この10月に登場したばかりの三井住友カードの最上位カード「Visa Infinite」。体験価値+経済価値をウリにしていて、悪く言えばどちらも中途半端な感じもするのですが、まぁ話の種にと思って、申し込んでみました。しかし、クレカの審査基準ってどうなってるんでしょうね?
クレカ審査で家族構成や住宅について聞かれる理由
Visa Infiniteといえば、Visa最上位、世間でいうプラチナの上のブラックカード相当です。三井住友カードが「年間700万円使う人のためのカード」というとおり、年収2000万とか3000万とかの人が持つカードでしょう。いや、こんなカード、申し込んでも落ちるかな? と思ったのですが、見事審査を通りました。
「九条なら資産があるから大丈夫では?」と思った人もいるかもしれませんが、クレカの審査では資産は基本的に一切考慮されません。
ではどんな基準かというと実は「割賦販売法」という法律で、その人がどのくらいのクレカ支払いができるかが定められています。この額の90%を超える利用枠のクレカは発行してはいけないという法律です。
その計算式はこうなっています。
支払い可能見込額 = 年収等 - 生活維持費 - クレジット債務
年収等というのは基本的に年収です。クレジット債務というのは年間の支払予定額ですが、翌月1回払い(いわゆるマンスリークリア)は含みません。つまり2回払い、ボーナス払い、リボルビング払い、分割払いなどを使っていると、その分新規発行が難しくなるというわけです。
そして問題が生活維持費です。クレカを申し込むと「賃貸ですか持ち家ですか」「何人家族ですか」と必ず聞かれると思います。実は、生活維持費はこの2つの質問で機械的に設定されるのです。

持ち家で単身世帯なら生活維持費は90万円。住宅ローンが残っていたり賃貸で、4人世帯だと240万円が生活維持費とされています。ぼくの場合、4人世帯賃貸なのでマックスの240万円。厳しいですね。。
Visa Infiniteの場合、限度額が300万〜1000万(9999万)となっていて、つまり発行されるには最低300万円の枠が必要だということになります。9掛けが必要なので支払い可能見込額は334万円が最低なければいけません。
ここから逆算すると4人家族賃貸の場合、年収は少なくとも574万円が必要だということになります。これを下回っていたら、ほかの要素が良くてもおそらく審査は通らないってことですね。
限度額500万円
では九条のVisa Infiniteの限度額はどうだったかというと、なんと500万円が付きました。以前のプラチナプリファードは300万円だったので200万円のアップです。

これは555万円の支払い可能見込額があると判断されたわけで、計算すると4人家族賃貸であるぼくの場合、最低795万円の年収が必要だということになります。そしてこの年収は自己申告で、特に証明書は不要だということになっています。
ちなみに、この支払い可能見込額ってのは必要条件であり、これをクリアしたからといってカードが発行されるわけではありません。CICがクレジットガイダンススコアとして公開しているように、下記のような要素が審査に反映されます。
- 未支払いがないか
- 極度額に対する残債額の割合
- 新規申し込みの件数
- 保有クレカの枚数
ぼくの場合、相当な数のクレカを持っているので、そこは相当不利。未支払いはないし全カードを合計すると極度額が大きいので、それもプラスでしょう。
そしてこのところ三井住友カードをメインで使っていて、昨年も年間600万円超、今年もすでに500万円超使っていることが、Visa Infiniteの審査でもポジティブに出たのではないかと思っています。いや、ほんと落ちなくて良かった。
みなさま、定職についていないFIREモノでも、Infiniteカードは発行できるんですね〜。ぜひお試しを。