2019年からは、アセットアロケーションを4つのセグメントに分けて把握していきます。インデックス、グロース、オルタナティブ、リアルアセット(太陽光)です。今回はオルタナティブセグメントの運用方針をまとめておきます。オルタナティブというと、一般的にはヘッジファンドとか金などへの投資を指します。ぼくの場合は、普通の株式投資以外を指してまとめました。
目的および基本的性格
インデックスおよびグロースセグメントの投資手法以外の、さまざまな金融商品への短期・長期投資を行います。投資とは資産を増加させることだけが目的ではなく、純粋な知的ゲームとして楽しめるものであり、変わった商品や投資手法にトライすることを目的とします。
ベンチマークとする指標は設けず、絶対的なリターンの獲得を目的とします。セグメント全体で、年率10%以上をリターンとして目指します。ただし、リスクが非常に小さくキャッシュポジションに近い手法については、5%程度でもトライします。
投資対象
対象や手法は限定しません。先物やFX、CFDといった差金決済取引も行います。信用取引や、オプションの売買などデリバティブも実施します。ソーシャルレンディング、仮想通貨やマイニング権利の購入も行います。また、優待狙いのクロス取引や、IPO投資もこちらになります。
運用方針
変わった投資商品、新しい投資商品、マイナーな投資商品を積極的に開拓し、少額でトライします。オルタナティブセグメントに割り当てる資金量は、総資産の5%以内とします。
レバレッジも活用するため、最大損失額は各取引内での証拠金に限定されるように調整し、別途損失の可能性が見込まれる場合は必要額を現金で引き当てることにします。
運用体制
必要に応じてさまざまな証券会社や銀行、FX業者、仮想通貨取引所を使用します。
投資リスク
投資先の性質上、投資した全額を失う可能性を常に秘めています。また7割、8割を失う可能性も高いと考えられます。基本的に、本セグメントではゼロサムゲームとなる投資先が多く、リターンの高さはそのまま損失可能性の高さとなります。
投資資産
2019年1月時点で、総資産の約5.3%がオルタナティブセグメントです。
オルタナティブセグメント内のアセットアロケーションは下記の通りです。
セグメント内の約半分を占めるFXは、異業者アービトラージのポジションです。年間リターンは5%程度ですが、証拠金維持というリスク管理さえしっかりできれば、普通預金並みの安定性を誇るポジションだと考えています。正月のドル円フラッシュ・クラッシュでは一気に5円ほど為替が動きましたが、現在の証拠金状況は9円程度の動きには耐えられます。
kuzyo.hatenablog.comVIXは少々放置状態です。年末からVIXの動きが荒く、バックワーデーション状態も継続しています。わずかなショートポジションを持っていますが、解消したほうがいいかもしれません。
レンディングは、maneoです。利回り9%超を狙って小口分散投資を実施中です。こちらだけは長期投資にならざるを得ないものになります。利回りはそこまで悪くないのですが、元本の返済不能などが起きると一気に損失が拡大します。さらに、途中解約がこちらからはできず、資金が長期間固定されてしまうのもデメリットです。
残り、仮想通貨が3割強を占めます。仮想通貨はこの1年で約10分の1に値下がりしました。一方で、未来のオルタナティブアセットとして考えた場合、デジタルゴールドとしての性質を持っていると考えているため、一定量をホールドし続ける想定です。
仮想通貨関連では、Poloniexに保有しているbitocoinを貸し付けるレンディングを継続中です。現在、日利で0.007%(≒年利2.5%)程度のリターンです。取引所の破綻リスクに見合うリターンかというと疑問な点もあるので、仮想通貨資産の半分程度に抑えています。
またクラウドマイニングも行っています。こちらはEthereumとbitcoinで支払い済みですが、正直bitcoinは全くマイニング報酬が入ってきていません。支払い済みなのでサンクコストと考えていますが、なかなかにリスキーなものですね。
現在ポジションを取っていない投資手法としては、「銀オプション」があります。こちらはゼロサムゲームでありながら、たいへん高い勝率とリターンを誇ります。あくまで投資商品を楽しむという観点から、割当資産を増やさないようにしながら、たまにポジションを取ることにします。
ほかにポジションを解消したものとして、FTSE100のCFDがありkます。こちらは英国株式インデックスのFTSE100にレバレッジをかけて、主に配当利回りを狙う投資法でした。金利差が大きくなってきたことから、配当利回りを金利が蝕む形になってきており、ポジションを解消していますが、同様の投資先が見つかったらまた考えるようにします。
そのほか、短期投資手法として、IPOへの応募も行っています。が、現在のところひとつも当選していません。
極めてリスクが小さい投資手法として、優待狙いのクロス取引も行っています。が、かなりの手間がかかるので、あまり積極的になれないところです。