FIRE: 投資でセミリタイアする九条日記

九条です。資産からの不労所得で経済的独立を手に入れ、自由な生き方を実現するセミリタイア、FIREを実現しました。米国株、優待クロス、クリプト、太陽光、オプションなどなどを行うインデックス投資家で自由主義者、リバタリアン。ロジックとエビデンスを大事に、確率と不確実性を愛しています。

ジュニアNISAには非課税の本体のほか、課税口座と継続管理勘定がある

久しぶりに子どものジュニアNISA口座を覗きました。年間最大80万円、最長5年運用でロールオーバーが可能だったジュニアNISAは、2023年を最後に新規購入ができなくなりました。では2024年はどうだったのか? ちょっと調べてみると、あまりの複雑さに理解するのにしばらく時間がかかる次第で。。。

ジュニアNISA口座の全体像

まずはジュニアNISA口座の全体像を。いきなり見てもなんだか分からないと思いますが、成人NISAよりもけっこう複雑です。

ジュニアNISAは2016年から始まった制度で、年間80万円まで買付が可能で5年間運用できました。5年経過したら翌年の枠にロールオーバーできるのは成人の旧NISAと同様。つまり400万円を非課税で運用できるという仕組みでした。

 

ところが新NISA制度のスタートとともにジュニアNISA制度は終了。2023年の買付をもって新規買付はできなくなりました。ぼくは2人の子どもともに満額の運用をしており、400万円の運用額は900万円くらいに増加しています。

 

今回、ジュニアNISAについて細かく調べてみようと思ったきっかけは、下記の「現金」です。7万円程度ある現金は、いったいどこに入っているのか?ということです。

ジュニアNISAの3つの箱

ではジュニアNISAの中身を紐解いていきましょう。成人NISAの中身が「成長投資枠」と「つみたて投資枠」の2つに分かれているのは有名です。実はジュニアNISAの中身も、下記の3つに別れています。

  • ジュニアNISA(非課税口座)
  • 継続管理勘定(非課税口座)
  • 課税ジュニアNISA

まず「ジュニアNISA(非課税)」はジュニアNISAの本体です。80万円まで買い付けることができ、非課税で5年間異運用できる口座はこちら。

 

そしてこのジュニアNISAから配当が出たり、売却したりするとお金が入る先が「課税ジュニアNISA」です。実は今の今までこの箱について知りませんでした。成人NISAと同様に、配当は特定口座のほうにはいっていると漠然と思っていたのです。先の7万円はこの課税ジュニアNISAに入っていたのです。

 

この「課税ジュニアNISA」は、通常の特定口座と同じように売買が可能で、かつ課税される口座です。ただし入金はできず、ジュニアNISA(非課税)の配当や売却金だけを取り扱えます。

 

ぼくの場合、ジュニアNISAから出た配当金が課税ジュニアNISAにあるのを理解していませんでした。そのためずっと現金として眠っていたわけですが、先ごろ全部オルカンに投資しました。課税ですけど。

 

最後の「継続管理勘定」は何かというと、非課税期間である5年が経過したジュニアNISA口座内の資産が移される箱です。ここも非課税で運用が継続され、実質的にジュニアNISA(非課税)と同じですね。新規買付はできませんが、売却(非課税)は可能です。

 

というわけで、ジュニアNISAの非課税期間は5年間となってはいるものの、継続管理勘定があるため、実質18歳になるまではずっと非課税で運用できます。投下可能資金は80万x5年分で400万円という制限はありますけど。そのため2016年〜2019年に生まれて初年度からジュニアNISAを始めた子どもは、18年間400万円を非課税で運用できるわけです。

ジュニアNISAからの払い出し

このジュニアNISAの3つの箱に入っているお金や資産は、ジュニアNISAを解約するまで外に出せません。解約の方法や条件は基本的に次の2つだけです。いずれの場合も、基本的には特定口座に払い出されます。

  1. ジュニアNISAを解約(2024年1月以降)
  2. 子どもが18歳になった次の1月1日

(2)を補足すると、例えば誕生日が2025年1月10日だった場合、翌年2026年1月1日のタイミングで、ジュニアNISA口座は閉鎖される形です。

 

ちなみにNISA口座は成年になれば作れるわけではなく、18歳になった次の1月1日から作れます。そして、ジュニアNISA口座を持っていると自動的に(成年)NISA口座も開設されます。

 

ただ、注意点としては払い出しは特定口座になり、NISA口座に移されるわけではないということ。そのため1月1日付けで特定口座に払い出しが行われるので、それを手動でNISAに移す必要があります。

 

ぼくの場合でいうと、現在約900万円のジュニアNISA資産は、おそらく成年時には2000万円近くになっていると思われます。ジュニアNISAは親が管理できる12月末時点で全額売却し、年が明けてすぐ、新NISAで360万円のオルカン購入、残りは特定口座でオルカン購入を勧めようかなと思っています。

 

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