
「オフ会」って怖いですか? いや別に怖くないよ?普通に楽しいし、なかなかお金のことを話せる機会ってないよ? という人もいれば、「怖い思いをした。知らない人の集まりにいくものじゃない」という人もいるかと思います。今回はこれに対する僕の考えを。
オフ会に参加するリスク
株クラ界隈のオフ会に参加してリスクを感じることはないでしょうか? たとえば詐欺師的な人が紛れ込んだりするなど。 「投資家オフ会には参加しないで」と 妻からくぎを刺されてまして。 なにか説得材料はないものかと思案しています。
質問箱でこんな質問をいただきました。確かに、Xでも「オフ会楽しかった〜!」という投稿がある一方で、「オフ会で怖い思いをした。行くもんじゃない」という投稿も見られます。
さて、オフ会にはどんなリスクがあって、いったいどう判断すればいいのでしょうか。
まずオフ会参加のリスクは大きく3つあると思っています。これはどんなオフ会に参加する場合でも意識しておいたほうがいい。それは、(1)身バレリスク (2)詐欺リスク (3)強盗リスク です。それぞれ考えていきましょう。

身バレリスク
言うまでもなく、匿名のSNSとは違い、オフ会に参加すると身バレリスクが高まります。顔も見られるし声も聞かれるし、服装などからも、どこの誰かというのにつながりやすくなります。
もちろん、本名でSNSをやっている人もいるでしょうし、YouTubeなどで顔出しをしている人もいるわけで、別に身バレ自体が危険ということはありません。ただこれまで匿名で通してきた人は、匿名にしたい理由がなんらかあったのだと思います。それがオフ会にいくと、少しずつ匿名性が薄くなっていく。
例えば、どのあたりに住んでいるかとかが、なんとなく伝わってしまう。これは別に明かしてもいいよと思う人もいるでしょうが、出したくないという人も多い情報です。だから、ぼくはオフ会で「どこに住んでいるんですか?」という質問は基本NGだと思っています。
まぁリアルに会うわけですから、「関東近郊ですか」「関西ですか」くらいはいいと思っているのですが*1、「東京ですか、神奈川ですか」レベルでも答えたくない人がいることを気に留めるべきです。
それでも「どのあたりにお住まいですか?」と聞かれると、「答えたくないです」とかぼかすのも失礼だなと思うのが人の性で、「◯◯あたりです」と答えなくてはいけないというプレッシャがかかる。こういうのが少しずつ身バレにつながるわけです。
この匿名性をどこまで維持するかは、オフ会に参加するときはちゃんと考えておくべき内容だと思います。
詐欺リスク
次に詐欺リスク。これが難しい。要は、「上がる株を教えてくれる勉強会があるから参加しないか」「投資の先生がいて話が聞ける。よければ紹介しようか」「相当儲かった非公開の投資先があるけど、特別に教えてもいい」など、勧誘の場にするリスクがあるということです。
これなにが難しいかというと、どうしても匿名性の高いオフ会ではこういうことをする人が一定混じっている可能性はあるし、それどころかちゃんとしていた人だったのにある日を境にダークサイドに墜ちてしまう人もいるからです*2。
これへの対策は場を見極めるか、自己防御するかの2つしかないと思っています。「場」というのは、一つには主催が誰か、どんな人が参加するかを見極めるということ。詐欺師は当然餌に食いついてくる可能性が高い集まりに参加するわけですから、「儲け話」に感度が高い場に行きたい。でも「投資は全部インデックスです」という人たちのオフ会に行って、「こんな儲かる話がある」と言ってもマッチングしないのです。
主催が「上がる株の選び方」などで有名な人なのか、「インデックス投資」で知られている人なのか。暗号資産でも「草コインで一発当てる」なのか「ビットコイン以外クリプトじゃない」なのか。主催の方向性によって集まる人は違うので、どんなことに関心のある人が集まる会なのかは把握しておきたい。「みんなで儲け話を教え合おう!」みたいなコンセプトの会とかは、行ってみたら全員詐欺師だった!なんてことだってあるかもしれないのです。
不特定多数の人が参加する会かはチェックしておく
あとは不特定多数が参加する会かどうかは気にしたほうがいい点です。株クラオフ会でも、何度もオフ会をした顔見知りメインの会で、そこから知り合いに声をかけて広がるという会はけっこうあります。こういう会では、おかしな人が紛れ込む可能性は低い。でもそもそも広く募集はしていないので、縁がないとそもそもこういう会に呼ばれることも少ないでしょう。
一方で、「誰でもOK」という会は、当然ですがおかしな人が紛れ込むリスクがあります。僕もたまに幅広く参加を募るオフ会を開催しますが、こうした中だと、変な人がいる可能性は確かにあります。今のところ、そういう人が来たことはないと思いますが、全員の動向を僕が把握できているわけではないので、もしかしたらいる可能性だってあります。
ただこれは、例えば「インデックス投資ナイト」のような株クラ系パーティでも同じで、変な人が紛れ込もうと思えば紛れ込める。問題は、そういう人が1人、2人いることがリスクというよりも、そもそも主催側が詐欺のカモを集めているようなオフ会にいかないようにすることが大事なのではないでしょうか。
そして、オフ会で聞く話は「話半分」くらいにしておくこと。中にはとっても有用なことを教えてもらえるし、というかそういう知識を得られる最良の宝庫なわけですが、それらは常に正しいとは限らないのです。酔っ払った中で話たことなんて、ヒントにはなっても、聞いたままやったら上手く行ったなんてことはなかなかありません。
そして、出資を募ったり草コインなどを紹介したり、金を出させようとする話を聞いたら、すぅっとその場を離れましょう。投資クラブ的なものへの勧誘も同じです。美味しい話はあなたには回ってきません。ちなみに僕だって回ってきたことはありません。そういうのは基本詐欺です。そういう前提に立つべきだと思います。
強盗リスク
3つ目が強盗リスクです。これは実は投資家を選ぶリスクで、端的にいえば、暗号資産を持っている、金地金を持っている、現金をキャッシュで(預金ではなく)持っている人が狙われます。
というのも、株式や不動産で何億円もっていても、それが強盗で奪われることは基本ありえません。株式を個人間で譲渡することは稀だし、その場合も匿名での譲渡はできないからです。不動産も同様。銀行にある金は、本人を脅せば振り込みはできますが、足のつかない口座でもない限り、引き出すことはできません。そして特殊詐欺であれば対面で会うこと自体を向こうが嫌がります。ここはオフ会のほうがどっちかというと安心なのです。
ただ、暗号資産と金地金、そして現生キャッシュは別です。これは匿名のまま受け渡しが可能な資産だからです。暗号資産をたくさん持っているということは、身体的に拘束され、送金させられるリスクと無縁ではありません。いわゆる「レンチ攻撃」です。
ただこれは詐欺などと比べるとものすごくリスクの高い行為なので、よほどの額でないと強盗側も動かないでしょう。10億、100億円単位なら動く強盗もいるでしょうし、実際海外ではそういうニュースもあります。でも数千万円〜1億円程度の暗号資産で、その人を拘束して取引所からウォレットに出金、ウォレットから送金させるかというと、額が見合わないような気もします。
注意点とリスク
株クラならではのオフ会のリスクとしては、「匿名性が失われる」「お金を持っていることが知られているので、詐欺のターゲットになる」「物理的に強盗の対象になる」あたりがあるんじゃないかと書いてきました。
強盗リスクは、暗号資産メインで数億円規模で持っている人以外はほぼ気にしなくていいと思います。詐欺は誰にでもあり得るリスクなので、「投資情報をカネを出して買おうとしない」「上場商品(株でも暗号資産でも)以外に手を出さない」というルールさえ守れば、大丈夫ではないかと思います。
なお、無償で「この銘柄に注目している!」というようなことを話す人はいますが、それを信じて買うかどうかは、詐欺の類ではなく真の意味の自己責任だと思いますので、ご容赦を。そもそも、人の意見で何かを売ったり買ったりする人は、詐欺に関係なく投資は止めたほうがいいと思います。
このように「不安」という言葉は、具体的にどんなマズイことがあって、最悪どうなるのかを検討すると、コントロール可能な「リスク」に変わります。これが不安に対する対処法だし、投資家はリスクを取ってなんぼです。リスクを取らない投資がないように、リスクを取らない人生もありません。大事なのは、自分が取れる以上のリスクを取らないこと。投資でもオフ会でも、それが大事なんじゃないかと思います。