2社目の資産管理法人ができたので、法人銀行口座の開設を進めています。またしてもりそな銀行の審査に落ちたので、メガバンク含めて一気に申し込みをしました。最初に口座開設の連絡をいただいたのはみずほ銀行からでした。
みずほ銀行は、Web上で申し込みをしただけです。そのあと電話で連絡があり、「口座開設の準備ができましたので、登記簿謄本と印鑑をお持ちになってください」とのこと。あら、意外に簡単でした*1。
新規法人の銀行口座開設では、ネット銀行がオススメとよく言われますが、ネット銀行の場合、登記簿謄本を送付する必要があります。これは戻ってきません。窓口のある一般銀行の場合、登記簿謄本の原本を持っていけばコピーを取って返してくれるので、まずはこちらにトライするのが(時間さえあれば)オススメです。
住信SBIネット銀行は法人でも非常に利便性の高い銀行ですが、申し込み時に「既存の銀行口座」を書く必要があり、ここが空欄でも審査を通るのかは微妙な感じですので。
ちなみに、りそなは全滅、ゆうちょ銀行も微妙でしたが、メガバンクは意外とすんなり口座開設できることがあるのが今回分かりました。しかも、いずれも個人での口座を持っていない銀行や支店ばかりです。メガバンクの口座を持っているとなんとなく箔がつく感じもありますし、選択肢に入れるといいと思います。
ただ、メガバンク系にはいくつかスタンスと手数料面で課題もあります。
みずほ銀行で口座開設して考えた
今回みずほ銀行でさっそく口座開設をしてきたのですが、気になったのはサービスにいちいち手数料がかかることです*2。サービスを受けるのですから手数料が必要なのは当たり前という考え方もありますが、口座維持には手数料はチャージしていないわけです。つまり、基本サービス以外の部分に課金している形です。
まずは、キャッシュカードの作成に1080円かかりました。ちなみに通帳は無料です。つまり、通帳という大昔からのサービスが基本で、ATMなどを使うためのキャッシュカードは付加サービスということです。ちなみに、ATMのサービスを使うにはキャッシュカードが必要だそうです。
さらにWebバンキングに月額手数料がかかります。最初の6ヶ月は無料だそうですが、その後は月額3240円です。しかも2017年2月に50%ほどの値上げをしていました。こちらも、店頭でのやりとりがメインで、Webバンキングは付加サービスだと考えている結果だと思います。
これだけIT活用だと言われながら、基本的な姿勢が対面+紙にあることが、こうした手数料体系からも分かります。自分に限って言えば、対面サービスのほうに手数料をチャージするほうが、ビジネス的には合理的だろうと思うのですが。
もちろん、既存顧客の保護という観点はあるでしょう。ATMさえ使えないシニア層がまだまだいる中で、ネットを使ってくださいというのは確かに無理があります。しかし、店頭をメインに置き続けているところに、変われない原因もあるように思います。
利用者側を見ると、ネットをメインで使いたいという人たちと、店頭と電話メインで使いたいという人に分断されているようにも思います。先日、ある不動産屋さんと書類の送付をしたのですが、「書類をFAXで送ります」「いえFAX持っていません。メールではダメですか?」「メールですか。。。使ったことがないので」というやりとりでした。電話とFAXは使えても、メールはダメ。ネットでのやり取りとかチャット形式とかはありえないという人たちが確実にいるわけです。
世間のリテラシーが対面+電話から、ネット+メールに移行するには、学習とか普及ではなくて、世代が変わることが必要なのでしょう。少なくともあと30年経てば、ネットメインの人が主流になるはずです。