セミリタイアでもっとも気になることといえば、やっぱり資産。どれだけの資産があればリタイアしても暮らしていけるか?ということです。
これを計算するときは、3つの要素があります。
一つはどれだけの支出を想定するか。もう一つはどのくらいの運用利回りを想定するか、そして何歳まで生きるか?です。
↓具体的にシミュレーションするサービスを作りました。グラフで表示されます。
もちろん、インフレ率によっては、支出がそれだけ増えていってしまいますから計算が変わってきますが、インフレが進んだ場合は預金の利回りも上昇するでしょうし、企業業績も上がるでしょうから、いったん運用利回りがインフレ分増加するとみなして考えてみます。
仮に、1ヶ月に必要な支出を100万円としてみます。これは、賞与なしの場合でだいたい年収1600万円相当になりますのでまぁ文句ない暮らしでしょう。
そして、100歳まで生きると仮定します。「人生100年時代」と言われるように、これは大いにありえますし、『ライフ・シフト』の試算では、今の赤ん坊の半数は100歳を越える見込みということなので、このくらいは考えておくべきでしょう。
厚労省の2014年のデータでは、45歳男性の平均余命は36.82年。だいたい82歳まで生きる計算です。
あとは、どのくらいの平均利回りを見込むかで、必要な資産額が決まってきます。
最良のシナリオは、2億円の資産を持ち、税引き後6%の利回りを出し続けると、月間100万円、年間で1200万円の収入があり、しかも資産が減らないので何歳まででも大丈夫というものになるでしょう。
実際は、平均的に6%はけっこう難しく、2億円も相当大変なので、あくまで理想ですが。
現実的なシナリオは、支出をもっと切り詰める、利回りを3~4%程度で見積る、100歳まで資産を取崩す計算にして死ぬときにちょうど資産ゼロになるような計画にする、そんなところでしょうか。
次回は、具体的な計算をしてみます。