FIRE: 投資でセミリタイアする九条日記

九条です。資産からの不労所得で経済的独立を手に入れ、自由な生き方を実現するセミリタイア、FIREを実現しました。米国株、優待クロス、クリプト、太陽光、オプションなどなどを行うインデックス投資家で自由主義者、リバタリアン。ロジックとエビデンスを大事に、確率と不確実性を愛しています。

経済

投資に関係する経済状況の見方、考え方

石破ショック、その政策を冷静に検証する

9月27日に自民党の新総裁、つまり新たな総理大臣が決まりました。5度目のチャレンジでその座を射止めた石破茂氏です。当初は緩和的な高市早苗氏が優勢と見られ、株式市場は円安&株高に振れていました。ところが石破氏に決まると急激に反転。大幅な円高と株…

米FOMCで50bpsの利下げ でも長期金利は上昇、円安へ

9月19日、米FOMCは0.5ポイント(50bps)の利下げを決定しました。会合前は、利下げ幅が25bpsか50bpsかで予想は割れていて、今回は大幅な利下げを採った形です。しかし、利下げを受けて長期金利は上昇。さらに日米金利差は縮小したにもかかわらず、円安に動き…

これぞ”暴落”の日経平均 いったい何が原因なのか?

日経平均の下げがすごいですね。8月6日朝の株価は3万1458円。下げ幅では過去最大なんて言われています。どんな状況かをまとめ、今後の行方を占います。 年初来マイナス突入の日経平均 何が今回の日経平均急落の原因? パニック売り? 年初来マイナス突入の日…

日銀利上げ、15年7ヶ月ぶり 国債買い入れも減額

日銀が追加の利上げを決めました。3月にマイナス金利を解除し、今回はリーマンショック前の水準となる0.25%まで政策金利を引き上げます。合わせて、日銀が買い入れる国債も減額します。いずれも引き締め方向の施策で、景気や為替への影響が懸念されます。 利…

e/acc(イーアック)、効果的加速主義とは何か

シリコンバレーで勢いを増している思想的運動である「効果的加速主義(e/acc)」は、世界的な課題の解決策として、制限のない技術的進歩を提唱しています。推進派は、AI開発やその他の技術の加速化が、物資不足のないユートピアにつながるものと信じています…

市場原理主義と資本主義の違いについて

最初に断っておきますが、ぼくは自由主義者であり、リバタリアン、そして市場原理主義者です。どういうことかというと、物事を決めるのに誰か頭のいい人(例えば政府とか)が決めるのではなく、それは市場という場所で、各人が最も妥当だと考えた結果がぶつ…

CPI改善で利下げ期待と円高&トランプ暗殺未遂

ここ数日、政治経済的にいろいろなことが続きました。まず状況をざっくりまとめておきます。CPIが広範に鈍化し利下げ確率が上昇。長期債が上げるとともに為替が円高に振れました。そして7月14日には共和党の次期大統領候補であるトランプ氏が演説中に狙撃。…

「暴落で3兆円の富が消失」したとき何が失われたのか? 『お金のむこうに人がいる』

株価が大きく下がったときに「この下げによって3兆円が失われました」なんてニュースが流れます。一瞬ですごい金額がなくなるんだな……なんて感想とともに、「あれ? でもこの失われた3兆円っていったい何だろう?」と思ったものです。あなたは何が失われたと…

今の米国株は割高なのか? 割高/割安という概念が意味すること

「今の米国株は割高なので、投資する気にならない」。Xなどでも、こんな言葉を聞くようになりました。インデックス投資家流に返答するなら、「割高か割安かなんて誰にもわからないんだから、淡々と積み立てるし、バイ&ホールド」ということになります。でも…

日銀マイナス金利解除 から円安になるって誰が思った?

3月19日、日銀が17年分ぶりにマイナス金利を解除しました。どんなことに影響があるのか、概観してみましょう。 無料で読めるNHK強い 為替は円安に振れた 今度こそ円高? 無料で読めるNHK強い さてマイナス金利解除は事前に十分にリークされていたこともあっ…

TLTを買い増し 金利低下にリスクオン

先日、米超長期債ETFである「TLT」を買い増しました。ドルMMFから買ったので、アセットアロケーション的には、短期債券から超長期債券に転換した形。つまり金利低下に向けてリスクオンです。 あまり積極的な投資ではないけれど 利下げタイミングを探るFRBと…

TOPIX3%下落、為替は147円の円高へ 背景の経済情勢

今日3月11日(3.11ですね)は日本株が大きく調整した日となりました。TOPIXは一時3%安。日経平均も一時1100円安となり3万9000円を割りました。背景をまとめておきます。 TOPIX3%安、日経平均868円安 ドル円は150→147円へ 明暗分かれるM7 この情勢を受けて…

NVIDIA決算クリア、そして日経平均最高値更新

2024年2月22日はちょっとしたお祭り騒ぎでした。懸念されたNVIDIAの決算も好調で、それを受ける形で日経平均はバブル後初めて最高値を更新したからです。 NVIDIA好決算 日経平均も最高値更新 NVIDIA好決算 いまや米国のトップ銘柄はGAFAではなくマグニフィセ…

S&P500が5000突破、日経平均はバブル超え間近

これだけ強烈に利上げされたのに、いやはや経済が力強い。その上インフレが収まりつつあって利下げが見込まれることから、株価はさらに勢いづいています。S&P500はついに5000突破、日経平均はバブル時の最高値更新までもう少しです。 株価絶好調 5年間で見る…

2023年は投資家にとってどんな1年だったか

2023年の(株式)取引が終わりました。年の瀬なので、この1年が(主に伝統的投資家にとって)どんな投資環境だったのかを振り返っておきます。 米FRBに振り回された1年だった マイナス金利の出口を探る日銀 株価は上昇 不動産も金も仮想通貨も上昇 2023年は…

「利下げは視野に入り始めている」とパウエル議長 債券投資家の勝利か?

米国の長期金利がやっと下落し始めました。11月末のそれぞれ約5%をピークに、30年債が4.1%、10年債が3.9%まで下落。これはもうトレンドとして、金利低下が続きそうです。 今度の下げは本物か? 「利下げは視野に入り始めている」とパウエル議長 一方日本は…

急激な円高進む 147→141円に

昨日7日の為替相場は大混乱でした。何が起きたかといえば、急激な円高です。昼の147円台から急降下し、8日深夜には一時141円台まで下がりました。状況と背景をまとめておきます。 長期金利急騰→円高へ 日銀総裁の「年末から来年にかけて一段とチャレンジング…

今27歳に戻ったら、どうやって1億円の資産を作るか(未来を知っている人間の投資戦略)

『今27歳だったら、どうやって1億円の資産を作るか』は前編、後編とマジメに書きました。今回はちょっと趣向を変えて、「今27歳に戻ったら」どうやって1億円の資産を作るか? を考えてみます。 そうです。タイムリープです。27歳というのはアテで、ちょうど2…

市場が予測している米金利は? FF金利先物織り込み確率図の作り方

上記のような図を見ることがあるかと思います。これはなにかというと、FF金利先物金利に織り込まれている、将来のFF金利の予想です。これを見ると、現時点で市場が「9月19-20日に予定されている次回FOMCでは、93%の確率で金利据え置き」と見ていることが分…

金価格が最高値 グラム1万円(税込)を突破

金(ゴールド)の国内価格が、税込みで初めて1グラムあたり1万円を超えました。背景には世界的な金価格の上昇と、円安があります。 ドル建て1976ドル、円建て9091円 金は消費税がかかる 購入価格5650円/gから1.77倍に ドル建て1976ドル、円建て9091円 ドル…

YCC柔軟化で、なぜ円安になるのか?

日銀が7月28日に政策決定会合を開き、YCCの柔軟化を発表しました。これを受けて、市場は、円安、株安、金利上昇という動きを見せました。当初の予想では、YCC修正ないし撤廃は、事実上の利上げ容認であることから、日米金利差縮小による円高ドライバーになる…

そんなに儲かるなら、なぜ自分でやらないの?

「そんなに儲かるなら、なぜ自分でやらないの?」。不動産販売業者や、デジタル債券などを販売する業者に対して、よくこういう言葉が発せられます。これは言外に「実際は儲からないから、自分でやらないで僕らに売りつけるんだろう」という意味合いが込めら…

社会通念的に”給与が高い”のはいくらからか?

よく「年収1000万がサラリーマンの一つのマイルストーン」とかいいますよね。多いとまでは言わないけど、1000万円いけばまぁ勝ち組だとか。でも「東京じゃあ1000万じゃ並の暮らしもできない」なんて声も聞きます。では、社会通念的に”給与が高い”といわれる…

日銀、植田総裁の初砲は136円の円安に

4月28日は、日銀新総裁となった植田和男氏のデビュー戦でした。初めての金融政策決定会合で、どんな方針が示されるかに市場が注目していたのですが、結果は「緩和策の継続」と受け止められ、急速な円安が起こりました。 市場はYCC廃止の可能性を織り込んでい…

シリコンバレー銀行破綻の原因とメカニズム USDCにも波及

3月10日、シリコンバレー銀行の破綻が衝撃を呼びました。何が起こって、どこに影響があるのでしょうか。 何が起こったのか 長短金利差で儲ける銀行のビジネスモデル これからどうなる? ステーブルコインに波及も 何が起こったのか シリコンバレー銀行の破綻…

債券のバーゲンセールはいつまで続く?

インフレはピークを打ち、FRBの利上げはもう最終段階。市場の注目点は、最終売上レート(ターミナルレート)がどこなのかと、いつ利下げに転じるか? でした。というか、だったはずです。それを織り込んで、株価は上昇したし、長期金利は下落を始めていまし…

株式パフォーマンスは低迷へ 「次の30年は、過去の30年と違う」

フィデリティの重見さんが、示唆的な記事を書いています。「次の30年」は「過去の30年」とは異なるというのです。これはどういうことかというと、過去30年は株価が上がり続けたある種異例な時期だった。それが終わった今、これからはそれ以前の平均的な株価…

規制のある業界とない業界

最近、金融関係の調べ物をしてつくづく思うことがあります。それはあまりに規制が多いこと。銀行にせよ証券にせよ、規制、規制、規制です。でも、ぼくが働いてきた業界は、実はほとんど規制のないところでした。それぞれで感じたことを書いてみます。 規制が…

緩和続けたい日銀、無理と考える市場 今回は日銀勝利で131円に

日銀が金融緩和の継続を決め、発表しました。1月18日の11時に伝えられると、円は2%ほど急下落し、131円まで円安に進みました。これをどう読み解いたらいいのでしょうか? 緩和したい日銀、無理と考える市場 もはや緩和を止められない日銀 緩和したい日銀、…

2023年の投資方針 経済から制度変更まで外部環境の見通し

今年は年末年始に旅行に出かけていて、落ち着いてブログが書けるのも今日が初めて。改めまして、あけましておめでとうございます。では2023年の投資方針について、考えてみます。 2023年の経済状況 2023年の日本の状況 2023年の制度・システム変更 SBI手数料…