FIRE: 投資でセミリタイアする九条日記

九条です。資産からの不労所得で経済的独立を手に入れ、自由な生き方を実現するセミリタイア、FIREを実現しました。米国株、優待クロス、クリプト、太陽光、オプションなどなどを行うインデックス投資家で、リバタリアン。ロジックとエビデンスを大事に、確率と不確実性を愛しています。

経済

投資に関係する経済状況の見方、考え方

TLTを買い増し 金利低下にリスクオン

先日、米超長期債ETFである「TLT」を買い増しました。ドルMMFから買ったので、アセットアロケーション的には、短期債券から超長期債券に転換した形。つまり金利低下に向けてリスクオンです。 あまり積極的な投資ではないけれど 利下げタイミングを探るFRBと…

TOPIX3%下落、為替は147円の円高へ 背景の経済情勢

今日3月11日(3.11ですね)は日本株が大きく調整した日となりました。TOPIXは一時3%安。日経平均も一時1100円安となり3万9000円を割りました。背景をまとめておきます。 TOPIX3%安、日経平均868円安 ドル円は150→147円へ 明暗分かれるM7 この情勢を受けて…

NVIDIA決算クリア、そして日経平均最高値更新

2024年2月22日はちょっとしたお祭り騒ぎでした。懸念されたNVIDIAの決算も好調で、それを受ける形で日経平均はバブル後初めて最高値を更新したからです。 NVIDIA好決算 日経平均も最高値更新 NVIDIA好決算 いまや米国のトップ銘柄はGAFAではなくマグニフィセ…

S&P500が5000突破、日経平均はバブル超え間近

これだけ強烈に利上げされたのに、いやはや経済が力強い。その上インフレが収まりつつあって利下げが見込まれることから、株価はさらに勢いづいています。S&P500はついに5000突破、日経平均はバブル時の最高値更新までもう少しです。 株価絶好調 5年間で見る…

2023年は投資家にとってどんな1年だったか

2023年の(株式)取引が終わりました。年の瀬なので、この1年が(主に伝統的投資家にとって)どんな投資環境だったのかを振り返っておきます。 米FRBに振り回された1年だった マイナス金利の出口を探る日銀 株価は上昇 不動産も金も仮想通貨も上昇 2023年は…

「利下げは視野に入り始めている」とパウエル議長 債券投資家の勝利か?

米国の長期金利がやっと下落し始めました。11月末のそれぞれ約5%をピークに、30年債が4.1%、10年債が3.9%まで下落。これはもうトレンドとして、金利低下が続きそうです。 今度の下げは本物か? 「利下げは視野に入り始めている」とパウエル議長 一方日本は…

急激な円高進む 147→141円に

昨日7日の為替相場は大混乱でした。何が起きたかといえば、急激な円高です。昼の147円台から急降下し、8日深夜には一時141円台まで下がりました。状況と背景をまとめておきます。 長期金利急騰→円高へ 日銀総裁の「年末から来年にかけて一段とチャレンジング…

今27歳に戻ったら、どうやって1億円の資産を作るか(未来を知っている人間の投資戦略)

『今27歳だったら、どうやって1億円の資産を作るか』は前編、後編とマジメに書きました。今回はちょっと趣向を変えて、「今27歳に戻ったら」どうやって1億円の資産を作るか? を考えてみます。 そうです。タイムリープです。27歳というのはアテで、ちょうど2…

市場が予測している米金利は? FF金利先物織り込み確率図の作り方

上記のような図を見ることがあるかと思います。これはなにかというと、FF金利先物金利に織り込まれている、将来のFF金利の予想です。これを見ると、現時点で市場が「9月19-20日に予定されている次回FOMCでは、93%の確率で金利据え置き」と見ていることが分…

金価格が最高値 グラム1万円(税込)を突破

金(ゴールド)の国内価格が、税込みで初めて1グラムあたり1万円を超えました。背景には世界的な金価格の上昇と、円安があります。 ドル建て1976ドル、円建て9091円 金は消費税がかかる 購入価格5650円/gから1.77倍に ドル建て1976ドル、円建て9091円 ドル…

YCC柔軟化で、なぜ円安になるのか?

日銀が7月28日に政策決定会合を開き、YCCの柔軟化を発表しました。これを受けて、市場は、円安、株安、金利上昇という動きを見せました。当初の予想では、YCC修正ないし撤廃は、事実上の利上げ容認であることから、日米金利差縮小による円高ドライバーになる…

そんなに儲かるなら、なぜ自分でやらないの?

「そんなに儲かるなら、なぜ自分でやらないの?」。不動産販売業者や、デジタル債券などを販売する業者に対して、よくこういう言葉が発せられます。これは言外に「実際は儲からないから、自分でやらないで僕らに売りつけるんだろう」という意味合いが込めら…

社会通念的に”給与が高い”のはいくらからか?

よく「年収1000万がサラリーマンの一つのマイルストーン」とかいいますよね。多いとまでは言わないけど、1000万円いけばまぁ勝ち組だとか。でも「東京じゃあ1000万じゃ並の暮らしもできない」なんて声も聞きます。では、社会通念的に”給与が高い”といわれる…

日銀、植田総裁の初砲は136円の円安に

4月28日は、日銀新総裁となった植田和男氏のデビュー戦でした。初めての金融政策決定会合で、どんな方針が示されるかに市場が注目していたのですが、結果は「緩和策の継続」と受け止められ、急速な円安が起こりました。 市場はYCC廃止の可能性を織り込んでい…

シリコンバレー銀行破綻の原因とメカニズム USDCにも波及

3月10日、シリコンバレー銀行の破綻が衝撃を呼びました。何が起こって、どこに影響があるのでしょうか。 何が起こったのか 長短金利差で儲ける銀行のビジネスモデル これからどうなる? ステーブルコインに波及も 何が起こったのか シリコンバレー銀行の破綻…

債券のバーゲンセールはいつまで続く?

インフレはピークを打ち、FRBの利上げはもう最終段階。市場の注目点は、最終売上レート(ターミナルレート)がどこなのかと、いつ利下げに転じるか? でした。というか、だったはずです。それを織り込んで、株価は上昇したし、長期金利は下落を始めていまし…

株式パフォーマンスは低迷へ 「次の30年は、過去の30年と違う」

フィデリティの重見さんが、示唆的な記事を書いています。「次の30年」は「過去の30年」とは異なるというのです。これはどういうことかというと、過去30年は株価が上がり続けたある種異例な時期だった。それが終わった今、これからはそれ以前の平均的な株価…

規制のある業界とない業界

最近、金融関係の調べ物をしてつくづく思うことがあります。それはあまりに規制が多いこと。銀行にせよ証券にせよ、規制、規制、規制です。でも、ぼくが働いてきた業界は、実はほとんど規制のないところでした。それぞれで感じたことを書いてみます。 規制が…

緩和続けたい日銀、無理と考える市場 今回は日銀勝利で131円に

日銀が金融緩和の継続を決め、発表しました。1月18日の11時に伝えられると、円は2%ほど急下落し、131円まで円安に進みました。これをどう読み解いたらいいのでしょうか? 緩和したい日銀、無理と考える市場 もはや緩和を止められない日銀 緩和したい日銀、…

2023年の投資方針 経済から制度変更まで外部環境の見通し

今年は年末年始に旅行に出かけていて、落ち着いてブログが書けるのも今日が初めて。改めまして、あけましておめでとうございます。では2023年の投資方針について、考えてみます。 2023年の経済状況 2023年の日本の状況 2023年の制度・システム変更 SBI手数料…

日銀YCC緩和で、円高株安 さてどうする?

日銀が12月20日にYCCの緩和を決めました。これを「事実上の金融引締」にあたると受け止めて市場は大荒れ。なんというか、想定したシナリオどおりなのに、全く手が打てておらず、大損害進行中です。 YCC緩和、+0.5%まで許容 何が起きたのか 何もできなかった…

なぜリピーターより新規顧客を優遇するのか?

飲食店でも物販でもネットのサービスでも携帯でも、新規加入に対しては無料キャンペーンとか行うのに、長く使っているロイヤリティユーザーとか頻繁に利用するリピーターについては、一切値下げとかしないという話があります。これはなぜでしょうか。 新規顧…

逆CPIショックで株高&円高 資産は減った?増えた?

10日はCPIデイでした。しかし、ここまで影響が大きいとは。10月の消費者物価指数(CPI)は市場の予想を下回り、市場の各指標は大きく影響を受けました。 CPI予想を下回る 株価上昇、利回り低下、為替は円高に 株高&円高で資産は減った? 増えた? CPI予想を…

ドル円為替は150円に? 144超えてなお円安進む

これがトレンド形成ってものなんでしょうか。円安が止まりません。というか、ずっとメディアでもTwitterでも、「円安が止まらない」「どこまで行く?」という声が続いています。果たして本当に150円までいくのでしょうか? 年初来下落率、過去最大 念の為背…

デフレの何が問題なのか『物価とは何か』

前回、書籍『物価とは何か』を読み解きながら、「インフレの何が問題なのか」について考察してみました。今回はその続き、「デフレの何が問題なのか」です。インフレは、ハイパーインフレのもろもろが喧伝されるように、その問題はわかりやすいですね。とこ…

目的達成のために金融機関を動かすのは正義なのか

先日、ある大手金融機関の若手と話をしていて考えさせられることがありました。彼女は20代後半で、大学では環境保護を学び、地球環境をなんとかするために金融機関を志望したのだといいます。就職してからも、金融機関での仕事を通じていかに社会を良くする…

インフレの何が問題なのか『物価とは何か』

前回、「物価」というわかりやすそうでわかりにくいものについて、素朴な勘違いを『物価とは何か』から抜き出して説明してみました。「携帯電話料金値下げは本当に物価を押し下げたのか?」「インフレとは現金の魅力低減だが、そもそも現金の魅力はどこから…

え?物価ってそういうことだったの『物価とは何か』

昨今の経済に関する話題といえば、やっぱり物価です。米国の株式不調は、物価高=インフレに対抗するためにFRBが利上げを始めたからですし、そのせいで利上げできない日本では円安が加速してしまいました。 でも、この「物価」という代物はたいへん難しい。…

「安くて高品質の国」から安くて品質も悪い国へ

このところの円安と資源高のダブルパンチで、各所で話題なのが値上げです。ところが、値上げよりもひどいのが、「価格そのままお値打ちダウン♪」という取り組みではないでしょうか。 安くて高品質の国だった日本 安さ重視で品質が犠牲に ステルス値上げ、サ…

ドル円135円突破 ヘッジ大失敗の顛末

今日はドル円がついに135円を突破しました。13日夕方時点では少し落ち着いて134.5円といったところですが、実に20年4カ月ぶりの円安。すごいことになっています。 135円のチャート 為替ヘッジはどうなった? 円安がさらに続き140円突破など 円高に振れて120…