FIRE: 投資でセミリタイアする九条日記

九条です。資産からの不労所得で経済的独立を手に入れ、自由な生き方を実現するセミリタイア、FIREを実現しました。米国株、優待クロス、クリプト、太陽光、オプションなどなどを行うインデックス投資家で自由主義者、リバタリアン。ロジックとエビデンスを大事に、確率と不確実性を愛しています。

指値と逆指値、リミットオーダーとストップオーダー

トレードをほとんどしてこなかったので、実は注文方式についてこれまで調べてきませんでした。とはいえ、VIXなどで短期売買をするときには、損切り注文が大事になることを最近肌身で感じています。そこで、基本的な注文方法である、指値(リミットオーダー)と、逆指値(ストップオーダー)について、まとめてみます。

指値(リミットオーダー)は最悪価格を設定

まずは指値(リミットオーダー)です。「1000円を越えたら売り」とか「500円を下回ったら買い」というときの価格指定の方式です。この考え方は、指定するのが「最悪価格」というところにあります。

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売りならば、最悪これ以上ならOKという価格を指定します。1000円を越えたら売り、ならば場合によっては1100円で売れるかもしれませんし、1500円で売れるかもしれません。買いの場合も同様で、500円を指定すれば、最悪でも500円、よければ400円で買えるかもしれません。

ポジションをすでに持っているときはリミットオーダーだと困ったことになる

この注文で困るのは、すでにポジションを持っているときです。例えば、1000円で購入したポジションを持っていて、これが1200円以上になったら売りたい。そんなときはそのまま1200円の指値(リミットオーダー)でOKですね。

 

ところが、下がったとき、例えば900円に下がったら売りたいというときは、900円の指値(リミットオーダー)だと、「最悪900円」なので、現時点の価格1000円で売ってしまう注文になります。

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価格変動をここで「ストップ」させるのが逆指値(ストップオーダー)

そこで使うのが逆指値(ストップオーダー)です。こちらは、設定した価格よりも悪化したら成行注文が入ります。指値(リミットオーダー)のちょうど逆です。

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1000円のポジションを持っていて、これが900円まで下がったら、これ以上の下落をストップして処分したいときに、この逆指し値(ストップオーダー)を使うわけです。

 

ロングポジションではなくショートポジションの場合は、売り買いが逆になります。

ポジション保有時の損切りは、ストップオーダー

このような仕組みなので、ポジションを持っていて、利益の減少や損失の拡大を「ストップ」させたいときは、逆指値(ストップオーダー)注文を出します。

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例えば、1000円で購入したロングポジションが1500円に上がりました。このとき、1300円で逆指値売りを出すのは、損切りではなく利益確定になりますが、「1300円以下に下がることで利益の減少をストップする」ための注文なので、逆指値(ストップオーダー)になります。ショートポジションなら逆ですね。

ポジション保有時の利益確定は、リミットオーダー

逆に、ポジションを持っていて、利益の拡大や損失の減少を「これで十分」とする場合は指値(リミットオーダー)です。

 

建値1000円のロングポジションに対して、1500円の指値売り(リミットオーダー)を出すのは、500円の利益で「十分」という意味ですね。また、建値1000円が500円に値下がりしているとき、800円で指値売りを出すのも、「もっと戻るかもしれないけど損失減少はここまででOK」という意味でリミットオーダーです。

安く買い、高く売るのがリミットオーダー

ポジションを持っていないときにも注文を出します。安くなったら買う、高くなったら売る、つまり、一時的な下げや上げなので反転を期待して注文を出すのがリミットオーダーです。これはまぁ一般的な使い方ですね。

もっと下がるだろう、もっと上がるだろうがストップオーダー

逆に、「ここまで上がったら買う」というのがストップオーダーですので、ポジション組成時は、「ここまで上がるならもっと上がるだろう」というモメンタム重視の逆指値になります。ショートの際も同様です。

余計こんがらがった?

いろいろと調べてまとめてみたものの、余計こんがらがった感もなきにしもあらず。基本的には、「損切りにはストップオーダー」という考え方で間違っていませんが、利益を確定するときにも逆指値(ストップオーダー)を使うことがあるし、モメンタムを追いかけたいときも逆指値が使えるということが分かりました。

 

どこかにもっと直感的で間違えない解説はないでしょうか?