投資でセミリタイアする九条日記

セミリタイアを実現したサラリーマン。ETF投資を中心に、太陽光投資や不動産投資、オプション、VIX、FX、CFDまで使って資産運用をしています。

書評

投資関係の本の書評

税金的に損でも配当を出す企業を選ぶわけ 『株式投資の未来』より

シーゲル教授の『株式投資の未来』はたいへん刺激的な本です。中でも、「高配当株を買え!」という説明は、世間一般の常識を止揚したところで議論が展開されます。 株式投資の未来?永続する会社が本当の利益をもたらす 作者: ジェレミー・シーゲル,瑞穂のり…

「成長の罠」とは? なぜ高成長企業はリターンで負けるのか:書評『株式投資の未来』

投資家のバイブルであるシーゲル享受の『株式投資の未来』を読んでいます。本書は、豊富なデータを元に投資家の収益の源泉がどこにあるかを分析するのですが、その結果、世間で言われている常識とは全く異なった結論がたびたび出てくるのが魅力です。 株式投…

『効率的な利他主義宣言!』に見る、目の前の人を助けるか、多くの人を助けるか

先日、『効率的な利他主義宣言!』を読みました。慈善活動、つまり人助けというのは世界を良くするという意味でも、自分自身が幸福になるという意味でも大切なことです。では、どうしたら最も合理的に慈善活動を行えるのか? という問いへの答えを示した本に…

年金は破綻するのか? 『人生100年時代の年金戦略』その2

たびたび週刊誌などが「年金破綻」について書きますね。それはどこまでリアルなのかも『人生100年時代の年金戦略』では書いています。前回に続き、本書の内容を読み解いていこうと思います。 人生100年時代の年金戦略 作者: 田村正之 出版社/メーカー: 日本…

書評『人生100年時代の年金戦略』 年金のIRRを計算する

『人生100年時代の年金戦略』を読みました。年金というと、「2階建て」がどうだとか制度の仕組みの話が多く、結局よくわからないことが多かったのですが、本書はなかなか分かりやすく、良書でした。 人生100年時代の年金戦略 作者: 田村正之 出版社/メーカー…

日経のkindle投資本が50%オフ お勧め5冊ピックアップ

本日からAmazonが「タイムセール祭り」を始めています(23日まで)。最大8.5%、5000円分まで のポイントが還元されるというキャンペーンです。ちょうど同じタイミングで、日経新聞がkndle版書籍の50%ポイント還元キャンペーンをはじめました。 www.amazon.c…

マイベスト投資本 入門から上級編まで

インデックス投資家の多くが、その理論的な背景と心の支えを書籍におっています。何に投資してどのように売買するのかという投資哲学を、書籍から学んできたわけですね。ぼくも同様に、素晴らしい書籍から投資を学んできました。マイベスト投資本を紹介して…

参考書籍一覧:野口悠紀雄『金融危機の本質は何か ファイナンス理論からのアプローチ』の次の一冊

野口悠紀雄氏の『金融危機の本質は何か ファイナンス理論からのアプローチ』に、次の一冊としてのオススメ書籍が紹介されていました。自分の読んだ本のチェックも兼ねてまとめておきます。(随時更新) www.kuzyofire.com 初級入門書 中級教科書(要初歩数学…

書評『金融危機の本質は何か ファイナンス理論からのアプローチ』はオプション本だった

2009年に出版された『金融危機の本質は何か』は、タイトルだけ見るとリーマンショックが起きた理由を解説する本のように見えます。実際そうした内容も入っており、背骨の一つなのですが、実は野口悠紀雄流のファイナンス理論の入門書でした。 金融危機の本質…

書評『日銀破綻 持つべきはドルと仮想通貨』ハイパーインフレに備える

元JPモルガンの敏腕トレーダーである藤巻氏の最新著書を読みました。日本の財政が厳しい状態にあり、破綻は不可避。で、どのように破綻するかというと、ハイパーインフレが起き、日銀が倒産して、新日銀が誕生するというシナリオではないか? ということを記…

書評『世界最強のエコノミストが教える お金を増やす一番知的なやり方』

「エコノミスト」が教えるということで、ちょっと眉唾でしたが、読んでみるとたいへん良い本でした。『世界最強のエコノミストが教える お金を増やす一番知的なやり方』です。 世界最強のエコノミストが教える お金を増やす一番知的なやり方 賢明なる投資家…

意識は脳のバグなのか? 『ホモ・デウス』が示唆するもの

意識は複雑な神経ネットワークの発火によって生み出される、一種の心的汚染物質だ。意識は何もしない。ただそこにあるだけだというのだ。 ホモ・デウス 上下合本版 テクノロジーとサピエンスの未来 『サピエンス全史』の著者が送る新作『ホモ・デウス』を読…

書評:『エンダウメント投資戦略』ガンマロングを目指す

『エンダウメント投資戦略』を読みました。エンダウメントとは、米国の大学財団を指します。特に、イェール大学、ハーバード大学ですね。以前に記事で書いたとおり、インデックスを大きく上回るパフォーマンスを上げているのが、このエンダウメントです。 ku…

書評『節約する人に貧しい人はいない』実はセミリタイア本だった

中川淳一郎氏の『節約する人に貧しい人はいない』を読みました。実はこの本、節約術を語る本であるとともに、本人は2020年にセミリタイアすることを宣言している「セミリタイア本」でもありました。 節約する人に貧しい人はいない。 (幻冬舎単行本) 作者: 中…

唯一確実なアノマリー「モメンタム」をどう生かすか?『ウォール街のモメンタムウォーカー』

久しぶりに衝撃的な本に出会いました。何度か書いたように、ぼくの投資スタイルはモダンポートフォリオ理論に従って、効率的市場仮説がある程度成り立っていることを前提に、インデックス投資と分散投資によって、世界の経済成長に伴った投資リターンを得て…

2018年の読書分析 160冊

正月休みなので、2018年1年間の読書記録を振り返ってみたいと思います。まずは投資関係の読書35冊から。けっこうな不動産投資の本を読んだ1年でしたが、なかなか良い本には巡り会えませんでした。どうしても、「成功した大家さんの自分のやり方」というもの…

人生におけるサンクコスト(埋没費用)

人は、これまで費やしてきたものを大事に考え、それがうまくいく見通しがなくても「せっかくこれだけの時間やお金をつぎ込んできたんだから」と思う傾向があります。これをサンクコスト(埋没費用)といいます。 事業ではよくいいますね。10億円費やしたもの…

時価総額という不思議 『一人の力で日経平均を動かせる男の投資哲学』

cisという個人投資家を知っているだろうか? トレードで230億円もの資産を築いた個人トレーダーでTwitterを活用しており、「一人のチカラで日経平均を動かせる男」として有名です。その彼が著書を書いたのでさっそく読んでみました。 cis氏は基本的にデイト…

労働の価値は増えるのか、減るのか、それとも格差上昇なのか

ピケティの『21世紀の資本』を改めて読んでいます。この本、これだけ話題になったのに、実は読んでいない人が多いということで有名です。700ページを超える本なのでわからなくはないですが、複数の人から「r>g という式が一番重要。この本、表紙以外見る必…

株価を決める3つの要素 利益・配当・PER

インデックスファンドの元祖、ヴァンガードの創業者であるジョン・ボーグルの『インデックス投資は勝者のゲーム』を読んでいます。インデックス投資のメリットを簡潔にまとめており、最近の投資書籍では素晴らしい出来だと思います。さらに、AmazonのPrimeRe…

ピケティの言う「r > g」で、なぜ r は g よりも大きいのか?

なぜ投資が重要か? という話をすると、多くの識者が「r > g」というトマ・ピケティの式を持ち出します。これはベストセラー『21世紀の資本』で語られたもので、r = 資本の利益率が、g = 経済成長率を上回っているため、給与の伸びよりも資産の伸びのほう…

サラリーマンを趣味にする

「サラリーマンを趣味にする」。なんて魅力的な言葉でしょう。 最近読んだ『 トップ1%の人だけが知っている「お金の真実」』に出てくる言葉です。 トップ1%の人だけが知っている「お金の真実」 作者: 俣野成敏,中村将人 出版社/メーカー: 日本経済新聞出…

経済的自由の5つのレベル 書評:『世界のエリート投資家は何を考えているのか』

アンソニー・ロビンズの『 世界のエリート投資家は何を考えているのか』を読みました。この著者、世界的にコーチとして有名な人で、ライブパフォーマンスが人気の方なのですが、お金に関することでも非常にしっかりとした内容で、関心しました。 後書きを山…

書評:『投資と金融にまつわる12の致命的な誤解について』〜日本国債はなぜ暴落しないのか?

『投資と金融にまつわる12の致命的な誤解について』の書評続きです。前回は「「円=安全通貨」説を解き明かす」、前々回は「リスクプレミアムの謎」でした。今回は、日本国債についてのミステリーです。 投資と金融にまつわる12の致命的な誤解について 作者:…

書評:『投資と金融にまつわる12の致命的な誤解について』〜リスクプレミアムの謎

『投資と金融にまつわる12の致命的な誤解について』を読みました。著者の田渕直也氏は先日読んだ『ファイナンス理論全史』の著者でもあり、なかなかフェアで読み応えがある一冊でした。 投資と金融にまつわる12の致命的な誤解について 作者: 田渕直也 出版社…

人生のレールを敷くのは誰か

「レールに乗った人生」という言葉は、世界共通なのでしょう。それは過去の成功者たちがたどってきたベストプラクティスであり、そのレールの先にある終着点は、人生の成功者だと思われています。 でもレールの分岐をうまく切り替えて、より遠くの終着点まで…

書評:『ファイナンス理論全史』

『ファイナンス理論全史』を読みました。「ランダムウォーク理論」から始まり、「モダンポートフォリオ理論」「CAPM」「効率的市場仮説」と続き、「VaR」そして「行動経済学」まで280ページで簡潔に網羅する良書でした。 ファイナンス理論全史――儲けの法則と…

消費と投資は最高の社会貢献

『投資家が「お金」よりも大切にしていること』を読んでいます。その中で、何気なく消費や投資をしているが、そのお金はうまく使えば最高の社会貢献になるのだ、という話が出てきました。 投資家が「お金」よりも大切にしていること (星海社新書) 作者: 藤野…

書評:『AI vs. 教科書が読めない子どもたち』

AIロボットが東大受験突破を目指すというプロジェクト「東ロボくん」の開発で有名な新井紀子氏の『AI vs. 教科書が読めない子どもたち』を読みました。 AI vs. 教科書が読めない子どもたち 作者: 新井紀子 出版社/メーカー: 東洋経済新報社 発売日: 2018/02/…

書評:『世界一ラクなお金の増やし方』セミリタイアの参考にも

インデックス投資ブロガーNightWalker氏の著書『世界一ラクなお金の増やし方』を読みました。アーリーリタイアされている方でもあるので、参考になったところをまとめておきます。 世界一ラクなお金の増やし方 #インデックス投資はじめました 作者: NightWal…