税金
今年も残すところあと2ヶ月。年末調整の時期が近づくとともに、個人事業主の方にとっては年間売上がそろそろ見えてきて、所得をどのくらいにするか考え始める時期かと思います。 ただ今年の確定申告は、例年とちょっと違います。給与所得控除と基礎控除が引…
みなさんは法人の決算をどう処理しているでしょうか。法人の決算はかなり難易度が高いので、普通は税理士さんに依頼します。ただ、社長や経理担当が何もしなくても税理士さんが決算書を作ってくれるなんてことはありません。では、社長は何をしているのでし…
ジュニアNISA廃止後、改めてこどもNISAが復活です。詳細設計はこれからですが、NISAの「つみたて投資枠」について、現在18歳以上としている年齢を引き下げるといいます。想定される制度内容と活用方法を考えてみました。 金融庁とこども家庭庁が税制改正要望…
厚生労働省がさらっとiDeCoの改正のスケジュールを出しています。それによると、2027年掛け金から、増額になるということのようです。このiDeCo2.0、改めてどう活用するのがいいか、俯瞰してみてみましょう。 何が変わるのか 掛け金増額をどう活かすか もら…
ここまで、「なぜ金の保有が有効なのか」そして、「なぜETFよりも金地金(インゴット)のほうが有利なのか」について、保有コストと消費税の観点から見てきました。第3回の今日は、金の譲渡益にかかる税金についてです。 金の譲渡で利益が出たら 5年以内の短…
事業で損失が出た場合、その損失を繰り越して翌年以降の黒字と相殺することで、節税ができます。要するに、過去累計で儲かった分にだけ税金を払ってね♪という仕組みなのですが、少し落とし穴もあります。繰越は最長10年なのです。 ぼくの法人Aは、設立から5…
2024年分の確定申告のNew!の一つは寄付金控除です。いままでも、ふるさと納税というなんちゃって寄付金控除は使ってきましたが、実は税制的にもふるさと納税と寄付金はちょっと違うんですね。 ざっくり半額戻ってくる寄付金控除 しかしそう簡単ではない 確定…
やっと2024年=令和6年の確定申告がまとまったわけですが、最終的に集計した結果を見ると、52万円あまりの還付となりました。還付ではなく支払うものだと思い込んでいたので、あれ? という感じ。なぜ還付になったのかを、順を追ってみていきます。 確定申告…
前回、銀行口座→マネーフォワードME→マネーフォワードクラウド確定申告で、確定申告向けの青色決算書作成を進めました。各種経費や家事按分などをスムーズに入力し、残るは売上。しかしこれが最大の難所でした。 問題の売上処理 源泉税 問題の売上処理 売掛…
確定申告真っ盛りの2月末ですが、皆さまはもう提出を終えたでしょうか? ぼくは家族の還付申請は1月中にさっさと終わらせたものの、自分の確定申告についてはズルズルと時間がかかっています。個人事業の青色決算書を作らなくてはならないからです。 九条の…
「103万円の壁」の撤廃を巡り、手取りを増やす減税政党として支持率がうなぎのぼりの国民民主党ですが、実は減税一本槍というわけではありません。つい昨日も、株式への税率をアップする方針を掲げていることが確認されました。 「金融所得課税については分…
ぼちぼち確定申告の時期が近づいてきました。確定申告に必要になるのは「特定口座年間取引報告書」。ただこちらの発行日は証券会社によって異なるんですね。主要証券について、発行日を調べてみました。 主要証券の特定口座年間取引報告書発行日 特定口座で…
今年は税制の詳細が103万円の壁撤廃で過去なかったほど話題になりました。その冬の本丸である「与党税制改正大綱 2025」が発表になりました。本文はこちらから読めますし、さっそくサマリーを作ってくれている税理士の方もいます。 いくつかポイントがあるの…
Amazonギフト券などを使っての所得税の支払いが30万円以下に限定されるようです。これまでは支払いを分割して30万以下にすることで高額な納税も可能でしたが、国税庁がその抜け穴を塞ぎました。 30万円を超えるAmazonギフト券の税納付が不可に Amazonギフト…
今年2024年も残すところ1ヶ月。毎年頭を悩ます税金コントロールの季節がやってきました。今年は税金をいくら払うのか、またふるさと納税の上限額がいくらにするのか。方針を固めてアクションを実行していきたいと思います。 税金はコントロールできる 何を目…
前回、個人が寄付をしたときにどのような控除が受けられるのかチェックしました。では法人名義で寄付した場合はどうでしょうか? 意外と複雑なので読み解いていきます。 法人で寄付をするという意味 法人税の寄付税制概要 計算式AとB 個人と法人の使い分け …
最近、税金だけでなく「高い社会保険料」が話題です。多くの場合、所得税や住民税よりも社会保険料のほうが高いですものね。でも、実際のところ支払う社会保険料はどのような仕組みで決まるのでしょうか。上限はあるのでしょうか? 社会保険料がカンストする…
第1回は運用なしでは75歳への繰下げ受給が、「100歳まで生きるリスクに対する長生き保険」として優秀な働きをしてくれることを見ました。ただし、そこに運用を加味すると、繰上げて早期に運用することのメリットがそこそこ出てくることを第2回でチェックしま…
前々回、運用なしでは75歳への繰下げ受給が、「100歳まで生きるリスクに対する長生き保険」として優秀な働きをしてくれることを見ました。ただし、そこに運用を加味するとかなり結果は変わり、5%程度の運用あたりから、繰上げて早期に運用することのメリッ…
FIREした人たちが集まると定番で出てくる話題に「何にお金を使うか?」というのがあります。サイドとかバリスタとかは別として、FIを達成してREした人のほとんどは、こういう心境になっている人が多い。今回、FIREされた人たちとのランチでも、この話題が出…
今回、地味ながら嬉しいニュースを。マネーフォワードMEの確定申告機能に、「一括チェック付け」機能と「決算書仕訳確認」機能が登場していました。これで、確定申告がかなりはかどります。 マネーフォワードME→確定申告 勘定科目の仕訳がプレビューされる …
最近、寄付について関心を持つ中で「寄附金控除」についても調べているのですが、これかなり難しいですね。できるだけ分かりやすく、全体像を把握しておきたいと思います。 最初にまとめ:半額が戻ってくる 所得税における、所得控除と税額控除 所得税の寄付…
ぼくは税金が嫌いです。でも「リバタリアンなので税金が嫌いなのは当たり前」と言ってしまっては何の説明にもなりません。なぜ税金が嫌いなのか、そしてリバタリアン(全員とは限らない)はなぜ税金が嫌いなのか、考えてみようと思います。 公共の利益は高め…
個人の税制についてはそこそこ経験も長くなったので、いろいろと腹落ちしたのですが、法人の税制についてはまだ人に語れるほどに詳しくありません。そこで今回は、みんな知りたいはずなのに、意外とネットに載っていない、法人に実際にかかる税率について調…
政府がiDeCoの掛け金の上限引き上げを打ち出すというニュースが話題です。iDeCoは個人型確定拠出年金で、自分で積み立てる年金。掛け金は所得から控除されてその分税金が減り、受け取るときは課税されますがその税も優遇されます。もしこの金額が倍増したら…
自動車税や固定資産税の季節がやってきました。毎年払うのに源泉徴収されない税金の中では、最もポピュラーな税金ですね。これを払うと「ほんと税金って高いな!」と思うわけですが、せっかくなら少しでもお得に払いたいもの。 最近はコード決済やクレカでも…
「金融所得で社会保険料増大へ」。昨日はこのニュースが株クラを揺るがしました。具体的には、医療・介護保険の保険料の算定に、金融所得を反映させる検討を、自民党のプロジェクトチームが始めたという報道です。 これに対して「社会保険料による増税だ」「…
今年(令和5年分)の確定申告は、初めて個人事業主の青色申告となりました。いろいろ学ぶことがあったので、ざっくりまとめておきます。 初めての青色申告 なぜ青色申告? 会計ソフトで複式簿記を作成 国税庁のアプリ側での注意点 来年の青色申告はどうする…
個人には大して節税の技はありませんが、法人を作るとさまざまな手法が利用可能になります。それを知ろうと「社長 節税」みたいなワードで引っかかった書籍をけっこう読んできたつもりだったのですが、このたび最強の一冊に出会いました。『社長の賢い節税』…
確定申告の季節になりました。あれ、2月16日からでは? と思われた人もいるかもしれませんが、実は還付申告ならば1月1日から可能です。さっさと申告すれば、さっさと税金が戻ってくるので、ちゃちゃっと済ませてしまいましょう。(訂正あり) 株の利益や配当…