IPO投資って憧れの投資ですよね。多くのIPOは、公募価格よりも高い値段で取引がスタートし、要は公募で株をもらった人は利益を得ます。なかには何倍なんてリターンの場合もあって、宝くじのようなものでした。
今回、久々にIPOの抽選にあたり、やった!と思ったのもつかの間。初値は公募価格を下回り、大損害となりました。
窓販証券会社でIPO当選
今回IPO当選したのは、とある窓販証券会社。名前は控えますが、プリモグローバルホールディングス株が300株当選しました。公募価格は2150円です。その当選の電話(!)がかかってきたあと、追加でいる? と聞かれました。
「プリモグローバルHDなんですが、100株キャンセルが出まして。ご入用でしたら配分できますが?」
「はい。ではお願いします」
ということで、合計400株のIPO株を握ることになったのでした。
ちょっと弱気のプリモグローバルHD
プリモグローバルHD、一応配分前に情報チェックくらいはやっています。事業内容は「ブライダルジュエリーの企画・販売」で、時価総額195億円の東証スタンダード上場の大型案件です。
各所を見ると、あまりバク上がりは見込めず、「小幅プラスからマイナス」くらいの予想をしているいサイトが多かったですね。56,678枚の当選が見込まれ、かなり当たりやすいと言われていました。
それでもIPO当選するなんて生まれて初めてです。”憧れの”IPOですし、この窓販証券で初めての取引ということもあり、400株まるまる引き受けることにしました。
実質成行売り
6月24日上場なので、23日の夜に売却注文を出そうとするも、ネットからは前夜の注文ができないみたいです。9時くらいになってもダメだったので、翌朝かな? と待ちました。
8時頃、無事に注文しました。IPOは2023年6月末から規制が入り「新規上場日の成行き注文が禁止」になりました。ボラティリティの過度な増幅を抑えるためとされています。
もっとも、低い値段で指値売をすれば実質成行売りと同じ。公募価格2150円に対して1000円で指値売りを出しました。板取引においては、指値売りは「この値段以上で売る」ということを意味します。特に寄付や引けなどの板寄せにおいては、順序こそ成行注文が優先されますが、売買価格は同じ寄付値になります。
要するに、1000円以下で寄り付かない限り成行売と同じ売却注文になるということです。
2013円で寄付ーー公募価格6.4%割れ
では初値はどうだったか? 約定はしたものの、口座サマリを見てびっくり。確か86万年くらいの評価額(公募額)だったものが70万円台に減ってるではないですか!
驚いて初値を確認すると、2150円の公募価格に対し、2013円で寄付き。137円も公募価格から下で値がついた形です。6.4%も公募割れしました。なんてこった!
せめてもの慰めは、初値で売らずに持っていたらどうかというと、恐ろしいことに初値が一番高く、その後急落。前場はジリジリと値下がりし、後場からさらに崩れて1718円で引けました。「もしかして上がるかも?」と思っていたら、20%近くさがったわけで、さっさと処分して良かったと思っています。
いやー、なかなかにIPOは難しいものですね。久々のIPOは大損害で終わりました。