FIRE: 投資でセミリタイアする九条日記

九条です。資産からの不労所得で経済的独立を手に入れ、自由な生き方を実現するセミリタイア、FIREを実現しました。米国株、優待クロス、クリプト、太陽光、オプションなどなどを行うインデックス投資家で自由主義者、リバタリアン。ロジックとエビデンスを大事に、確率と不確実性を愛しています。

Bitcoinはデジタルゴールド ピーター・ティール

最近、ピーター・ティールについて書かれた『ピーター・ティール 世界を手にした「反逆の起業家」の野望』を読んでいます。ペイパルの創業者でありパランティアなど巨大ユニコーンの設立者でもありFacebookへの最初期の投資家でもあるなど、尊敬すべき投資家なわけですが、注目すべきは彼が筋金入りのリバタリアンだということです。

 

ピーター・ティール 世界を手にした「反逆の起業家」の野望

ピーター・ティール 世界を手にした「反逆の起業家」の野望

  • 作者: トーマス・ラッポルト,赤坂桃子
  • 出版社/メーカー: 飛鳥新社
  • 発売日: 2018/04/25
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
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きっとピーター・ティールはBitcoinを評価しているんだろうなぁ。と思っていたら、2ヶ月ほど前ですが、「Bitcoinはデジタルゴールドだ」と彼が言っているという記事を見つけました。

www.ccn.com

 

新しい支払手段ではなく、Bitcoinは新しい富の保管手段(金)だというのがティールの主張。まったく同感です。実際、過去6年間で1500万~2000万ドルのBitcoinを、配下の投資会社ファウンダーズ・ファンドで買っているようです。

 

現代の起業家・投資家でリバタリアンといえば、僕が一番に思い浮かべるのがピーター・ティールです。

 

「死に対する姿勢はたぶん3つある。受け入れるか、否認するか、戦うかだ。我々の社会では否認したり、受け入れたりする人が圧倒的多数だと思うが、私は戦いたい」  NewsPics

 こんな思いのもと、長寿の研究をするメトセラ財団に350万ドルを寄付(しかし「メトセラ財団」で検索するとピーター・ティールが寄付したという文脈の記事しか見つからない。。財団のWebはこちら)。

 

さらにはどの国家からも独立した海洋国家設立を目指すNPO「SEASTEADING INSTITUTE」も設立。同NPOを推進しているのはパトリ・フリードマン。『選択の自由』で有名なリバタリアンのノーベル賞受賞経済学者ミルトン・フリードマンの孫だそうです。

「究極の目標は、フロンティアを開いて新しい政治体制のアイディアを試すことだ」とフリードマンは語っています。つまり、自由を至上の国家原理とし、社会福祉や最低賃金を廃止、建築基準の緩和、武器規制をほぼ全面撤廃するなど、いわば「なんでもあり」の無規制国家を作ろうとしているのです。  COURRIER JAPON

 こんな筋金入りのリバタリアンであるピーター・ティールなら、どの国家からも自由なデジタルマネーであるBitcoinに着目していないはずはないよなと思っていたのですが、2000万ドル相当のBitcoinを買っていたとは。ニュースを見逃していました。

 

ぼくは大勢の意見に流されるのではなく、自分自身の意見に則って生きることをよしとする人間です。そのとき、周りの意見と違っていれば、それは逆張りになるわけですが、まさにこう考えるのがピーター・ティールなわけです。

 

「あなたにとって、賛成する人がほとんどいない、大切な真実はなんだろう?」  『ゼロ・トゥ・ワン』

 

ゼロ・トゥ・ワン 君はゼロから何を生み出せるか

ゼロ・トゥ・ワン 君はゼロから何を生み出せるか