FIRE: 投資でセミリタイアする九条日記

九条です。資産からの不労所得で経済的独立を手に入れ、自由な生き方を実現するセミリタイア、FIREを実現しました。米国株、優待クロス、クリプト、太陽光、オプションなどなどを行うインデックス投資家で、リバタリアン。ロジックとエビデンスを大事に、確率と不確実性を愛しています。

NTT25分割で、優待dポイントが利回り5%に

NTTが株価25分割を発表しました。これまで4108円だったNTT株は約164.23円相当となり、単元の100株でも1万6432円で購入できます。ちょっと面白いのは、25分割したのに株主優待としてのdポイント付与はそのままだということです。つまり優待価値が25倍になり、利回りが5%近くなりました。

NTT25分割

NTT株が6月30日で25分割されることが発表されました。これにより、単元の100株を1万6423円で購入できるようになります。

www.nikkei.com

場中の1時過ぎに発表されたことで、株価は反応し、発表直前の4220円から、一時4053円へと4%ほど下落しました。なぜ下がったのかはよくわかりませんが、NTT株が買いやすくなりました。

優待dポイントはそのまま

面白いのは、100株保有者に優待として付与されるdポイントは、変更なしだということです。わざわざ記載しています。

つまり、優待dポイントの価値は25倍になり、優待利回りも25倍になったということです。では、どのくらいの利回りなのでしょうか。優待dポイントはちょっと複雑で、3月31日を基準日として、2年後の3月31日に保有していたら1500ポイント、5年後の3月31日に保有していたら3000ポイントということになります。

 

つまり、2年で1500ポイント、その後3年で3000ポイントです。100株単価の16,423円に対して、単純利回りは2年で1500pt(9.13%)、3年で3000pt(18.27%)なわけですが、年数が複数年なので1/2乗または1/3乗する必要があります。そのように計算すると、

  • 2年 4.47%
  • 次の3年 5.75%

という年率利回りになりました。合算した5年通算の年平均利回りは4.96%です。

さらに、「同一の株主番号で得られる最大のポイントは4500ptです」と記載があります。つまり5年経ったら優待dポイントは打ち止め。しかし、逆にいえば、このタイミングで全部売却し、翌年3月31日に間に合うように購入し直せば、株主番号が変わって再び対象となる模様です。

配当と組み合わせると

5年保有して優待dポイントで4.96%ですが、当然ほかにも配当があります。NTTは13期連続で増配しており、安定配当がウリです。配当利回りはだいたい3%前後で推移しています。

25分割後は、1株配当が年間5円となる予定。現在の株価から計算すると、利回りは3.04%です。

 

つまり配当と合わせると5年平均8.01%のインカムゲインがある銘柄だということです。もっとも優待dポイントには税金が源泉徴収されませんが、配当は源泉徴収されます。それを考慮に入れると、7.39%ということになります。

どのように取り組むか?

さて、利回りでいうと8%程度のリターンが見込める取り組みです。もちろん株価下落のリスクはありますが、なかなかに面白い取り組みです。

 

とはいえ、絶対額でいうと、少額なのは注意点その1。優待dポイントで4500pt、5年間の配当で2500円。合計で7000円でしかありません。年あたりだと1400円にしかなりません。投資額が小さいのはいいのですが、なかなかに少額。これを活かすには、複数名義で取り組むのが必須です。

 

優待dポイントは3月31日が基準日なので、3月末までは購入する必要がありません。が、少し早く買うなら、単元未満株として4株購入すれば6月に25分割されて単元である100株に変わります。

 

優待dポイントは、条件を見る限りは同一株主番号で保有していればOKのようなので、端株として分割後の1株=164円を購入し、2年後と5年後の権利付き日だけ、クロスして100株を追加するという手法もあります。実のところ、これが最も利回りはいいのですが、果たして端株で長期認定されるかは不明です。さらっと検索した限りでは、過去は株で認定されたかの情報も見つかりませんでした。体験者の方がいましたら、ぜひTwitterなどでDMやコメントいただけるとうれしいです。

 

ぼくは来年3月のちょっと前に、全名義で100株ずつ買ってみようかな? なんて思っています。

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