FIRE: 投資でセミリタイアする九条日記

九条です。資産からの不労所得で経済的独立を手に入れ、自由な生き方を実現するセミリタイア、FIREを実現しました。米国株、優待クロス、クリプト、太陽光、オプションなどなどを行うインデックス投資家で自由主義者、リバタリアン。ロジックとエビデンスを大事に、確率と不確実性を愛しています。

ChatGPT 5.2に投資相談をしてみた

先日から、ChatGPTへの投資相談にハマっています。GPT-3.5とかGPT-4が出た頃から、こうした相談をトライしてきたのですが、いずれも「んー。まぁまぁ」という出来でした。しかしGPT-5.2 Thinkingは一味も二味も違います。初めて、相談に足るパートナーになったという感じがします。

相談したこと

今回、いい機会なのでChatGPTに「人生のお金周り」全般を相談しようと思い立ちました。具体的には、次のような事柄です。

  • ライフプラン
  • 投資ポートフォリオ
  • お金を活用した幸福の作り方

ポイントは、いきなり質問するのではなく、ChatGPTにこちらのことをヒアリングしてもらうことです。僕は最初のプロンプトとして、下記を投げて、ヒアリングの答えていき、ある程度ぼくのことを把握してもらった上で、具体的な質問をしました。

私は個人投資家です。あなたに投資の相談をするなら、どんな情報が必要ですか?

 

結果としては、かなり満足する内容になりました。例えばライフプランについてでいえば、何ら一般的な答えを押し付けてきたりしません。ある程度ぼくの情報をヒアリングした上で、ChatGPTが聞いてきた「人生の問い」は次のようなものです。

いわゆるFPさんに相談したとして、こんな選択肢を掲げられるでしょうか?

 

資産構築期であれば、ある程度のベストプラクティスがあり、人によって異なる部分があるにしてもバリエーションで済みます。しかし一定の資産を持っている人へのアドバイスは本当に難しいものです。それは人生そのものへのアドバイスであり、アートだからです。

 

この質問を見た時に、マネーに関する軸を中心に人生観を問われている気がして鳥肌が立ちました。

 

ポートフォリオの調整においてChatGPTがしてきた質問はこちらです。暗号資産の取り扱いは非常に難しく、正解といったものはありません。それでも何%くらい保有するかは決めなくてはいけません。ではどうやって決めたらいいか? 本当に鋭い質問だと思いました。

そして、「お金を活用した幸福の作り方」という、極めて難易度が高く、納得のいく答えをそう簡単に出せない難問に対するヒアリング内容がこちらです。まず、この問題に正解はなく、価値観の明確化が全てだと前提を述べます。

その上で、聞いてきた選択肢がこちらです。

ぼくは知性のありようは、相手に対する質問に現れると思っています。知識さえあれば質問に答えることはできますが、質問をするには相手への深い関心はもちろん、答えに結びつくためには何を聞いたらいいのかというメタ認知も必要になるからです。

なぜChatGPTか

僕が普段最もよく使い信頼しているAIは実はClaudeです。ただ今回はUpdateしてベンチマーク世界最高レベルになったというGPT-5.2の実力を見るために使ってみました。感じたのは、程よく寄り添い、知識は的確で頻繁にWebをチェックして正確性を担保し、やり取りの文脈を踏まえて対応してくれる姿です。

 

特に、ぼくが誤ったことを言うと、「それは違う」と理由やエビデンスも添えて指摘するところが、Geminiとの大きな違いです。Geminiは、人の言うことに反対しない太鼓持ちのところがかなりあって、いい気持ちにはなるかもしれませんが、正確で合理的なやり取りをするには向かないと思っています。

 

税務相談などもかなり実用的になってきた感じがあります。例えば、今回証券担保ローンでお金を借りて、不動産ローンを繰り上げ返済しようかと相談したところ、「不動産ローンの金利は損金として税金を減らせるが、証券担保ローンだと損金にならない可能性があることに注意」だと、勝手に指摘してきたところです。これは言われるまで頭から抜けていました。

 

これに対して、次のように選択肢を提示してくれます。それぞれ国税庁のリンクも張ってあり、裏付けをとった内容であることを示しています。

こうした情報を提示した上で「あなたの場合は」という提案もしてくれます。税務相談についてもまるで専任の税理士のようです。正直、GPT-3.5の頃からは想像もできないような進化ぶりです。

 

以前は、ChatGPTに金融関係の質問をすると、最後に必ず「必ず専門家に相談してください」と出てきたのですが、いつの間にかそれもなくなりました。

もうFPはいらない?

では果たしてFPなどに相談するニーズは無くなったのでしょうか? 理論的なことや心のケアについてはある程度その通り(ChatGPTの寄り添い方が肌に合わない人はダメですけど)。こういうとき、「そうは言ってもAIはウソをつくから専門家に確認を」とエクスキューズのように言う人っていますが、正直、その辺の専門家よりもよっぽど正しいことを返してくるとぼくは思います。

 

特に、なんでも肯定してきた4oや、まだその気のあるGeminiとは違い、ChatGPTとClaudeは間違っていたら間違っていると、配慮はしつつもちゃんと言ってきます。GPT-5の頃は、AI側が明らかに間違っていても強情に「合っている」と主張してきたのですが、5.2は相当にその辺のバランスがよくなっています(情緒的な反応については5.1のほうが上で、まだ5.2はチューニングの余地があるともいえます)。

 

ただFPなどの専門家でないとできないのは、じゃあ具体的にどんな商品を買ったらいいのか、どうしたら買えるのかという実際の商品へのアクセスです。特に保険などはネットで調べて買えるものではないので、ここはAIには力が及ばない点です。いろいろなツールを使うエージェンティックな能力は年々増していますが、まだ不動産情報サイトをチェックして物件をリストアップしたり、証券会社から既発債の一覧を取得してお勧めをしてくるなんてところまでは行っていません。

 

じきに、各WebのサービスやSaaSはMCP対応を進めて、AIエージェントから操作されることを前提とした作りになっていくでしょう。その時初めて、AIは理論面だけでなく、現実世界との接点を持ったエージェントになるんだと思います。

 

www.kuzyofire.com

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