FIRE: 投資でセミリタイアする九条日記

九条です。資産からの不労所得で経済的独立を手に入れ、自由な生き方を実現するセミリタイア、FIREを実現しました。米国株、優待クロス、クリプト、太陽光、オプションなどなどを行うインデックス投資家で、リバタリアン。ロジックとエビデンスを大事に、確率と不確実性を愛しています。

税金

人生と投資における最大のコストである税金について。節税を中心に

初めての青色決算の確定申告

今年(令和5年分)の確定申告は、初めて個人事業主の青色申告となりました。いろいろ学ぶことがあったので、ざっくりまとめておきます。 初めての青色申告 なぜ青色申告? 会計ソフトで複式簿記を作成 国税庁のアプリ側での注意点 来年の青色申告はどうする…

グレーな節税をエビデンスを整えてシロにする 『社長の賢い節税』

個人には大して節税の技はありませんが、法人を作るとさまざまな手法が利用可能になります。それを知ろうと「社長 節税」みたいなワードで引っかかった書籍をけっこう読んできたつもりだったのですが、このたび最強の一冊に出会いました。『社長の賢い節税』…

子供の確定申告で還付を受け取る 総合課税/分離課税マトリクス

確定申告の季節になりました。あれ、2月16日からでは? と思われた人もいるかもしれませんが、実は還付申告ならば1月1日から可能です。さっさと申告すれば、さっさと税金が戻ってくるので、ちゃちゃっと済ませてしまいましょう。(訂正あり) 株の利益や配当…

「ほぼ無税生活」に向けた収入と控除の年末チューニング 完全FIREへの道(19)

経済的に自立(FI)した上で、退職に限定せず好きな仕事で働く(RE)ことがFIREだと思っていますが、今回サラリーマンも退職し、世間的な意味で完全FIREしました。 FIREすると収入も支出もコントロールの余地が大いに拡大します。さらに個人事業主、サラリー…

小規模企業共済で借り入れて運用すればすべて解決(最終編) 完全FIREへの道(18)

経済的に自立(FI)した上で、退職に限定せず好きな仕事で働く(RE)ことがFIREだと思っていますが、今回サラリーマンも退職し、世間的な意味で完全FIREしました。 完全FIREすると、収入のコントロールが容易になり節税の機会も増します。退職金控除を最大活…

小規模企業共済より運用したほうがいいのか?(後編) 完全FIREへの道(17)

経済的に自立(FI)した上で、退職に限定せず好きな仕事で働く(RE)ことがFIREだと思っていますが、今回サラリーマンも退職し、世間的な意味で完全FIREしました。 完全FIREすると、収入のコントロールが容易になり節税の機会も増します。退職金控除を最大活…

小規模企業共済はiDeCoとどう違う?(前編) 完全FIREへの道(16)

経済的に自立(FI)した上で、退職に限定せず好きな仕事で働く(RE)ことがFIREだと思っていますが、今回サラリーマンも退職し、世間的な意味で完全FIREすることにしました。 今回は退職所得控除編の続きです。退職所得は、退職所得控除があり税優遇もあるの…

iDeCoの受け取り方を攻略する 完全FIREへの道(15)

経済的に自立(FI)した上で、退職に限定せず好きな仕事で働く(RE)ことがFIREだと思っていますが、今回サラリーマンも退職し、世間的な意味で完全FIREすることにしました。 今回は退職所得控除の続き、具体編です。iDeCoはかなり額が大きくなる可能性があ…

最強の節税 退職所得控除の活用法 完全FIREへの道(14)

経済的に自立(FI)した上で、退職に限定せず好きな仕事で働く(RE)ことがFIREだと思っていますが、今回サラリーマンも退職し、世間的な意味で完全FIREすることにしました。 FIRE後の税金対策として、収入の箱を分けて、それぞれに所得控除を当てる手法を取…

小規模企業共済でビットコインの税金をなくす 完全FIREへの道(13)

経済的に自立(FI)した上で、退職に限定せず好きな仕事で働く(RE)ことがFIREだと思っていますが、今回サラリーマンも退職し、世間的な意味で完全FIREすることにしました。 FIER後の税金対策として、下記のように収入の箱を4つに分けて、そのそれぞれで控…

【実践 節税テクニック】TMFで損出しをやってみる

年末で近づくと考えなくてはいけないのは節税。そして誰でも簡単にできて効果が大きいのが損出しです。もう5年も前に、この損出しをクロスで行う方法を解説しました。ただそこからかなり外部環境も変わったので、改めて実践編として、実際に損出しをやってみ…

久しぶりのクラファン、SiiiboとFunds 借り入れ金利を下回る投資に意味はある? 

先日、久しぶりにクラファンに手を出しました。今やクラファン大手となってきたFundsと、正確にはクラファンではなく私募のSiiiboです。でも、よくよく考えたら不動産とかのローンの金利よりもリターンが小さいんですよね。これは意味があるんでしょうか……。…

【図解】株で確定申告をやるべきかフローチャート 申告分離課税か総合課税か

年末も近づいてきて、そろそろ株式の税金についても意識しておかなくてはなりません。特定口座ならば、株式の税金は源泉徴収されていますが、条件によっては確定申告をすることでかなり取り返せるからです。 ただ、どんなときに確定申告をしたほうがいいのか…

株や配当の利益が10万円増えると、ふるさと納税の上限金額は“いくら”増えるのか

これまで、ふるさと納税の上限金額は、住民税の所得割額に応じて増えること、そして所得割額は「総所得金額等」によって決まるので、株や配当の利益も確定申告をすれば上限枠増加に貢献することを見てきました。 今回は、ついにでは株や配当の利益が10万円増…

給料が10万円増えると、ふるさと納税の上限金額は“いくら”増えるのか

前編では、ふるさと納税の限度額を決める住民税の「所得割」額が、「総所得金額等」によって決まり、確定申告を行った場合、そこには株の譲渡益や配当益も入ることが分かりました。では、いったいいくら上限が増えるのでしょうか? まずはふるさと納税の上限…

株や配当の利益はふるさと納税の上限金額を増やす? 「総所得金額等」とは

ふるさと納税の限度額を厳密に計算したいと思っていろいろと調べているのですが、まぁ複雑。株式の譲渡益はふるさと納税の上限金額に影響するのかとか、配当益はどうなのかとか、配当控除を使って確定申告した場合、上限への影響額はどうなるのか? とか……。…

なぜ新NISAで高配当や隔月分配銘柄を買ってはいけないのか

新NISAのスタートまで半年を切りました。恒久非課税、最大枠1800万円とかなり大型の減税制度でもあり、注目度はバツグン。「成長投資枠」で購入可能な銘柄もちらほら公表されて、何を買おうか悩み始めるタイミングです。 ただ微妙なのが、高配当銘柄や隔月分…

FIRE後の公的年金 国民年金よりお得な厚生年金 完全FIREへの道(11)

経済的に自立(FI)した上で、退職に限定せず好きな仕事で働く(RE)ことがFIREだと思っていますが、今回サラリーマンも退職し、世間的な意味で完全FIREすることにしました。 健康保険と同様に、これまで勤め先が手配してくれていて意識する必要がなかったの…

FIRE後の公的年金 家族の扶養に入る 完全FIREへの道(10)

経済的に自立(FI)した上で、退職に限定せず好きな仕事で働く(RE)ことがFIREだと思っていますが、今回サラリーマンも退職し、世間的な意味で完全FIREすることにしました。 健康保険と同様に、これまで勤め先が手配してくれていて意識する必要がなかったの…

社会通念的に”給与が高い”のはいくらからか?

よく「年収1000万がサラリーマンの一つのマイルストーン」とかいいますよね。多いとまでは言わないけど、1000万円いけばまぁ勝ち組だとか。でも「東京じゃあ1000万じゃ並の暮らしもできない」なんて声も聞きます。では、社会通念的に”給与が高い”といわれる…

FIRE後の公的年金 納付免除・猶予申請の活用 完全FIREへの道(9)

経済的に自立(FI)した上で、退職に限定せず好きな仕事で働く(RE)ことがFIREだと思っていますが、今回サラリーマンも退職し、世間的な意味で完全FIREすることにしました。 健康保険と同様に、これまで勤め先が手配してくれていて意識する必要がなかったの…

「freee開業」を使って開業届と青色申告申請書を出してみた 完全FIREへの道(8)

経済的に自立(FI)した上で、退職に限定せず好きな仕事で働く(RE)ことがFIREだと思っていますが、今回サラリーマンも退職し、世間的な意味で完全FIREすることにしました。 完全FIREして大きく変えられる、自分の思ったとおりにデザインできるのは税金対策…

青色申告特別控除の手続き 完全FIREへの道(5)

FIREを自称していましたが、実際にはFinancial Independent(FI)の実現とセットで、自分の好きな仕事だけをやるというスタンスで、サラリーマンは続けていました。ただ、今回サラリーマンのほうも退職し、完全FIRE(?)することにしました。 そこで、転職…

FIRE後の税金最適化グランドデザイン 完全FIREへの道(4)

経済的に自立(FI)した上で、退職に限定せず好きな仕事で働く(RE)ことがFIREだと思っていますが、今回サラリーマンも退職し、世間的な意味で完全FIREすることにしました。 完全FIREして大きく変えられる、自分の思ったとおりにデザインできるのは税金対策…

節税のグランドデザイン 控除・繰り延べ・平準化

世の中にはいろいろな節税術の情報が溢れていますが、そのほとんどは具体的な手法ばかりで、税金対策のグランドデザインというのはあまり見ることがありません。税理士さんにしても、「一般的にはこういうやり方がいいですよ」「あなたの場合はこちらがオス…

太陽光発電投資ではインボイスは登録不要

先日、経済産業省と東京電力から続けてインボイス周りの連絡が来ました。意外と知られていないようなのですが、FIT制度の太陽光発電については、インボイス制度への対応は不要。これまで通りに免税事業者を継続できます。 東京電力からお尋ね 免税事業者はイ…

固定資産税はeLTAXからQRコードでもクレカでも簡単に支払えた

2023年の4月から、地方税の支払いにeL-QRが導入されました。いや、これが本当に便利です。納付書に記載されたQRコードを読み取れば、コード決済だけでなくクレカ決済も可能になります。これまで、自治体ごとに支払える方法がバラバラで、結局コンビニ店頭で…

2023年新春 固定資産税と住民税、自動車税の高還元支払い手法

4月の所得税の支払いが終わったと思ったら、続いては地方税の季節です。そして大きな変化がやってくるのも地方税です。最もお得に支払いをするにはどうしたらいいでしょうか? 地方税のカレンダー 支払い方法と今年のアップデート どの方法で支払うのが最も…

やっと免税事業者に戻る 6期目、この春から

この春、4月1日からやっと免税事業者に戻ることになりました。会社設立から5年、やっとです。これからは売電した売上額からまるまる消費税を手元における見込みです。 なぜ課税事業者だったのか 3年後、免税事業者に戻る インボイス制度の行方 なぜ課税事業…

金融資産税はなぜ難しいのか 戦後の財産税・富裕税から考える

岸田政権になってから増税の話ばっかりなわけですが、株式所得への増税論が引っ込んだと思ったら、今度は「金融資産課税」が話題です。これはマイナンバーカードの議論と連動していて、根っこには、年収ではなく資産額で金持ちかどうかを判別しようという話…