FIRE: 投資でセミリタイアする九条日記

九条です。資産からの不労所得で経済的独立を手に入れ、自由な生き方を実現するセミリタイア、FIREを実現しました。米国株、優待クロス、クリプト、太陽光、オプションなどなどを行うインデックス投資家で自由主義者、リバタリアン。ロジックとエビデンスを大事に、確率と不確実性を愛しています。

2024年の運用成績 債券編 +13.4%でした

2024年は総資産が29%増加しました。ぼくは資産を現金を中心とした短期バケツ、債券を中心とした中期バケツ、株式を中心とした長期バケツの3つに分けてポートフォリオを組んでいます。このうち、長期バケツのリターンは+40.7%でした。今回は中期バケツのリターンを見ていきます。

中期バケツの中身

中期バケツと短期バケツは、市況が悪化した場合でも、株式などを売却せずに生きていけるための資産を貯めるバケツです。この2つでだいたい10年は過ごせるように設計しています。10年も経てば不況も終了して、再び株式が最高値を更新するだろうという発想です。

 

では短期と中期は何が違うのかというと、短期は現金なのに対して中期はインフレに対応できるような資産で構築されていることです。逆に言うと、インフレ率程度のリターンしか期待できない商品で構成しています。

 

中身は下記の感じで、太陽光発電所が3割、債券が4割、金地金が2割、残りがドルだったり小規模企業共済のような長期固定の預金となっています。

中身をもう少し見ると、金地金が最も比率が大きく、太陽光発電所は6箇所に別れています。

12カ月単体のリターンを見ると、金やハイイールド債がまぁまぁな一方で超長期債が悲惨な状況です。ベースとなるTLT(米20年超長期債)が2.4%のマイナス、そこにヘッジがかかった2621は円安の恩恵がない上にヘッジコストがかかってさらに悪化。そしてTLTの3倍レバレッジであるTMFは15%近い下落でした。

中期バケツ全体の年間リターンは4.4%

こうした中期バケツですが、2024年の年間を通してみると4.4%のリターンでした。債券も太陽光も評価額は減少しましたが、金地金が年間で40%も価格上昇し、全体を押し上げた形です。

インカムゲインも含めた年間リターンは13.4%

ただ株式中心の長期バケツとは違い、中期バケツについては配当や分配金、金利などを含めたリターンも見ておくことが必要でしょう。債券に対して入ってくる配当や金利、太陽光の粗利益(売電収入からローン返済額を引いたもの)を元にリターンを計算すると次のようになりました。

その上で、キャピタルゲインとインカムゲインを合算した年間リターンは次のようになります。債券は残念ながら足しても▲0.87%となりましたが、ゴールドのキャピタルゲイン、太陽光のインカムゲインで、合計は+13.4%となりました。

売買金額でみると債券を買ってばかりいた

では2024年は何を買って何を売ったのか。実は債券を買ってばかりでした。そのためさらにリターンが悪化したというわけです。

 

債券が惨敗の年

銘柄別にまとめると次のようになります。金は圧倒的にパフォーマンスが高かった年でした。実は円建てのS&P500を上回っています(とはいえS&P500には配当があるので、配当を合わせるとS&P500の勝ち)。債券は壊滅でしたが、ハイイールド債はけっこう好調でした。年間で+20%というのはTOPIXあたりには勝っています。

太陽光については10〜20%程度のリターン。ローン年数が短い木更津はインカムこそほとんど得られませんでしたが、ローン期間の半分が過ぎ、完済が視野に入ってきたため評価額が伸び始めてきていてそれがキャピタルゲインとなりました。逆に、インカムの強い白子のリターンが合算すると低いのは少々意外でした。

 

このリターンを絶対額でみるとこうなります。

2024年の雑感

ひたすら超長期債が足をひっぱり、それを金地金がカバーするという構造でした。まぁ中期バケツ全体で帳尻が取れていればOKだともいえます。いざ不況になったら今度は債券が光るはずだからです。いったいどこまで債券価格が下がるのかは分かりませんが、先日は長期債利回りが再び5%まで上昇しました。

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この5%の債券を買えば、20年間、毎年5%のリターンが確約されるということです。今後のインフレがどのくらいになるかは分かりませんが、これは15年で資産が2倍になるペースの利回りです。つまり、いま米国債を買えば満期には2.6倍になって返ってくるということになります。

 

株式はインフレ調整後で6−7%の期待リターンなので、それでも株式には劣るともいえますが、株式が「期待リターン」なのに対し債券は「確定リターン」です。そういう意味ではこの高金利は大きな意味を持つでしょう。

 

日米ともにコロナ前までは金利が下がり続けるトレンドが続いていました。つまり債券を持つよりも、債務を負って投資したほうがリターンが大きかった時代です。でも、もし高インフレ・高金利の時代にトレンドが転換するなら確定債券も面白い時代になるかもしれません。

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