ手数料がかかりません。一方で、注文後最初の15時の時点で購入金額が決まるので、そこまでは売却ができません。

右の画像の注文ステータスを見ると、その日(営業日)の15時に価格が決まり、注文が完了することが分かります。そこまでは売却できません。

PayPayマネーを現金に替える

さて、ETFにせよ投資信託にせよ売却するとPayPayマネーに替わります。このPayPayマネー、現金として銀行口座に出金が可能なのですが、出金は100円以上、PayPay銀行以外だと100円の手数料がかかることに注意です。

PayPay銀行に出金したら、楽天証券に即時入金し、楽天証券から楽天銀行に即時出金すれば、比較的融通の効く現金に替わります。

 

というわけで、下記がまとめになります

  • ついにPayPayポイントが現金化可能に
  • 急ぎのときはETF購入でもいいけど2%程度の手数料
  • 投信購入の場合はちょっと時間がかかる
  • 現金化にはPayPay銀行口座はほぼ必須

 

www.kuzyofire.com

*1:もちろん、eMAXIS Slimシリーズが3つも投資可能なので、普通に投資して持っておくのも良い選択です。