先日、3年めで会社を辞めたという方のインタビューに「僕にとっては会社は、お金をもらいながら就職活動をする場でした」という言葉がありました。会社運営側から見ると、ふざけた人を採ってしまったものだ、とも思いますが、これはこれで本質をついているとも思います。
先日書評した『会社をつくれば自由になれる 中年起業という提案』からの一節を再び引用しましょう。
つまりサラリーマン時代は助走・教育期間に過ぎず、これからがいよいよ本格的に離陸を迎える時期、すなわち本番だと考えるほうが素直だろう。会社はカタパルト(catapult)を用意してくれている空母のようなもの、と認識しておくのが正しい。

会社をつくれば自由になれる 中年起業という提案 (しごとのわ)
- 作者: 竹田茂
- 出版社/メーカー: インプレス
- 発売日: 2018/01/19
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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つまりは、会社がお金をもらいながらスキルも磨ける場所であり、それを次のステップに活かすというのはその通りだと思います。だから、その人のアウトプットに見合う給料はもらえず、会社が上前をハネるのです。
逆にいうと、先の言葉は、アウトプットのほうが大きくて給料よりも会社に貢献している人ならば言ってもいい言葉なのでしょう。入社3年めでは逆にアウトプットのほうが給料より小さいわけで、物議を醸すわけです。