FIRE: 投資でセミリタイアする九条日記

九条です。資産からの不労所得で経済的独立を手に入れ、自由な生き方を実現するセミリタイア、FIREを実現しました。米国株、優待クロス、クリプト、太陽光、オプションなどなどを行うインデックス投資家で、リバタリアン。ロジックとエビデンスを大事に、確率と不確実性を愛しています。

アセットアロケーション

投資のリスクとパフォーマンスを決定するアセットアロケーションについての考え方と実践

2024年はバケツ戦略で資産を管理してみる

2024年の正月は、4日と5日を休むと11連休にもなるので、思いのほか長いものです。今日はそんな(世間の)休みの最終日なので、タイミングを逃さないうちに2024年の管理手法をまとめておきたいと思います。 これまでとの違い FIRE後、バケツ戦略に移行する 管…

2024年の投資方針 アフターFIREのアセットアロケーション

新年あけましておめでとうございます。年初最初の記事は何にするかと迷った結果、やっぱり今年の抱負的な、この1年の運用方針をまとめておくことにしました。結論だけでなく、考え方のプロセスも記しておくことで、あとから振り返っても何を考えていたのかが…

2023年は何を買って、何を売ったのか

2023年は比較的売買をした年だと思います。具体的に何を買って何を売ったのか。まとめておきます。 クレカ積立 債券 株式 売ったもの クレカ積立 毎月継続して買い付けたのが、クレカ積み立てです。下記各社について5万円ずつ、計40万円の積み立てです。 楽…

2023年は投資家にとってどんな1年だったか

2023年の(株式)取引が終わりました。年の瀬なので、この1年が(主に伝統的投資家にとって)どんな投資環境だったのかを振り返っておきます。 米FRBに振り回された1年だった マイナス金利の出口を探る日銀 株価は上昇 不動産も金も仮想通貨も上昇 2023年は…

2023年のマイベスト投資商品 ベストパフォーマンスはアレだった Advent Calendar

インフレと利上げに振り回されながらも、比較的好調な年で終わりそうな2023年。ぼくが保有する中で、最も高いパフォーマンスを上げたのはどんな商品だったでしょうか? こちらの記事は、ななしさん(@_teeeeest)企画のベストバイストックに参加して書きまし…

なぜオルカンだけでなく複数のインデックスファンドを保有しているのか?

ぼくのポートフォリオには実に12本ものインデックスファンドが含まれています。え? なんで? これは深い理由があって複数のインデックスファンドに投資しているというよりも、歴史的経緯が大きくて複数本を保有することになりました。 株式/債券のETF/投…

FIRE後のベスト取崩し方法「バケツ戦略」とは何か?

FIRE後は、これまでの資産形成とはうってかわって資産を取り崩すステージに入ります。資産形成では、長期運用が前提となるため「全世界株式100%長期投資」で問題ありません。ところが取崩しの場合、同じ手法では問題が生じます。市況が好調なときも不調なと…

2023年の投資方針 債券メインでクラファンや不動産も

前回、2023年の経済見通し、相場観をまとめました。今日はこれに基づいて、具体的にどのような投資・運用をするか方針を考えてみます。 全体方針 債券セグメントの戦略 株式セグメントの戦略 ヘッジセグメントの戦略 リアルアセットの戦略 オルタナティブの…

2023年の投資方針 経済から制度変更まで外部環境の見通し

今年は年末年始に旅行に出かけていて、落ち着いてブログが書けるのも今日が初めて。改めまして、あけましておめでとうございます。では2023年の投資方針について、考えてみます。 2023年の経済状況 2023年の日本の状況 2023年の制度・システム変更 SBI手数料…

2022年のマイベスト投資商品 ベストパフォーマンスを上げたのは? Advent Calendar

インフレと為替に振り回された2022年、ベスト投資商品はどんなものだったでしょうか? こちらの記事は、ななしさん(@_teeeeest)企画のベストバイストックに参加して書いたものです。 みさきさんからバトンを受け取りました 2022の環境振り返り 2022年のベ…

インカムゲインとキャピタルゲインのバランスについて

ポートフォリオの中身をどう分析するかはいろいろですが、「インカムゲインを目的としたもの」「キャピタルゲインを目的としたもの」で分けてみたらどうでしょうか? 自分のポートフォリオをその観点で分類して、考察してみます。 インカムとキャピタルは相…

インフレ対応と金融引き締め対応の両方に対応するポートフォリオ

今振り返ると、コロナ後はシンプルで分かりやすい相場だったといえそうです。各国は大規模金融緩和を進め、上がるべくして株価は上昇。金余りの金融相場の中、債券を除けば何を買っても儲かったという相場でした。 ところが今起きているのは、想定以上のイン…

アセットアロケーション調整の目標:2022年の投資方針検討(3)

2022年の投資方針を考えるにあたり、第1回で過去からのリターンなどの数値的現状を確認し、第2回で10年単位のスパンで見て今後どうなるかという見通しを検討しました。第3回となる今回は、これらを踏まえて実際のポートフォリオを考えてみます。 第1回、第2…

インデックス投資でも市場の見極めが必要か?:2022年の投資方針検討(2)

前回は、現状のポートフォリオの状況とリターンの状況について振り返りました。続いては、今後のポートフォリオ構成の前提となる市場環境について考察してみます。 インデックス投資家でも市場の見極めは必要 株価は利益とムードで決まる 現在のムード=PER…

想定より高く出すぎたリターン:2022年の投資方針検討(1)

今になるまで2022年の投資方針を確定しないできました。そろそろ、最近感じていることを踏まえて、投資方針を決定したいと思います。 現在の資産規模を冷静に分析する 現在のポートフォリオのリターン 現在のポートフォリオ設計 何が想定と違ったのか? 現在…

株式100%フルインベストからマルチアセットへ

ぼくの過去の投資遍歴は、データが残っているのが2008年からなのですが、そこからの13年間でポートフォリオは大きく変化しました。一言でいうと、フルインベストからマルチアセットへ、となります。 推移を確認するとともに、何が起こったのかを振り返ってみ…

振り返りと2021年の戦略

明けましておめでとうございます。コロナ禍はあったものの、2020年は投資家にとってはいい年になりました。その成績はまだ集計中なのですが、この1年を振り返り、2021年の戦略を考えておきたいと思います。 5セグメント戦略は継続 株式セグメント 債券セグメ…

自分のリスク許容度の測り方と最適な株式比率

投資理論を少し勉強すると、必ず出てくるのが「自分のリスク許容度に合った投資をしましょう」という言葉です。リスクを取れる人は高リスクの資産(株とか)、取りたくない人は低リスクの資産(債券とか)を多めに入れよう、という話なのですが、これってど…

レイ・ダリオのオールウェザーPFはコロナショックを乗り切ったか?

世界最大のヘッジファンド、レイ・ダリオのブリッジウォーターには、2つの目玉ファンドがあります。アクティブ運用の「ピュアアルファ」、そしてリスク・パリティの「オールウェザー」です。複雑なピュアアルファに対して、ポートフォリオのアセットバランス…

インデックス投資で考えるべき3つのこと

ぼくが投資を始めたころは、まだインデックス投資は市民権を得ておらず、知る人ぞ知る投資法でした。でもいまや、インデックス投資は、手法の一つとして定着してきています。ただし、一口に「インデックス投資」といっても、そこにはバリエーションがあり、…

株式時価総額加重平均は市場ポートフォリオか? CAPMの課題

いろんな資産を分散して持てば、リターンは落とさずにリスクだけを減らすことができます。複数の資産を分散させて持つということで、一般にポートフォリオ理論といいます。このポートフォリオ理論の中で、最もシンプルな最適解を提示したのが、ウイリアム・…

なぜアセットアロケーションが重要なのか FIREに向けて(5)

前回まで、FIREに向けて必要な資産額はどのくらいで、どんな方針で運用すればいいのかを確認してきました。6%運用を長期的に実現するには、株式インデックスに投資すればいい、ということも過去のエビデンスからまとめました。 今回は、その効率性、確実性…

アルファ(α)から、リスクプレミアム+アノマリーのファクター投資へ

資産運用、特にアセットアロケーションの文脈でよく出てくるのが「アルファ(α)」です。これは市場平均(ベータ、β)に対して、それを上回る超過の収益を指す言葉です。 www.kuzyofire.com それはアルファなのか、単なるリスクプレミアムなのか アクティブ…

リアルアセットセグメント:2020年の運用方針

2020年から、資産の運用を5つのセグメントに分けて把握していきます。株式セグメント、債券セグメント、ヘッジセグメント、オルタナティブセグメント、リアルアセットです。最後は、投資というよりも事業に近い、リアルアセットセグメントの運用方針について…

オルタナティブセグメント:2020年の運用方針

2020年から、資産の運用を5つのセグメントに分けて把握していきます。株式セグメント、債券セグメント、ヘッジセグメント、オルタナティブセグメント、リアルアセットです。今回は最もユニークなオルタナティブセグメントの運用方針について、記載しておこう…

ヘッジセグメント:2020年の運用方針

2020年から、資産の運用を5つのセグメントに分けて把握していきます。株式セグメント、債券セグメント、ヘッジセグメント、オルタナティブセグメント、リアルアセットです。続いてヘッジセグメントの運用方針について、記載しておこうと思います。 www.kuzyo…

債券セグメント:2020年の運用方針

2020年から、資産の運用を5つのセグメントに分けて把握していきます。株式セグメント、債券セグメント、ヘッジセグメント、オルタナティブセグメント、リアルアセットです。続いて債券セグメントの運用方針について、記載しておこうと思います。 目的および…

株式セグメント:2020年の運用方針

2020年から、資産の運用を5つのセグメントに分けて把握していきます。株式セグメント、債券セグメント、ヘッジセグメント、オルタナティブセグメント、リアルアセットです。まずは株式セグメントの運用方針について、記載しておこうと思います。 www.kuzyofi…

2020年の投資戦略 5セグメントに再編

2020年が始まりました。19年は、インデックス、グロース、オルタナティブ、リアルアセットの4セグメントで運用方針を決めてやってきました。ただし、グロースセグメント比率を大きく減らしたのと、金のようなほかと性格の違う資産を購入したこと、優待クロス…

レイ・ダリオのオールウェザーポートフォリオを検討する

個人投資家向けのベンチマークを検討する中で、改めて価値を再認識したのがレイ・ダリオのオールウェザーポートフォリオ(All Weather)です。「全天候型」の名の通り、経済状況によらず安定したパフォーマンスを見せるのが特徴です。どんなポートフォリオで…