FIRE: 投資でセミリタイアする九条日記

九条です。資産からの不労所得で経済的独立を手に入れ、自由な生き方を実現するセミリタイア、FIREを実現しました。米国株、優待クロス、クリプト、太陽光、オプションなどなどを行うインデックス投資家で、リバタリアン。ロジックとエビデンスを大事に、確率と不確実性を愛しています。

富裕層ってけっこう普通の人だと思う

最近、富裕層の生き方についての本がそこそこ出回っています。それらをちょっと読むと、すごい人格者で、勤勉で、時間を大切にして……という話がいろいろと書いてあります。だけど、実際のところ、富裕層の人ってけっこう普通の人だよね? と思っています。

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超大富豪は知らないが、資産数億円くらいの富裕層は……

まず、資産が数十億円とか数百億円とかの大富豪については知りません。あくまで金融資産で数億円レベルの人の話です。

 

身近に起業家に人がけっこういるので、数億円レベルの資産を一代で築いた人の知り合いはけっこういるほうだと思います。そういった人たちの話ですが、意外と普通の人です。

 

もちろん、仕事はしっかりできます。といっても、とてつもなく優秀だとか、早朝から深夜まで働きずくめだとか、そんなことはあまりなく、他の社員と同じように働いていました。確かに人脈は多いように思いますが、かといってたくさんの政治家と懇意だとか、裏社会に通じているとか、大企業の社長とツーカーだとか、そういうわけでもありません。

 

確かに優秀ではありますが、見たところ、大企業の管理職をやっているような人のほうが、基本的能力は高いように感じます。

 

では何が違うかというと、チャレンジ精神かな、と。

うまくいく起業家と失敗する起業家

起業して、大成功を収めた人も、失敗してしまう人も見てきましたが、共通するのはチャンレジ精神旺盛だということです。「黒字で回っていればいいよね」というレベルの起業ではなく、VCから資金を調達して、3年から5年でIPOする計画を建てて、ガンガン会社を成長させようという起業です。

 

これを普通と感じるか、想像できない世界の出来事と感じるかは、実は周りにそういう人がどれくらいいるかで変わるものだと思います。

 

こういう中から、エグジットするなりIPOを実現するなりして、数億円レベルの資産を築く人はけっこういるわけです。ただし、成功するかどうかは能力というよりも、タイミングと運の要素が強い感じです。

 

適切なときに、適切な市場で勝負をかけられるか。仕事をこなす能力よりも、これを見極める嗅覚が最も重要です。例えば、2000年前後のITバブルの頃は、大した事のない事業計画書でも資金調達でき、利益がちゃんと出ていなくても、バブルが弾ける前にエグジットしてしまった人もいます。どんなタイミングでも適切な市場というのはあるわけで、それさえ見極められれば、数年でエグジットに持っていける可能性はけっこうあるというのが肌感覚です。

 

そして、こうしたチャレンジ精神旺盛な人は、たとえ失敗しても、すぐに次のチャレンジに向かいます。実際、数社起業したが鳴かず飛ばず。しかし、その次の会社が大ヒットという知り合いもいます。

服装やこだわり、生活に特に共通点はなし

こうした人達の身だしなみや趣味、生活にあまり共通点は見当たりません。人との付き合い方も、千差万別に感じます。

 

都心に家を買う人もいれば、意外と郊外に住み続ける人もいます。金持ちらしい…といえば、「これ便利なんだよ」とセンチュリオンカードを見せてくれた人はいました。

 

ただ、周りの人がその能力に一目置いているところは、共通点の一つ。そして身だしなみでいえば、高価なものを見に付けたり、お金のかかる趣味を持っている人は比較的少な目な感じ。どちらかというと、高価なものを持っているのは、大企業のエグゼクティブのほうが圧倒的に多いですね。

 

ユニクロの服を着て、普通に牛丼を食べて、という人のほうが多い感じです。

投資系の富裕層も普通

起業ではなく、投資によって富裕層の仲間入りをした人も何人かいます。こうした人たちも、目立った特徴はありません。

 

起業系の人より、どちらかというと人付き合いが得意ではない人も含まれていることは特徴かもしれません。こちらも、見た目派手なところはほとんどありません。そういう消費にお金を使わないからこそ、富裕層になるほどの資産を貯められたといえるのかもしれません。

 

そして投資系の富裕層は大きく2パターンいます。一つは本業が高収入で、そこからしっかりと貯蓄して、堅実な投資に回してきた人。もう一つは、人生のどこかのタイミングで投資で勝負して、ドカンと増やした人です。ただ、ドカンと増やした人も、勝負を続けている人は長くは続かず、資産を失っている人もいます。

 

どちらも生き残っている人は、意外と質素です。

 

富裕層の定義は金融資産1億円以上ですが、この程度のお金は散財しようと思えばけっこう簡単に使えてしまいます。逆にいうと、散財系の人は、そうそう富裕層には入れないということでもあります。

金融資産10億から20億になると変わるか?

直接の知り合いにはいませんが、リアルな富裕層の方とやりとりできる掲示板などをみると、やはり純資産規模が10億円から20億円程度までいくと、生活も派手になってくるようです。

 

ここまでいくと、仕事をするかどうかに関わらず、配当などの収入だけで数千万円規模になります。まぁ普通に散財するくらいだと使いきれず、資産がさらに増えていくモードに入っているわけです。

 

しかも相続したのでない限り、ここまで資産を増やしたということは、事業にせよ投資にせよけっこうな才覚があるわけで、かなりリスクを抑えた形にシフトしても、やはり数千万円くらいずつ資産が増えていくことになります。

富裕層になる定性的な方法

というわけで、では一定の能力があることを前提にして、若くして富裕層になるにはどんな方法があるのかをまとめてみましょう。

 

一つは、「人生のキャリア」という概念を捨てて、起業にチャレンジすることです。うまくいけば、数年で富裕層の仲間入りです。ただし、適切なタイミングと市場を見極める必要があり、さらに運も必要です。起業直後の数年は、かなりハードに働く必要もあります。

 

二つ目は、投資で勝負することです。ある富裕層が言っていました。「10倍になる可能性がある商品にボーナスから100万円を突っ込む。2回連続して当てられれば、1億円。50歳までに、毎年100万円突っ込むとして、チャンスは28回。連続して2回当てられる可能性はけっこう高い」。まぁ普通はオススメしません。というか、心が保ちません。

 

三つ目は、高給の専門職について、給料の多くを貯蓄に回すことです。世の中には若くても年収2000万円なんて仕事もあります。税金を引くと、手取りは1300万円程度になってしまいますが、ここからその半分の600万円を貯蓄します。これを15年続ければ、約1億円です。ただし、高級の専門職の人は、年700万円の暮らしでは満足できなくなってしまうものです。不思議なことに。

 

別のオプションとして、起業したての有望な会社に入って、ストックオプションをもらうという手もあります。自身で起業するほどの能力やパワーはいりませんが、その会社に欠かせない働きぶりができれば、富裕層の起点になるくらいの値上がり益を手にできる可能性があります。これを元手に、もう少しリスクの小さい投資を成功させれば、富裕層が見えてきます。

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