京都大学の数理解析研究所に寄付をしました。ぼくは人類の未来を切り開くのは技術の力であり、それを推進するのは天才の中の天才だと思っていて、そうしたトップレベルの人の活動を少しでも支援したいと思っています。前回は数学オリンピック財団でしたが、今回は大学です。
京都大学の数理解析研究所とは
京都大学の数理解析研究所とは「数理解析に関する総合研究」を目的として設立された京都大学の研究所です。1963年に設立され、数学全般を対象とする研究室としては日本初だそうです。
在籍人数は40〜50人。学生への授業は義務付けられておらず、研究に没頭できるというのが、日本離れしていて素晴らしいと思います。
伊藤清による確率微分方程式の発見、佐藤幹夫らによる代数解析学の構築、広中平祐や森重文による代数多様体に関する理論など、独創的な業績が国際的に高く評価されています。
またフィールズ賞受賞者である広中平祐氏や森重文氏など、世界的に著名な数学者が所属してきました。また、望月新一教授は、数学の超難問「ABC予想」を解決したとされ、その経歴と業績が注目されています。
日本一の研究室だともいわれ、まさに天才が集まります。下記はヤフー知恵袋の投稿ですが、すごさの一端が垣間見れますね。
別の講義では多次元の球を描いてみろ、と言う課題がありました。
私も4次元まではなんとかでしたが、5次元、6次元、n次元、無限次元と課題が難しくなるうちに脱落しました。恐ろしいことに教養時代にその課題をやすやすとこなすやつが同級生の中に複数人おり、その絵の正誤を判定できる教員がいることに恐怖しました。あこがれだけではなんともならない世界があります。
27歳で京都大学准教授になった山下真由子さんも、京都大学数理解析研究所助教を務めていましたね。
凄すぎて理解が追いつかない…
— Dr. すきとほる | 疫学専門家 (@iznaiy_emjawak) 2023年9月16日
数学に専念するため桜蔭高校を1年で中退
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偏差値51の通信制高校へ転入
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数オリ銀メダル
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東大入学
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3年で中退して修士入学
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博士5ヶ月で中退
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23歳で京大助教
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27歳で数学の国際賞受賞&京大准教授https://t.co/AZB2Cqocy3
寄付は京都大学基金宛て
京大数理解析研究所への寄付は、京都大学の基金として扱われ、若手研究者・大学院生の支援・育成事業、国際共同研究の推進等の国際交流事業、また数学・数理科学の普及活動等の広報事業に使われます。
寄付金は次のように使われたそうで、人数が少ないだけにリアルな肌触りがあっていいですね。
寄付の流れ
さて寄付の仕組みは京都大学全体で共有されており、寄付分野でメジャーなFUNDexを利用しています。当然クレカ決済も可能です。
京大数理解析研究所への寄付の場合、「プロジェクト支援基金のため」を選び「京大数理解析研究基金」を選択します。
一度寄付をすると登録が可能になり、次回以降はその時のパスワードを入れることで、申込者情報などを省略できる仕組みです。
寄付金控除の情報
今回は天才たちのために少しでも役に立とうと京大数理解析研究所に寄付をしました。改めて寄付の概要をまとめておきます。
- 金額 2.7182円(クレカ決済)
- 税制上の取扱い 国立大学法人
- ◯ 所得税寄附金控除:所得控除のみ 京都大学の一部のプロジェクトのみ税額控除可能
- △ 都道府県条例指定寄付金 京都府・大阪府・滋賀県・徳島県・山口県・愛知県
- △ 市区町村指定 寄付金 京都府・大阪府・滋賀県・徳島県・山口県・愛知県の一部の市町村
寄附金控除の仕組み 寄付すると半額が戻ってくる - FIRE: 投資でセミリタイアする九条日記
国立大学への寄付はフルで最大限の控除が使えるかと思いきや、意外と制約がありました。私立大学なら税額控除が効くのに、国立大学の場合はこんな制約があります。ほんと寄付税制の複雑さには辟易します。こういうのこそ、シンプルにするべきなのに。
ただ京都大学の寄付ページの素晴らしいところは、都道府県条例指定と市区町村指定をしている県や市区町村がちゃんと明記されていることです。これまでの寄付先はすべて、「各都道府県と市区町村を自分でチェックしろ」といっていて、自分のところがどこの自治体の指定に入っているか把握していませんでした。はっきりいって、全国の都道府県・市区町村のページで指定寄付先をチェックするなんて現実的ではありません。自分が寄付する分には自分の済んでいる都道府県・市区町村をチェックすればいいのですが、それじゃ記事が書けないじゃないですか!
2024年の寄付
- 国立科学博物館 10万円
- JASSO日本学生支援機構 10万円
- 数学オリンピック財団 3.1415万円
- 京大数理解析研究所 2.7182万円