FIRE: 投資でセミリタイアする九条日記

九条です。資産からの不労所得で経済的独立を手に入れ、自由な生き方を実現するセミリタイア、FIREを実現しました。投資歴20年以上。米国株、優待クロス、クリプト、太陽光、オプションなどなどを行うインデックス投資家。ロジックとエビデンスを大事に、運と不確実性を愛しています。

書評

投資関係の本の書評

AIが雇用を奪うはオオカミ少年か? 書評『21 Lessons』

19世紀から、機械の登場が雇用を奪うとして度々問題になってきました。ラッダイト運動とか、教科書にも載っていましたね。でも、その都度、機械は雇用を奪うことなく、新しい仕事が生まれて、雇用は移動し、結果として世界は豊かになってきました。 ところが…

自由主義のビュッフェ 書評『21 Lessons』

ユヴァル・ノア・ハラリは今最も注目を集める思想家の一人です。人類の過去を綴った『サピエンス全史』、人類の未来を考察した『ホモ・デウス』はいずれもベストセラーであり、人類とは何であって、いったいどこに向かっているのか、新たな視点を提供しまし…

我々はスキルと運の間で生きている 書評『確率思考』

投資に対する考え方に、示唆的で自分の思考をアップデートできる一冊に出会いました。プロポーカープレイヤーが書いた『確率思考』です。投資家にとっては、示唆的なことが多く、自分のスキルと運をどう捉えるかについて、考え方をアップデートしてくれる一…

分散投資、長期投資は危険 書評『マネーの公理』

投資の名著として名高い『マネーの公理』を読みました。いくつか注意点はありますが、たしかに名著でした。しかも、投資に関する心構えに関する内容なので、初心者から上級者まで、何かしらの学びがあるのではないかと思います。 マネーの公理 作者:マックス…

投資本ピックアップ Kindle本 夏のセールで50%オフ

AmazonがまたしてもKindle本のセールをやっています。「夏のセール」と銘打って4万冊以上の書籍を出版社横断で50%オフです。今回は、半額をポイントで還元ではなく、最初から価格が半額ですね。期間は8月7日から8月20日まで。投資系の本をいくつかピックア…

正規分布の標準偏差、SD、σの意味とは? 書評『経済数学の直感的方法』

インデックス投資家は、ある銘柄が上がるのか下がるのかには無関心ですが、どんなポートフォリオを組んだときに、想定するリターンがどんな分布になっているのかはとても気にします。そして、基本的にその基礎にあるのは正規分布です。 正規分布といえば、平…

なぜ顧客の創造が企業の目的なのか『現代経済学の直観的方法』 

『現代経済学の直観的方法』を読みつつ、感じたことを書いていきます。前回は、第一章は、「資本主義はなぜ止まれないのか」から、「国民所得=消費+投資」「国民貯蓄=設備投資」という、マクロ経済学のイメージしにくいポイントについて、書かれていたこ…

書評『現代経済学の直観的方法』 なぜ国民貯蓄=設備投資なのか

経済学の本といえば、話題のニュースを経済学のエッセンスをつまみ食いして解説するような大衆書か、「金利とは」から始まるようなザ・教科書か、いきなり数式が現れる専門書がほとんどです。いわば、超入門書か専門家が専門家のために書いた本しかありませ…

書評:都市は人類最高の発明である

新型コロナがもたらした社会的変化の1つは、「あれ、出社しなくても仕事できるじゃん」という発見です。リモートワークに強制的に慣れたということですね。このことから、コロナ以後になっても、安くて環境のいい郊外に住むようにライフスタイルが変わる、な…

Kindle投資本、再び50%オフ 28日まで

Amazonが、Kindle本の50%ポイント還元キャンペーンを実施中です。投資や経済の名作をまとめてみました。期間は28日までです。 臆病者のための億万長者入門 生涯投資家 フラッシュ・ボーイズ 行動ファイナンス入門 隷属なき道 資本主義の終焉と歴史の危機 ぼ…

投資本50%オフ「ランダムウォーカー」も「敗者のゲーム」も 5月10日まで

「「日経の本」統合記念ポイントアップキャンペーン」として、Amazonで日経のKindle書籍50%オフキャンペーンが実施中です。本日5月10日まで。高額な投資本も多数ラインアップです。『ウォール街のランダム・ウォーカー』や『敗者のゲーム』など古典的名作も…

時間分散活用なら、若いうちはレバレッジ投資 書評:ライフサイクル投資術

時間分散を活用するなら、若いうちはレバレッジを掛けて株式に200%投資しよう――。こんな一見過激なことを提案する本がありました。「ライフサイクル投資術」です。しかし、読み進めると、とても理にかなっているように思います。その方法とは。 ライフサイ…

グリークのイメージを掴むために 書評『実戦のためのオプション』

久々にオプションの本を読みました。 著者は、英国証券会社で長年デリバティブのトレーダーだった田中勝博氏。ブラック・ショールズ式の解説なども交えていますが、学者のオプション解説とは違い、実戦を想定した一冊です。 実戦のためのオプション (金融職…

「必要な支出」を削って「欲しいもの」を買え と森博嗣は言った

家計相談をファイナンシャルプランナー(FP)などにしたときに、よく言われるのが、「必要なものだけにお金を使って、欲しい物は我慢しましょう」という言葉。そして、その買いたいモノが本当に「必要」なのか、よく見極めましょう、と続きます。でも、昔か…

「貨幣は鋳造された自由である」とドストエフスキーは書いた

「貨幣は鋳造された自由である」という名言が、たびたびブログやTwitterに登場することがあります。なるほど、セミリタイアを志す人間にとっては、まさにそのとおり。自由とは何なのかの本質に迫る言葉です。 死の家の記録 (新潮文庫) 作者:ドストエフスキー…

取り崩しの考え方は積立の逆 書評『定年後のお金』

人生を通して資産とどう向き合っていくかを考えると、働いて給料から積み立てていく資産形成期、 積み立ては終了するが運用で徐々に増やしていく資産維持期、そして最後に資産を取り崩して生活費に充てる資産活用期となります。 従来、いかに資産を積み立て…

書評:『資本家マインドセット』に見るセミリタイア棺桶リスト

セミリタイアには、人生で実現したいことをまとめた「棺桶リスト」(Backet List)という考え方があります。やりたいことを書き出すことで、実は残り少ない人生の時間を有効に使おうという考えです。 『資本家マインドセット』という本を読んでいたら、それ…

金持ちの税率をもっと上げるべきか? 書評『金持ちは税率70%でもいい vs みんな10%課税がいい』

以前も累進課税について考えてみましたが、なかなか税制というのは難しいものです。そこで、前から気になっていた 『金持ちは税率70%でもいいVSみんな10%課税がいい: 1時間でわかる格差社会の増税論』を読んでみました。 金持ちは税率70%でもいいVSみんな10%…

2019年の読書分析 92冊

正月休みなので昨年に引き続き、19年1年間の読書記録を振り返ってみたいと思います。数えてみたら、19年に読了したのは再読したものも含めて92冊でした。18年の6割にも満たないのですが、重い本軽い本とありますので、冊数にそれほどこだわらないようにしま…

GDPは世界のP/Lだが、B/Sはどこにある? 書評『幻想の経済成長』

『幻想の経済成長』を読みました。現在、経済成長というのはGDP成長と同義です。GDPとは何か? その歴史をさかのぼり、GDPの限界とその弊害を綴ったルポ的な本になります。 幻想の経済成長 作者:デイヴィッド ピリング,David Pilling 出版社/メーカー: 早川…

富裕層ってけっこう普通の人だと思う

最近、富裕層の生き方についての本がそこそこ出回っています。それらをちょっと読むと、すごい人格者で、勤勉で、時間を大切にして……という話がいろいろと書いてあります。だけど、実際のところ、富裕層の人ってけっこう普通の人だよね? と思っています。 …

ブログの目的は、金融資産か人的資本か社会資本か 『幸福の資本論』から

なぜブログを書くのか、は人によって全く理由が違うと思います。が、それがお金儲けのためなのか、知識欲のためなのか、ファンづくりのためなのかで分けて、考えるとしっくり来ます。 ほえタコ氏のブログにあったように、金融資産か人的資本か社会資本か、こ…

ROEとは実質的な金利である 書評『デフレの真犯人』

7年ほど前の本ですが、JPモルガンのストラテジストだった北野氏の『デフレの真犯人』を読みました。金融緩和を行っても景気が回復しないのは、企業にとってROE要望が実質的な「金利」として重しとなっているからだという論です。なぜROEが実質的な金利となる…

登録制から免許制 パターナリズムとはなにか

ミルトン・フリードマンといえば、一般的にはマネタリズムの主張者として有名です。しかし、自由をこの上なく愛すリバタリアン界隈では、新自由主義の精神的支柱ともいえる人物でもあります。 そのフリードマンの著書『資本主義と自由』から、自由主義の敵で…

ロンパチ、ロンフィク FXの時間帯 書評『ロンドンFX』

FX関係の書籍というと、チャートを見てどこが買いのタイミングだとかそういうものが多くて敬遠していたのですが、ふと手に取った『ロンドンFX』が濃い内容のいい本でした。 松崎美子のロンドンFX (金融の聖地で30年暮らしてわかった 日本人が知らない為替の…

税金的に損でも配当を出す企業を選ぶわけ 『株式投資の未来』より

シーゲル教授の『株式投資の未来』はたいへん刺激的な本です。中でも、「高配当株を買え!」という説明は、世間一般の常識を止揚したところで議論が展開されます。 株式投資の未来?永続する会社が本当の利益をもたらす 作者: ジェレミー・シーゲル,瑞穂のり…

「成長の罠」とは? なぜ高成長企業はリターンで負けるのか:書評『株式投資の未来』

投資家のバイブルであるシーゲル享受の『株式投資の未来』を読んでいます。本書は、豊富なデータを元に投資家の収益の源泉がどこにあるかを分析するのですが、その結果、世間で言われている常識とは全く異なった結論がたびたび出てくるのが魅力です。 株式投…

『効率的な利他主義宣言!』に見る、目の前の人を助けるか、多くの人を助けるか

先日、『効率的な利他主義宣言!』を読みました。慈善活動、つまり人助けというのは世界を良くするという意味でも、自分自身が幸福になるという意味でも大切なことです。では、どうしたら最も合理的に慈善活動を行えるのか? という問いへの答えを示した本に…

年金は破綻するのか? 『人生100年時代の年金戦略』その2

たびたび週刊誌などが「年金破綻」について書きますね。それはどこまでリアルなのかも『人生100年時代の年金戦略』では書いています。前回に続き、本書の内容を読み解いていこうと思います。 人生100年時代の年金戦略 作者: 田村正之 出版社/メーカー: 日本…

書評『人生100年時代の年金戦略』 年金のIRRを計算する

『人生100年時代の年金戦略』を読みました。年金というと、「2階建て」がどうだとか制度の仕組みの話が多く、結局よくわからないことが多かったのですが、本書はなかなか分かりやすく、良書でした。 人生100年時代の年金戦略 作者: 田村正之 出版社/メーカー…