3月5日に登場したGPT-5.4の性能がすごいと話題です。まぁ課金ユーザーでないと使えないので、ある意味一部の人たちの間だけで盛り上がっているのですが、確かに全面的に良くなったように感じます。
OpenAIキャンセル運動の裏側で
Anthropicが国防省と「自社の技術が大規模監視や完全自律型兵器に使われる恐れがある」としてAI技術の利用で対立し、ついには国防総省からサプライチェーンリスク企業に認定されました。
※アンソロピック、米国防総省がサプライチェーン上のリスクに指定
これ幸いと、国防総省との取引をまとめたのがOpenAIです。ビジネス的には大きなディールで、ライバルを追い落とすチャンスだと踏んだのでしょう。ところがこれは大きな裏目となりました。OpenAIが国防総省と契約を締結したことに対し、全米各地で抗議活動が勃発。ClaudeがChatGPTを抜き無料アプリ1位に踊り出たのです。

OpenAIの米国防総省との契約が裏目に - ChatGPT急失速、ClaudeがApp Store首位へ | TECH+(テックプラス)
と、このように政治的にバタバタしている状況ですが、そんな中でOpenAIが投入したのがGPT-5.4。これがまた良いんですよ♪
全面的に強化されたGPT-5.4
このGPT-5.4、なぜ0.2しか上がらない(5.3はCodexのみだった)マイナーバージョンアップなのか? と思うくらい、全体に性能が向上しています(おそらくメジャーバージョンアップは、事前学習のベースモデルが変わったときなんでしょう。)。
- 強みは「仕事をやり切る力」調査、文書作成、表計算、プレゼン作成、ツール連携をまとめて強化。
- 最大100万トークンのコンテキストウインドウ
- ハルシネーションさらに減少
- コンピュータ操作が大幅強化。デスクトップ操作では人間平均も上回る
- 最大1024万ピクセルの高解像度画像を解析可能に
なんというか、AIエージェントにフォーカスした感じです。ClaudeCodeが勢力を伸ばしていますが、Codexのエンジンとしてカリカリにチューニングしたって感じかな。
5.4はChatGPTの場合、PlusならThikningモデルが、ProならProモデルが利用可能。APIではそれぞれ使えますが、proの価格はすごいですね。入力が100万トークンあたり30ドル=4500円、出力は180ドル=2万800円! AnthropicのOpus4.6が出力25ドルなので、まぁすごい価格です。

ただ、無料ユーザーが利用できるのは5.3Instantなので、課金ユーザーしか5.4の進化を体験できません。ここは20ドルのPlusでいいので課金推奨です。
そんなわけで、Proユーザーならほぼ無制限に利用できるCodexを使い、GPT-5.4 ProのHightでいろいろ遊んでいます。そんな中でも、GPT-5.4 Proはけっこう言語能力が強化されていて、ポン出しで小説も書けるようになってきました。そこで、Claude Opus4.6とGPT-5.4の両方に、
株クラの人たちに向けて小説を書いて。ショートショートで。
というだけのプロンプトを投げて、小説を書かせてみました。
どうでしょう? ぼくはまだどっちかというとClaude Opus4.6のほうが好みですが、論文のような文章しか書けなかったChatGPTがけっこうよくなったと思いませんか?
この1年の進化はすごい
ちなみに、この1年でどんな進化があったのか、簡単にまとめてみました。

あの「DeepSeekショック」が起きたのは、1年前、2025年の1月だったんですよね。そのちょっと前、2024年9月に初の推論モデル「OpenAI o1」が登場し、業界に衝撃を与えました。そこからo3が出て、4oの画像生成でジブリ風画像も流行り、この頃がOpenAIの最盛期でした。

そんな状況の中、満を持して8月に投入したはずのGPT-5が大コケして、「4oを返せ!」運動まで起きてしまいました。逆にGoogleは8月にNano Bananaを投入し、画像生成モデルでトップに立ちます。そして11月にGemini 3.0を投入して、トップがひっくり返りました。
しかし、コーディングエージェントとして広く使われていたClaudeCodeが、2026年にはいってビジネスパーソン向けのCowork、そして業種別のプラグインを出したことで、一気に注目の的に。
いまは最も注目されているのがOpenClaw。VPSやMac miniにOpenClawを入れて遊んでいる人がいたら、ガチAI勢だと思います。