FIRE: 投資でセミリタイアする九条日記

九条です。資産からの不労所得で経済的独立を手に入れ、自由な生き方を実現するセミリタイア、FIREを実現しました。米国株、優待クロス、クリプト、太陽光、オプションなどなどを行うインデックス投資家で、リバタリアン。ロジックとエビデンスを大事に、確率と不確実性を愛しています。

信用を収入に変える仕組みとは?

サラリーマンをやっている最大のメリットってどこにあると思いますか? 安定した収入、大きな組織ならではの大きな仕事、社会的な信用度。いくつかの利点があるのですが、投資という観点でいえば、最大のポイントは銀行などから借り入れができるところにあると思います。

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自己資金ゼロでも2%の利回り

 例えば、年利回り4%の投資先があります。ここに手持ちの資金を使って投資したら4%の利益です。

 

ところが、2%の利率で銀行借り入れして投資したらどうなるでしょう。シンプルにいうと、2%で借りて4%で運用するので2%の利益が出ます。しかも自己資金は使っていないので、自己資金換算すると無限大の利回りになるわけです。

 

いわば、銀行からお金を借りられるという「信用」が、本人の代わりに2%の利益を生んでくれるわけです。

 

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この「信用」をいかにうまく使うか? それがサラリーマン投資家の最大のメリットだと思います。実際のお金は持っていなくても、信用を使うことで実質的にお金を生み出す仕組みを作り上げられるのですから。この「信用」を増加させる作戦はいくつかあります。

 

信用増加作戦:収入を上げる

基本的には「信用」は収入に比例するようです。銀行から見れば、収入が高い人は返済能力も高いわけで、これはわかります。日本のサラリーマンは、収入が増えたらめったなことでは減りません。つまり、定年までその収入が継続することを前提に貸し手は「信用」を計算してくれるわけです。

 

本業を頑張って収入を上げることで「信用」を増やす。収入の増加に加えて信用の増加でダブルで効いてきます。

 

信用増加作戦:良い企業に勤める

これから就職活動をする人ならともかく、働いている人にはどうしようもありませんが、良い企業=安定している企業に勤めるのは信用増加の重要なポイントです。

 

弁護士や医師などの「士業」、そして「公務員」が最強と言われています。そして、「東証一部上場」企業、少し落ちて「上場企業」、こんなふうに勤め先のランクによって信用が変わってくると言われています。

 

ちなみに、勤続年数も重要なポイントらしいので、東証一部上場企業に転職するよりも、現在の企業で長期間勤めるという実績を積むほうがいい場合もあるかもしれません。本業を頑張って、自社を東証一部まで押し上げられたらベストかも。

 

ちなみに、出世しすぎて役員までいってしまうと信用的には不利に働きます。労働法で収入が守られている従業員と比べ、役員は任期が決まっており、会社側の都合でいきなりクビもあり得るからです。役員の給料が高いのは、こんな理由もあるのかもしれません。

 

信用増加作戦:収入のある人と結婚する

配偶者の「信用」が高ければ、共同保証人となってもらうことでさらに信用を増加させられるでしょう。高収入DINKSは最強といえるかもしれません。

 

信用増加作戦:借金を返す

各種ローンや、不動産投資などでの借り入れがあるなら、繰り上げ返済してしまうことで借り入れ可能枠が増加したり、信用が増すという利点があるでしょう。

 

ただし、せっかく低金利で借り入れられているのだから、返してしまうことはデメリットだともいえます。もちろん、高い金利の借り入れはさっさと返してしまうにこしたことはありません。

信用を失わないために

クレジットカードの支払遅延は絶対にNGと言われています。大量にクレジットカードを使っていると、ついうっかり口座に現金が! ということもあるのですが、これをやると信用情報に傷がつきます。

 

いわゆるブラックリスト入り、という状態です。これは「61日以上延滞」「3ヶ月以上連続延滞」などでブラックリスト入りし、この場合完済から5年間はリストに載り続けるようです。こうなるとクレジットカードさえ作れないので、融資を引くなんて論外でしょう。

 

クレジットカードの保有枚数が多いと、そのキャッシング枠が実質的に借入枠として計算され融資に不利になるという話もあります。一方で、クレジットカードを持っていて継続的に使い、しっかりと返済しているという履歴は、クレジットヒストリーと呼ばれ、信用につながるそうです。特に米国ではクレジットヒストリーはとても重要だそうです。

 

金融資産の多寡は直接は信用に直結しないという話が多いようですが、年収に対して金融資産が少なすぎると浪費家として見られ、マイナスだという話もあります。

 

持ち家か賃貸かについてはいろんな見方があり、借り入れ額と自宅の評価額を比べてキャピタルゲインが出ている状態ならプラス、損失が出ているならマイナスという話もありました。

 

サラリーマンの特性を活かす

以前書いたように、資産を増加させようと思ったら、サラリーマンという立場は最悪です。税金が高く経費が自由に使えないのが理由です。

 

一方で、サラリーマンは信用が高く融資を使った資産運用がしやすいというメリットがあります。幸い、融資を使った一般的な投資手法である不動産や太陽光などは、法人を使って購入しても、融資の際は法人と個人を合算して信用評価してくれるのが普通です。

 

サラリーマンの信用を使って融資を受け、運用は法人を使い税金を抑え経費を使う。これが日本で資産運用を行うセオリーなのでしょう。

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