FIRE: 投資でセミリタイアする九条日記

九条です。資産からの不労所得で経済的独立を手に入れ、自由な生き方を実現するセミリタイア、FIREを実現しました。米国株、優待クロス、クリプト、太陽光、オプションなどなどを行うインデックス投資家で自由主義者、リバタリアン。ロジックとエビデンスを大事に、確率と不確実性を愛しています。

資産寿命は34.5年に増加 2024年12月の資産状況

先に2024年通年の運用成績について振り返ってしまいましたが、12月単体についても見ておきます。結局、12月も総資産は増加して12ヶ月中10ヶ月がプラスとなりました。

総資産は+2.01%

総資産は11月末から2.01%増加しました。リターンを牽引したのは個別株です。

下記はセミリタイアした2018年9月以降の資産額推移です。青線で1年毎に区切られていて、赤線は退職して完全FIREしたタイミングです。2023年、2024年と同じくらいの角度で増えていることが分かります。

バケツの中身は34.5年に

資産の量を、平均年間生活費の何倍かという単位で測っています。それによると、先月から0.8年増えて、34.5年に達しました。これは資産すべてを現金に替えて取り崩しだけで生活しても34.5年持つということです。60−70歳からは年金も受給が始まるので、普通に暮らす分には相当余裕があることになります。

 

この34年分の資産を、3つのバケツに分けて管理するのがバケツ戦略です。バケツ戦略とはFIRE後にリスク資産比率を落とすのではなく、生活費のバッファを一定量用意する手法のこと。もし市況が悪化しリスク資産が暴落しても、株価回復までの期間を現金中心の「短期バケツ」、債券中心の「中期バケツ」で食い凌いで、「長期バケツ」に入れた株式を安いタイミングで売らないようにコントロールします。

 

アセットアロケーションの考え方は下記の2つのチェックポイントで判断します。

 

チェックポイント1:短期バケツは足りているか。短期バケツから生活費は出ていくので、2〜3年分の現金を確保するようにしています。こちらは1.8年まで減ってしまいました。ちょっと足りませんが年初でリバランス的な売却もするので、まぁ大丈夫でしょう。

 

チェックポイント2:短期+中期は7-10年に収まっているか。短期+中期バケツは、市場が悪化したときのバッファです。最悪、株式市場は10年くらいマイナスになる可能性があるので、そんなときでも株式を売却しないで生きていけるだけの資産をここに貯めます。市場が平時であれば7-10年分くらいはほしいところ。現在は中期が6.8年分で、短期と合計すると8.6年。合格ラインです。

そして長期バケツは0.7年分の増加。年初は18.5年だったので、25.9年へとすごく増えたことが分かります。まぁどんな戦略を採っていても市況がいいときは常に好調。バケツ戦略が効果を発揮するのは長期にわたって市況が低迷するときなので、そこまでは安全運転でいきたいと思います。

バケツの中身

続いてバケツの中身です。先月からの大きな違いはクリプトが17.7%→17.5%に減ったこと。これは価格が下がったためではなく、年末にリバランスでBTCを5%ほど売却したからでしょう。ほか、インデックスも個別株も比率が増加しました。

先月からの変化でいうと金もそこそこ増えていますね。

為替は再び円安へ

12月が好調だった背景には為替が再び円安に動いたせいもあります。149.7円→156.4円へと4.46%も円は下落しました。ぼくの資産の39%はドル建てなので、円安効果だけで1.74%も資産が増加したことになります。全体で2.01%なので、実質の資産増は0.25%しかなかったともいえます。

さて2025年の運用方針をどうするかは、下記に書きましたが、サマっておくと次のようになります。www.kuzyofire.com

  • ドル建て債券を追加購入する
  • 保険などを解約してPFをシンプル化
  • インデックス銘柄を売却してオルカンに集約
  • 1年をかけてクリプトを一部売却
  • 市況の好調が続けば個別株も一部売却

まぁ長期バケツを見るとこの1年で18.5年から25.9年へと40%も増加しました。これは3割下落しても年初の量に戻るだけだということを意味します。バケツ戦略のいいところは、短期+中期バケツだけ維持できれば、長期バケツは思いっきりリスクを取れるところ。2025年も株式+クリプトで攻めていきたいと思います。

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