3月は終わりになってトランプ関税の嵐が吹き、日本株ももちろん米国株も不調。2月に引き続き総資産額は減少となりました。また、不動産系の評価方法を変更したこともあり、見方が少し変わっています。
総資産は2.02%の減少
まず総資産ですが2月に引き続き減少しました。減少量は2.02%です。実は、このたび太陽光および不動産の評価方法を精緻化した関係で、過去との比較ができなくなっています。そのため、2024年12月分まで現在の方法で再集計し、そこからの月次リターンを表示しました。
なお従来の計算方法での騰落率は下記の通りです。以前よりも太陽光の評価額が高くなったせいで、株式の比率が減り、そのせいで減少がマイルドになったことが分かります。
なお九条の総資産は2.02%の減少ですが、株式指数はもう少し大きな下落となっています。S&P500はこの1ヶ月で▲5.75%、日経平均は▲4.6%、欧州新興国株は相対的に良いため全世界株式は▲3.49%となりました。
さて、下記はセミリタイアした2018年9月以降の資産額推移です。青線で1年毎に区切っていて、緑線は退職して完全FIREしたタイミングです。セミリタイアから7年目に突入しています。この2ヶ月減少していますが、まだまだ調整の範囲内だということが分かります。
バケツの中身は31.9年に
資産の量を、平均年間生活費の何倍かという単位で測っています。その値は先月から少し増えて31.9年分になりました。資産が減っているのに増えているのは、太陽光発電所の評価額が増えたせいです。
この約32年分の資産を、3つのバケツに分けて管理するのがバケツ戦略です。バケツ戦略とはFIRE後にリスク資産比率を落とすのではなく、生活費のバッファを一定量用意する手法のこと。もし市況が悪化しリスク資産が暴落しても、株価回復までの期間を現金中心の「短期バケツ」、債券中心の「中期バケツ」で食い凌いで、「長期バケツ」に入れた株式を安いタイミングで売らないようにコントロールします。
アセットアロケーションの考え方は下記の2つのチェックポイントで判断します。
チェックポイント1:短期バケツは足りているか。短期バケツから生活費は出ていくので、2〜3年分の現金を確保するようにしています。こちらは1.8年分あるので少し足りないかな?くらいです。しばらく様子を見ます。
チェックポイント2:短期+中期は7-10年に収まっているか。短期+中期バケツは、市場が悪化したときのバッファです。最悪、株式市場は10年くらいマイナスになる可能性があるので、そんなときでも株式を売却しないで生きていけるだけの資産をここに貯めます。市場が平時であれば7-10年分くらいはほしいところ。現在は中期が8.8年分で、短期と合計すると10.6年。こちらは合格ラインです。
バケツの中身
続いてポートフォリオのアセットアロケーションともいえるバケツの中身です。太陽光が評価方法変更により8ポイントも増加しました。これにより他のアセットの比率が減少しています。
下記の表は新たな評価方法に基づいて3月と比較したもの。ドルのキャッシュが大きく減っているのは追加でNVIDIAを買い増したからです。にもかかわらず個別株は▲6.1%と大きく減少しました。パフォーマンスでいえば、相当悪化しているということです。
為替はわずかに円高
為替は先月の155.18円→150.61円へとわずかに円高となりました。為替だけで2.94%下落しており、加重平均で見た資産全体に対する為替の影響は▲1.07%です。資産全体は▲2.02%なので、半分は為替の影響でした。
現在の通貨別のアセットアロケーションは下記の通りです。評価方法の変更とはいえ、リアルアセットが2割を超え、少しバランスが良くなりました。
さて、年初来マイナスということで、SNSなどでもなんか悲観ムードが漂っています。ただ、世の中が悲観的なときほど、購入した資産のパフォーマンスは上がるのも真実です。といっても現金5%しかないので、あまり購入もできないんですけど。