経済
ぼくはインデックス投資家です。インデックス投資家は、世界の株式に分散することで世界経済の成長とともに資産が増加していくことを目論んでいます。しかし、もし世界経済が期待通りに成長しないとしたら? 本書「勝ち組投資家になりたいなら統計を読め!」…
コロナ禍によって、リモートワークやDXの進展は「5年早まった」とよく聞きます。これが意味するのは、いずれ企業の業務プロセスは人手からデジタルに移行し、通勤や出張なども減ってオンラインでのやり取りが普通になっていく未来は定められていた――という世…
コロナショック後、来るぞ来るぞと言われていたコロナバブルがまさに本領発揮です。日経平均は2万6000円を軽く超え2万7000円にも達しそうな勢い。ダウも3万ドルを超えました。そして誰もが思っています。「実体経済はまだだま悪いのに、なんでここまで株価が…
11月9日夜に明らかになった、ファイザーのコロナウイルスワクチン開発経過報告によって株式相場は大混乱でした。米国株は崖のように上昇して、その後、下落。日本株も急上昇して2万5000円を超えて始まったものの、最後には再び割って終えました。 明暗を分け…
バイデン大統領に決まり、懸念されたように株価が下落することもなく、各資産は上昇傾向にあります。その背景にはいろいろとあるでしょうが、やはり気になるのは通貨の価値下落です。 コロナ禍で各国が大規模な金融緩和を行った結果、各所にお金がバラまかれ…
株価が絶好調の中、何が不調かというと商品(コモディティ)です。4月に起きたWTI原油先物が、まさかのマイナス価格になったことは史上初めてということで驚きを与えました。しかし、商品の不調はコロナで始まったものではありません。 今回はコモディティイ…
9月26日にオンラインで行われた「投資戦略フェア」のエミン・ユルマズ氏の「今後の世界経済と市場見通し」を見ました。エミンさんは、そのロジックもさることながら、出来事にキャッチーな名前を付ける才能が素晴らしく、とても聞いていて楽しいエコノミスト…
19世紀から、機械の登場が雇用を奪うとして度々問題になってきました。ラッダイト運動とか、教科書にも載っていましたね。でも、その都度、機械は雇用を奪うことなく、新しい仕事が生まれて、雇用は移動し、結果として世界は豊かになってきました。 ところが…
ユヴァル・ノア・ハラリは今最も注目を集める思想家の一人です。人類の過去を綴った『サピエンス全史』、人類の未来を考察した『ホモ・デウス』はいずれもベストセラーであり、人類とは何であって、いったいどこに向かっているのか、新たな視点を提供しまし…
安倍首相が辞任を発表し、メディアやSNSは第二次安倍政権やアベノミクスの総括で溢れています。日本株をほとんどもっていない僕ですが、いい機会なので、アベノミクスとは何だったのかを振り返ってみたいと思います。 株価は2.23倍に これはアベノミクスの成…
ゴールドやビットコインが上昇しています。金は2000ドル(/オンス)超え、Bitcoinも1万1000ドルを超えてきました。 長期的に上昇してきたゴールド 投資先としてのゴールド 株式と独立した資産クラス ゴールドへの投資方法 長期的に上昇してきたゴールド こ…
『現代経済学の直観的方法』を読みつつ、感じたことを書いていきます。前回は、第一章は、「資本主義はなぜ止まれないのか」から、「国民所得=消費+投資」「国民貯蓄=設備投資」という、マクロ経済学のイメージしにくいポイントについて、書かれていたこ…
経済学の本といえば、話題のニュースを経済学のエッセンスをつまみ食いして解説するような大衆書か、「金利とは」から始まるようなザ・教科書か、いきなり数式が現れる専門書がほとんどです。いわば、超入門書か専門家が専門家のために書いた本しかありませ…
第1回から、2回にはデュレーション、3回はスプレッド、4回はコール条項について、債券関連のさまざまなパラメータを見てきました。今回は、債券=金利のキモであるイールドカーブについて、いろいろと見ていきます。 基本的に右肩上がりのイールドカーブ な…
コロナ禍による世界的な金融緩和によって、インフレが起きるのではないか?という懸念があります。ぼくも何度かインフレについて書いてきました。でも、「金融緩和」→「インフレ」というのは、少々メカニズムが曖昧です。もう少し分解して紐解いてみます。 …
3月に起きたコロナショック。リーマンショック以来と言われる株価下落に、阿鼻叫喚、毎日がお祭りでした。ところが、3月23日を底にして、株価は反転。急速に戻りつつあるように見えます。 実体経済の痛みから、金融危機に推移してしまうかどうかがポイント …
新型コロナがもたらした社会的変化の1つは、「あれ、出社しなくても仕事できるじゃん」という発見です。リモートワークに強制的に慣れたということですね。このことから、コロナ以後になっても、安くて環境のいい郊外に住むようにライフスタイルが変わる、な…
新型コロナへの対策として、連日のように各国の政府は経済的打撃を受けた個人や企業への支援策を発表しています。昨日も、困窮している学生へ最大20万円を給付することが決定されました。 こうした非常時に、国家が国民を守るために手を尽くすのは当然のこと…
政府はこれまでの方針を一転し、新型コロナへの対策として、国民全員に10万円を支給すると発表しました。困窮世帯に対して30万円という従来の支給方針と比べて、どうなのか、本当に支給は早くなるのか、などはともかくとして、今回は、その人口✕10万円という…
インデックス投資の理屈の一つに、「世界経済(GDP)が上昇するに従って企業業績も拡大するから株価は上昇する」というものがあります。だから世界経済の成長を信じるのなら、全企業の合計業績も上昇し、それは株価インデックスの上昇につながるというわけで…
連日の暴落から一転、日経平均は3月23日から、米ダウ平均は24日から大きく反発しました。これを見て、「底を打った」という人と、「まだ2番底がある」という人に分かれます。 ※赤線は日経平均、青は米ダウ平均 現在のところ、日経平均▲18%、米ダウ平均▲25% …
最近、将来のインフレが気になっています。中央銀行の役割は「インフレを抑え込むこと」と言われたのも今は昔。デフレ脱却を完全には果たしていない日本では、日銀が2%のインフレ目標を設定するなど、警戒する空気はありません。 それどころかコロナショッ…
もはや完全に「コロナショック」という表現が定着してきました。一時は、中国国内に留まるかと見られた新型コロナウイルスの影響ですが、WHOのパンデミック宣言のとおり、世界各国の経済に影響を及ぼしつつあります。 まさに10年に一度、あるいはもっと深刻…
いやぁ連日すごいです。ダウは連日サーキットブレーカー発動。16日晩は、なんと2997ドル安(12.93%下落)で終わりました。2万188ドルと、2万ドルを割るかという価格です。 日経平均は1万6000円の攻防。まさに市場の歴史をリアルタイムで見ている感じです。リ…
いやはやこの一週間の下げはすごかったですね。月曜日、9日に2万円を割ると、下がり続けて金曜日は1万7431円で終わりました。ちなみにアフターマーケットではさらに下がっています。この歴史的な一週間を振り返ってみます。 連日1000円下落の一週間 Twitter…
週明けの3月9日は、引き続きコロナウイルスの世界的流行に加え、サウジの増産による原油安などにより、各資産が乱高下しました。状況をまとめておきます。 米国株式は年初から約9%下落、日本は約15%下落 VIXは一時61ドルへ 18年末の下落 3ヶ月で17%下落 …
昨今、「安くなった日本」という記事を目にすることが増えました。 日経12/12「安いニッポン」日本企業で働くことになった香港人エンジニアは、両親から「日本って給料安いんじゃない?」と心配された。アメリカで働く弟の給料は4倍。「失われた30年を経て、…
『幻想の経済成長』を読みました。現在、経済成長というのはGDP成長と同義です。GDPとは何か? その歴史をさかのぼり、GDPの限界とその弊害を綴ったルポ的な本になります。 幻想の経済成長 作者:デイヴィッド ピリング,David Pilling 出版社/メーカー: 早川…
新卒で大企業にうまく入社し、そこから定年まで大過なくすごす。豊富な福利厚生を享受しながら、住宅ローンもしっかり借りて自宅を購入。退職金をもらい、ローン返済を終えた自宅で老後をすごす。厚生年金がしっかり確定給付で支払われる……。そんな昭和的な…
いやはや株価指数の最高値更新が続いています。NYダウも、ナスダックも、S&P500も史上最高値、日経平均も年初来高値更新中です。これはこのまま進むのでしょうか? 景気後退までの最後のひと光? それでも景気後退はやってくる 景気後退までの最後のひと光?…