FIRE: 投資でセミリタイアする九条日記

九条です。資産からの不労所得で経済的独立を手に入れ、自由な生き方を実現するセミリタイア、FIREを実現しました。米国株、優待クロス、クリプト、太陽光、オプションなどなどを行うインデックス投資家で自由主義者、リバタリアン。ロジックとエビデンスを大事に、確率と不確実性を愛しています。

Visa Infinitの還元率を大検証する

三井住友カードからOlive Infiniteに先行して「Visa Infinite」カードが登場しました。年会費9万9000円のこのカード、高還元をウリにしていますが、果たして還元率は高いのか、低いのか? 検証してみました。

Visa Infiniteの概要

Visa Infiniteの還元系の概要は次の通りです。

  • 通常還元 1%
  • 継続特典 4万(400万利用)/11万(700万利用)
  • SBI証券クレカ積立 1〜4%
  • コンビニ/飲食 最大7%還元

そして年会費は9.9万円と、三井住友カードの中でも最大級となっています。

 

これを三井住友カードの他のカード、「三井住友カードゴールドNL」そして「プラチナプリファード」と比較するとどうなるでしょうか。最大の違いは年会費です。ゴールドは年会費5500円ですが、一度でも年間100万円を利用すれば翌年以降年会費はゼロとなります(修行後)。一方、プラチナプリファードとVisa Infiniteは、初年度無料の特典が付く場合はありますが、翌年以降の年会費は基本的に免除されません。

 

もう一つの違いが基本還元率です。これはゴールドが0.5%、プラチナプリファードとInfiniteは1%となっています。

さて、ややこしいのがこのあとです。年間利用特典を見てみましょう。これは年間利用額に応じて、翌年の更新のタイミングで付与されるボーナスです。下記のように、ゴールドは100万円利用で1万pt付与されますが、それ以上使っても特典は増えません。プラチナプリファードは100万円ごとに特典が増加しますが、400万円利用で打ち止めです。

 

一方のInfiniteは、400万円使うまでは特典がゼロ。400万円利用でやっと4万ptが付き、そして700万円を超えると一気に11万ptが付与されます。要するに、年間400万円は使わないとInfiniteは還元がほかよりも低く、700万を超えてやっと持つ意味が出てくるカードだということです。

もう一つの違いが、SBI証券でのクレカ積立の還元率です。こちらはInfiniteは他のカードの上位互換で、500万円まではプラチナプリファードと同じですが、700万円を超えるとさらに+1%され4%まで還元率が上昇します。年間120万円積み立てる前提で、1%の増加は1.2万円分の還元なので、小さくありません。

このように、Visa Infiniteはそもそも年会費が高い上に、「400万円程度の利用ならプラチナプリファードのほうが高還元」「700万円以上使って始めて還元率がアップする」という、相当ハイエンドなカードとなるわけです。

年間利用額ごとの還元額を比較する

では、三井住友カードゴールド、プラチナプリファード、Visa Infiniteのそれぞれについて、年間利用額ごとの還元額を比較してみましょう。前提は次の通りです。

  • ゴールドは年会費修行済み(年会費無料)想定
  • SBI証券積立は月10万円、年120万円想定
  • 初年度の入会キャンペーン特典は考慮しない
  • 継続特典が反映される2年目以降の数値という前提
  • 還元率には以前あったリボ払い併用による+0.5%アップを盛り込まない
  • 還元額から年会費を差し引く

ではこの表を読み解きましょう。まずゴールドカードは年会費がゼロなので、常に還元額はプラスですが、プラチナプリファードとInfiniteは一定額使わないと年会費の元が取れません。その境界はプラチナプリファードが110万円、Infiniteが400万円となります。少なくとも、年間利用額がこれに達しなければ、まるっきり損なカードです。

次にチェックしたいのが年間利用額ごとに、還元額がトップのカードは異なるということ。プラチナプリファードがゴールドを上回るのは、年間利用額300万円を超えたタイミング。そこまではゴールドのほうが有利です。

 

その後はプラチナプリファードの優位が続き、Infiniteが逆転するのは700万円を超えたときです。ちなみに、Infiniteは700万円を超えるまではゴールドよりも還元率が低い。つまり、Infiniteを持つなら最低700万円は使わないと意味がないということです。

還元率は2%弱で頭打ち

ではこの還元額を率で見るとどうでしょうか。プラチナプリファードが最高還元率となるのは500万利用時で1.86%を叩き出します。一方のInfiniteは700万円利用時で1.84%です。これはそれぞれのカードの年会費考慮後の最高還元率です。

 

注目なのは、継続特典で還元率を嵩上げしている以上、500万ぴったりとか700万ぴったりを超えると還元率が下がることです。Infiniteは700万円使わないと無意味ですが、700万円以上使っても微妙だということです。

コンビニ・飲食店での特約店の違い

三井住友カードの還元は、コンビニや飲食店など特約店でも違いがあります。実は、三井住友カード、三井住友カードゴールド、Visa Infiniteは同じ店舗が対象です。

一方で、プラチナプリファードだけはプリファードストアとして特約店が増加していて、少しだけ豪華になっています。要するにプリファードストアについては、Infiniteよりもプラチナプリファードのほうが有利だということです。

還元率2%超えのカード

さてこのようにVisa Infiniteは年間700万円使うことが前提で、700万円使わないのならそもそも選んでも意味が無いカードです。ただ700万円使っても実質還元率は1.84%なので、特別高還元というわけではありません。

 

これを超える還元率のカードはいくつかあります。まずは従来の「リボ払いで+0.5%追加還元」を活かしている人の場合、プラチナプリファードが高還元です。500万利用時で2.3%超えとなり、300万円でも2.2%となります。それぞれ年会費考慮後です。

 

住信SBIネット銀行の「デビットカードPoint+」は、年会費無料で上限なく2%還元です。ただし月末時点で預金残高1000万円以上である必要があります。また「プラチナデビット」は年会費1.1万円がかかりますが、年間200万円以上利用すれば、還元率が2%を超え、2.2%程度まで上昇します(要預金残高1000万以上)。

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メルカリゴールドは、200万円利用時に2%還元となり、さらに年会費も無料となるので、年間200万円までなら高還元だといえるでしょう。

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Visa Infiniteの体験価値

このようにVisa Infiniteの還元率を活用するにはいろいろ条件があります。ただし、別途3.3万円かかりますがメタルカードが用意されたり、スポーツイベントなどクローズドなイベントへの招待がたくさん用意されるのがVisa Infiniteのもう一つのウリです。

金銭的にはプライオリティパスが回数制限のないプレステージプランというのが人によっては魅力でしょうか。コンシェルジュも気合が入っているので、それもウリです。

 

初年度は100万の利用で10万ptの入会特典が付くので、年会費9.9万円をカバーできます。体験価値のテストのために、いったん保有しても面白いかもしれません。100万円をInfiniteで使うことで、他のカードなら2.5%くらいだったものが1%還元に落ちます。1.5%=1.5万円ですから、1.5万円で上記のような体験価値を得たと考えたときに、割に合うかどうかという判断基準になるでしょう。

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