FIRE後、資産の管理をバケツ戦略でおこなっています。リタイア後のバケツ戦略において重要なのは、(1)生活費(2)資産からの現金収入(3)資産のリターンの3つ。資産全体の増減と資産からのリターンについてはすでに記事にまとめました。今回は(1)生活費をチェックします。
- 5月の総資産(バケツ状況)
- 5月の生活費 ※本記事
- 5月の資産からの現金収入
- 5月の資産からのリターン
高止まりする生活費
5月も、4月に引き続き、高水準の生活費が続きました。引っ越しに伴い、家具や家電を買ったりしているので、まぁ特殊要因の支出と言えそう。生活においては固定費のコントロールが大事で、変動費については無理のない範囲でパーっと使ってしまったほうが幸福度が上がるのです。
ぶっちゃけ、多くのFIRE済みの方が言うように、しっかり保守的に計画してFIREした人は、多少支出を増やしたからといってFIRE生活が破綻することはありません。それよりも、DIE WITH ZEROを念頭に置く以上、どう効果的にお金を使っていくかを、寄付なども含めて考えなくてはいけません。
あ、いまふと思ったのですが、月間の支出額を先に決めて、もしそれに支出が足りなかったらその分を寄付に回すなんてやり方も面白いかも。実際に取り組む気になるかどうかは別として。
安定してきた収入
勤め人を辞めてFIREすると、支出は一定ずつ出ていく一方で、収入が不安定ということを心配する人も多いと思います。ぼくはインデックス投資家なので、そもそも配当などもそれほど多くなく、「支出は取り崩しで賄えばいいや」くらいに考えていました。
ただ蓋を開けてみると、太陽光や不動産などに取り組んだ成果もあって、そこそこ月間の収入は安定しています。平均すると6割くらいが資産からの収入で、4割くらいが個人事業主としての報酬。あんまり働いている気持ちはなく、世間とのつながりを確かめる程度の働き方ですが、まぁそれなりに収入はある感じなのが見えてきました。
5月については支出全体の41%をインカムゲインでカバーできました。FIRE後の平均で見ると、支出全体の58%をインカムゲインでカバーし、残りの42%はちょうど副業収入でカバーできている感じです。ただ、この2ヶ月結構支出が多かったので、わずかに資産の取り崩しも発生しています。
資産寿命は44.2年に
平均生活費と総資産額から算出する資産寿命は44.2年分となりました。正直、今の年齢からいうと44.2年以内にほぼ間違いなく死ぬことになります。今の生活を続けるなら、資産の問題は考えなくていい状態になっています。
一応、これは副業を継続する前提の数字なので、もし副業を全くしない場合はどうかというと、25.6年間となりました。これはそこそこシビアな数字で、年金を最大限繰り下げた場合、だいたい資金を使い切るくらいの数字です。逆にいえば、今から働くのを完全に止めて、同じペースでお金を使い続け、資産運用を全くしなければ、75歳でほぼ資産がなくなるということでもあります。
危険水域ともいえますが、裏を返すとこのくらいの消費水準がDIE WITH ZEROでもあります。
今は、引っ越しをし、子どもの教育費がもりもりとかかり、自分自身も旅行したり趣味に時間を使ったりと、けっこう支出が多いタイミングです。この支出のピークは10年くらいは続くと思いますが、その後は住居費も小さくなり、子どもの教育費は完了し、アクティブに趣味に使うパッションも体力もだんだん減っていくでしょう。それを考えると、この10年は最後のゴールデンエイジなわけで、金に糸目をつけずやりたいことはやっていくのがいいんじゃないかと思っています。