FIRE: 投資でセミリタイアする九条日記

九条です。資産からの不労所得で経済的独立を手に入れ、自由な生き方を実現するセミリタイア、FIREを実現しました。米国株、優待クロス、クリプト、太陽光、オプションなどなどを行うインデックス投資家で自由主義者、リバタリアン。ロジックとエビデンスを大事に、確率と不確実性を愛しています。

FIRE者は拝金主義か?


SALLOWさんが先日Xで絡まれていました。絡んでいる輩は「ただの成金」「拝金主義」とポストしていましたが、さてそれに対するSALLOWさんの反論はどういったものだったでしょうか。

「成金」「拝金主義」

SALOWさんは次のようなポストで「成金」呼ばわりされた上、

さらに「拝金主義」とまで言われています。

対するSALLOWさんの回答は、次のように「拝金主義ならFIREして無職になっとらん」というものでした。

金持ちは金に執着していないという現実

このやりとりけっこう面白くて、金を持っていない人は「成金」「拝金主義」といって持っている人を揶揄しますが、これこそ自分が金を持っていないことによる妬みであり、逆に金を持っている人は金に全然執着していないことを端的に示しています。

 

そもそも成金とは次のような意味をもちます。

「成金(なりきん)」は、短期間に急激に富裕になった人を指す日本語である。語感には通例、揶揄・蔑視が含まれる。

そしてなぜ成金が揶揄にあたるかというと、日本社会では「地位・財産は世襲的に積み上げるもの」という暗黙の規範が根強く、急速な成功者は「金はあるが教養や品格が伴わない」とみなされやすい傾向にあったからです。そこで「成金」は、単なる経済状態ではなく文化資本の欠如を含意するレッテルとして機能してきました。

 

ただ現代日本で「親が金持ちだった」人と、「自分で成功して財をなした」人のどちらが称賛されるかを考えてみると、成金のニュアンスも変わってきたように思います。

 

また、拝金主義とは次のような意味です。

金銭・利益を至上の価値とみなし、それを追求する思想や態度を指す日本語。英語の materialism や money worship, mammonism に近い。

つまり「金さえあればいい」という姿勢を示すもので、必要以上に金を増やす行為なども入ってきます。

 

でも本当に拝金主義者ならばFIREするか? というのがSALLOWさんの指摘です。FIREをした人は誰でもそう言いますが、早期リタイアなんてしないで働き続ければさらに多くの資産を手に入れられたことは間違いありません。その額は人にもよりますが億の単位になるでしょう。

 

その億単位の金を諦めて早期退職し自由を得たわけで、これは金銭を至上の価値とみなす拝金主義とは正反対の考え方です。

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お金があることで逆にお金から離れられる

想像でしかありませんが、他人を「成金」「拝金主義」と罵る人は、自身が「拝金主義」的思考を持っていて「成金」に憧れる人ではないでしょうか。都会に憧れる人が罵り言葉として「田舎者!」というように、人は自分のコンプレックスを罵倒語として使うからです。

 

そしてFIREした人たちと話しても、「さらにお金を増やしたい」という人はまずいません。というか今のところ皆無です。彼らと話していると「どう使うか」という話ばかりで、僕が一番増やすのに熱心じゃないか? と思うくらい。

 

FIREを決断した時点で、「必要以上のお金は不要」と達観しているので、お金に関しては意識から消している人も多いというのが僕の印象です。お金については考える必要もない。これが真のFI(Financial Independent)だともいえるでしょう。

 

世の中の富裕層がすべて拝金主義ではないというつもりはありません。しかし、ことFIREした人については、拝金主義というのはありえないというのがわかっていただけるのではないかと思います。

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