FIRE: 投資でセミリタイアする九条日記

九条です。資産からの不労所得で経済的独立を手に入れ、自由な生き方を実現するセミリタイア、FIREを実現しました。米国株、優待クロス、クリプト、太陽光、オプションなどなどを行うインデックス投資家で自由主義者、リバタリアン。ロジックとエビデンスを大事に、確率と不確実性を愛しています。

野村営業が顧客を強盗未遂・放火 対面証券コワイ

野村證券の営業担当が、顧客と食事をした際に睡眠薬を混ぜ、住宅に放火、現金2600万円を奪ったという事件が発覚しました。金融機関の営業担当は、最も信頼されるべき仕事の一つだと考えられているわけですが、闇バイトもびっくりの事件です。

野村證券営業担当が7月末に

事件のあらましは下記の通り。野村といえば富裕層向けの対面営業で非常につよい立ち位置にある会社ですが、まさか顧客に対してこのような狼藉を働くとは。

同報道によると容疑者は7月28日、営業先の顧客だった広島市の80代夫婦に夫婦宅での食事を持ちかけ、食事中に睡眠作用のある薬物を混入したとみられるという。意識をもうろうとさせたところで住宅に放火し、現金約2600万円を奪ったとみていると報じた。

www.bloomberg.co.jp

野村證券HDは会見で、「元社員が逮捕されたことは極めて遺憾。捜査にもかかわることなのでここではこれ以上のコメントは控えさせていただきます」と話しました。元社員というのは、この事件を受けて懲戒解雇になったという意味です。

外部に資産額を知られることの怖さ

自ら顧客に対して強盗殺人を企てる富裕層担当の金融機関営業が出てくるようなご時世です。この社員が、闇バイト勢力に顧客リストを売っていても、まったく驚きはありません。

 

野村證券がこうした体質の会社であることはよく知られています。優秀な人は確かに多いのですが、正直職業倫理に欠けた社風が残っているのではないでしょうか。

 

野村証では2019年に姫路支店の元社員が退職後に、同証の顧客を含む複数の投資家に架空の投資商品の提案を行った詐欺容疑で逮捕されていた。また、同年には同証の社員2人が女性に大量の酒を飲ませて昏睡(こんすい)させ、性的な暴行をした疑いで逮捕される事件も発生していた。

31日には国債の相場操縦問題を受けて、野村証の奥田健太郎社長ら8人が役員報酬の一部を自主返上することも発表している。

 

こういう事件が起きると、FPや保険営業、銀行員、税理士に自分の資産状況などを明かすことにも怖さを感じます。自分の中で、さすがに銀行員や税理士が証券営業のような狼藉に至ることはないだろう……という気持ちはあるものの、本当に職業倫理をあてにしていいものか? と思う気持ちもあります。FPや保険営業については、野村證券と同レベルのようにも感じます。

 

少なくとも、カジュアルな面談で住所を伝えるのは避けたいものです。ぼくは自宅に現金はもちろん何ら資産価値のあるものは置いていませんが、それでも変な強盗のターゲットになるのは困ります。

 

また外部に伝えるメールアドレスは、金融機関に登録しているメアドとは異なるものにすべきですね。フィッシング詐欺のターゲットにもなりかねないので。

 

一方で、オフ会などで人と会うことへの恐怖、危険性はあまり感じていません。現金で資産を持っているわけではないので、金融機関にある資産を強奪される可能性は(足がつく可能性も含めて)極めて低いからです。そもそも大した資産を持っていないぼくよりも、高級住宅地に住む高齢者のほうが全然効率的でしょうし。

なぜ「野村證券」という名前を報道しない?

今回は各社の報道でも疑問が残りました。当初野村證券社員ということを報道したのはブルームバーグと毎日だけ。まあ裏取りをしていて間に合わなかったのでしょう。翌日には社名入りで各社書いていました。

 

その後、ブルームバーグはなぜか最初の詳報を削除し、相場操縦と併せた記事に差し替えています。

野村HD、法人・個人向け両事業で暗雲-傘下証券で相次ぐ不祥事 - Bloomberg

 

各社の報道は下記の通りでした。

 

www.kuzyofire.com

 

www.kuzyofire.com