7月、8月と大きめの調整があった株式市場ですが、その後のFOMCでの利下げ決定で落ち着きを取り戻した感があります。米株価は持ち直して上昇が続いており、最高値を更新。ソフトランディングシナリオの可能性も高くなってきました。では、ぼくの資産はどうなったのか。9月末の資産状況をまとめます。
最高値更新中の米国株
米国株は引き続き好調です。S&P500は5700ドルを超え、直近1年で34%も上昇しています。
ただ、国内であまり「米国株スゲー!」みたいな声がないのは、為替が一気に円高に触れたから。下記は円建てのS&P500(青)とドル円レート(赤)です。直近年で為替は4.16%円高に振れ、その結果円建てでのS&P500はちょっと足踏み感があります。
総資産は+0.19%
そんな中、ぼくの資産額はどうなったでしょうか。9月での資産増減は+0.19%。2ヶ月間の下落が止まり、わずかですがプラスに転じた形です。
この2ヶ月で7%程度資産が減りましたが、ここからV字回復してくれるといいのですが。
バケツの中身は31.3年に
FIRE後は具体的な金額ではなく、資産が生活費の何倍あるかという観点で管理しています。現在のバケツの中身は生活費30.6年分。これを3つのバケツに分けて管理するバケツ戦略を取っています。
バケツ戦略とはFIRE後にリスク資産比率を落とすのではなく、生活費のバッファを一定量用意する戦略です。もし市況が悪化しリスク資産が暴落しても、株価回復までの期間を現金中心の「短期バケツ」、債券中心の「中期バケツ」で食い凌いで、「長期バケツ」に入れた株式を安いタイミングで売らないようにコントロールするやり方です。
では現在の資産は生活費何年分で、それぞれのバケツにどれだけ入っているのか。まず全体は31.3年分になりました。資産をすべて現金に変えても、運用なしで31.3年の生活が可能な額です。
先月からの対比でいうと、現金同等の短期が0.3年分減少し、長期バケツが0.3年分増加しました。短期・中期の合計は8.9年分で、まぁ妥当な範囲です。だいたい7−10年くらいを確保しておきたいから。
バケツの中身
続いてバケツの中身です。短期バケツは現金と優待クロス用資金、中期バケツは太陽光/債券/ゴールド/米ドル/定期預金をカウントしています。長期バケツは、それ以外の保険/不動産/個別株/クリプト/インデックス株式で構成されています。
下記の通り、約4割がインデックス、そしてクリプト、個別株、不動産、債券、太陽光、現金がそれぞれ1割ずつという感じのポートフォリオ(PF)になっています。
こちらは年数ベースではなく実額ベースです。現金が先月から12%も減っていますがん、あれ? 特に何も買っていないんだけどな。これは資産の見落としの可能性が高いです。月末月初は優待クロスの資金の動きもあるため、資金の居所が不明瞭で、ダブルカウントしたりカウント漏れがあったりするため、少し怪しい集計になってしまいます。
好調だったのは、実は金地金とクリプトです。金は継続的に価格が上昇していて、この1年のチャートを見ると、実はS&P500を上回る43.2%のリターンを上げています。金については、収益を生み出さないとか言われますが、特にインフレ期にはその力が光ります。
もう一つが、デジタル・ゴールドであるビットコインです。乱高下しつつも、この1ヶ月は復調気味で7%、値を戻しました。まだ920万円と円建てでは横ばいですが、ドル建てでは6万3000ドルと、最高値である7万3000ドルを伺う位置につけており、早晩10万ドルを超えると踏んでいます。
ドル建てで資産はATH
円建てでは微妙な資産額ですが、ドル建てでは過去最高を更新しATHとなりました。円建ての資産は、ほぼ不動産と太陽光であり、金融資産のほとんどはドル建てなので、日本円で計算するとかなり為替の影響を受けるのです。
ちなみに円建てで保有している資産は、オルカンなどの中の日本株の部分、TOPIXのETF、個人向け国債、そして現金になります。