FIRE: 投資でセミリタイアする九条日記

九条です。資産からの不労所得で経済的独立を手に入れ、自由な生き方を実現するセミリタイア、FIREを実現しました。米国株、優待クロス、クリプト、太陽光、オプションなどなどを行うインデックス投資家で自由主義者、リバタリアン。ロジックとエビデンスを大事に、確率と不確実性を愛しています。

投資家のラットレースに気をつける


「人生のラットレース」という言葉は、ロバート・キヨサキの『金持ち父さん貧乏父さん』で有名になりました。多くの人は、このラットレースから抜け出して経済的自由を獲得しようとしています。ところが、せっかく人生のラットレースを抜けても、新たなラットレースに参加しないように気をつけなくてはなりません。

人生のラットレース

ロバート・キヨサキの『金持ち父さん貧乏父さん』には、働いても働いても苦しい状況から抜け出せない人を指して「ラットレース」という言葉が出てきます。給料が増えたらその分支出も増える。結果、いくら働いてもいくら昇給しても、同じように支出も増え、苦しい生活から抜け出せない。

 

まるで回し車の中を走り続けているようなものだとしてラットレースと呼ばれます。

 

投資とか資産運用に関心があれば、ラットレースからの抜け出し方は簡単です。支出を抑え貯金をし、貯めたお金を株式や不動産、事業など自らお金を生み出すものに充てるのです。そうすれば、いつか、自分が稼ぐお金よりも資産が稼いでくれるお金のほうが多くなり、じきに資産だけの稼ぎで生活できるようになるでしょう。ラットレース卒業です。

投資家のラットレース

ところがラットレースから抜け出して経済的自由を得た人でも、ともすると今度は別のラットレースに参加してしまいます。際限なく資産額を増やす競争というラットレースです。

 

「●●は資産額▲億円だそうだ。オレはもっと持っているぞ」

「□□は△△億円もあるって。羨ましい。頑張って抜くぞ」

 

気持ちはわからなくはありません。資産額だって数字ですから、数字があったら相手より上を目指したいというのは本能ですよね。営業ならライバルより1万円でも高い売上を上げたい、スポーツならライバルよりコンマ1秒でも速く走りたい。そうして切磋琢磨して上を目指すわけです。

 

この気持ちはよくわかります。ぼくは他人のことはそれほど気にならないのですが、それでも過去の自分の記録を塗り替えたいという思いはあります。ゲームのハイスコアを更新したいという気持ちと同じです。過去の自分をどう乗り越えるか。その意味で、上を目指したいと思うのです。

 

ただ、世の中の多くのことについてはそれでいいのでしょうが、こと資産額については本当にそれでいいのか? とぼくは自問自答します。せっかく人生のラットレースから抜け出したのに、また投資家のラットレースに巻き込まれていないか? と。

 

何しろ、このラットレースにゴールはありません。1億の相手を上回っても3億がいます。3億を上回っても10億がいます。10億の上には100億がいて、その上には1000億がいます。よく前世代の起業家が、興した会社の売上を◯兆円にするぞ!とか時価総額を◯◯兆円にするぞ!とか言っていますが、果たしてそのことに意味があるのか。単なるゲームのハイスコア更新と何が違うのか? って思うのです。

どう増やすかよりどう使うか

そういう中でこのところいつも思うのは、どう増やすかよりもどう使うかです。平均的な会社員の生涯給与が3億円くらいだということを考えると、数億円の資産があれば死ぬまで生活に困らないことは分かりきっています。

 

ではその資産を何に使うか。資産をさらに増やすよりも、どう使うのかのほうが大事じゃないかとぼくは思います。

 

ただ、別に世のため人のために使うことが大事だとか、全く思っていません。くだらないことに使えばいいし、自分の満足のために使えばいい。ただ、とにかく増やすことに邁進するよりは、どう使っていくかのほうが価値ある内容じゃないかと思うだけです。

 

こういうところでも、ほんと、心の底からDIE WITH ZERO主義者なんですね。

 

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