法人で、銀行口座を作ったりクレジットカードを作ったりするときには全部事項証明書、いわゆる登記簿謄本が必要になります。法人を設立したときに2通取得していたのですが、ネット銀行の口座開設とクレジットカードの開設につかってしまったので、もう一通用意することにしました。
法務局に取りに行ってもいいのですが、せっかくですので今回はオンラインで。「登記ねっと」という、お役所っぽい名前のサービスを使います。
窓口では、一通600円かかりますが、オンライン請求&郵送だと500円とお安くなります。オンライン請求して窓口に出向いて受け取ると480円ですが、20円の差ならなにかのついででも無い限り郵送がいいですね。前回聞いた話だと、入金が確認できたその日に発送するそうなので、本日の請求なら明日には届くはずです。
最初に申請者登録
「登記ねっと」にアクセスしたら、最初に申請者情報登録が必要です。利用規約に同意したら、申請者ID(自由に決めていいみたいです)、パスワード(記号必須なので注意)、氏名(会社名で大丈夫でした)、住所や連絡先などを入力します。進むとメールが送られてくるので、記載の認証情報を入力して登録完了です。
ログインして会社名を検索
登録が終わったら、トップページの「かんたん証明書送付」を押して、証明書請求メニューから「登記事項証明書」を選択します。
すると取得したい会社の検索画面になるので、検索します。所在地を入力しないと検索結果ゼロとなるようなので注意です。ちょっとわかりにくいUIですね。
登記簿謄本を取得したい会社、この場合は自分の会社を見つけたら、取得したい請求書を選んで進みます。
支払いはATMかネットバンキングのペイジー
請求が終わったら、次は支払いです。証明書申請メニューに戻り、今度は右側の「処理状況を確認する」を押します。
下記の画面のように請求中の案件が並びますので、「納付」ボタンを押します。
納付方法として、オンラインバンキングとATMによる納付が表示されます。今回はオンラインバンキングを選びました。
「電子納付」を選ぶと、銀行名を選択する画面が出ます。住信SBIネット銀行は残念ながらペイジーに対応しておらず、電子納付ができません。これは残念です。
今回は個人の楽天銀行口座から支払うことにしました。進むと楽天銀行のログイン画面が出ますので、ペイジー支払いに同意して支払いを押せば完了です。
業務用システムちっくなUIなのが玉に瑕ですが、なんとか請求と支払いが行えました。ちょっと戸惑いましたが、そこまで落とし穴だらけというほどでもなかったです。
登記簿謄本というのは会社や不動産などの状況がどんなもので、持ち主が誰かを国が保証するという役割を持っていると思います。しかし、それだけの目的ならば、オンラインで閲覧できるようにしてもいいでしょうし、それこそブロックチェーンを使って半自律的に閲覧を可能にしてもいいでしょう。実際、自分と無関係の会社の登記簿謄本でも、請求さえすれば取得できるのですから。
手間のかかる請求行為と手数料、そして印刷して郵送するという手間をかけることで、カジュアルに登記簿謄本を閲覧することを阻止しているのが現状ですが、これにどれほどの意味があるのか、疑問です。
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