FIRE: 投資でセミリタイアする九条日記

九条です。資産からの不労所得で経済的独立を手に入れ、自由な生き方を実現するセミリタイア、FIREを実現しました。米国株、優待クロス、クリプト、太陽光、オプションなどなどを行うインデックス投資家で、リバタリアン。ロジックとエビデンスを大事に、確率と不確実性を愛しています。

不労所得を駆動する3つの力

いつも愛読している「Market Hack」にて、「富のプロセスへの参加」という記事が上がっていました。

 

markethack.net

 

この中で、不労所得を駆動する3つのちからというのが、たいへん面白いものでした。

  • エクイティ
  • レバレッジ
  • 税金

です。エクイティはざっくりいって株式、レバレッジは要は借金、税金というのは節税になります。この3つをどう駆使するかが、不労所得を最大化するポイントだというお話です。

 

投資手法として考えると、エクイティへの投資の代表が株式投資ですね。そしてレバレッジをかけた投資手法として有名なのはCFDや信用取引でしょうか。節税手法として有名なのはやはり法人化です。

 

ただ、この3つは違う側面からも見ることができます。企業を経営する立場で考えると、事業を行う上でエクイティ、レバレッジ、税金はそれぞれコストとなります。事業を行って得た利益を、エクイティ、レバレッジ、税金としてそれぞれ支払うわけです。

 

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まず、利益の中からレバレッジ(借入金)の利払いをします。残った分が税金対象となる利益です。つまり、借入金の利子は控除できるんですね。

 

次に税金を支払います。法人税ですね。

 

残った利益から、まずレバレッジ(デッド、借り入れ金)の返済をします。さらに残ったのがエクイティの取り分です。

 

こう見ると、所得を得るには、労働者となって給与を得るか、金貸しとなって利息を得るか、投資家となってエクイティから利益を得るかしか、基本的にはないわけです。

 

給与額は、法的にかなり保護されていて安定していますが、事業の成功というよりも相場で決まるもので、パフォーマンスに見合った額にはなり得ません。

 

デッドに対する利息は、給与並に保護されていて安定していますが、事業の成功ではなく国債などのリスクフリー利回りが基準で、そこに倒産の可能性などのリスク・プレミアムを乗せて決まります。リスクに応じたリターンになるので、そこまで大きな額にはなりませんが、働かなくても資金があれば収入が得られるので不労所得です。

 

エクイティは、まさに事業が生み出す利益で決まります。法的には保護されていないので、たいへんハイリスクです。ただし、投資額に対するリターンは最も大きくなる傾向にあります。そして不労所得です。

 

そして、経営者がうまくレバレッジを使うほど、リターンは拡大します。例えば、資本金が100万円でも、10億円を借り入れて事業を行い、利益を出せば、利回りはものすごく大きくなるわけです。

 

エクイティ投資をするときに、CFDや信用取引の仕組みを使ってレバレッジを利かせるかを検討しますが、実は企業内部でデッドを使ってすでにレバレッジを効かせているのです。ですので、エクイティ投資は通常レバレッジも効かせていると考えて間違いありません。

 

ROE、エクイティに対する利益を見たときに、これが大きい会社はビジネスモデル的に利益率が高いというよりも、会社内部でのレバレッジをうまく効かせている場合があるのでそこは注意が必要です。逆にいうと、自分でレバレッジを効かせてエクイティ投資をするのは、重複してレバレッジをかけている可能性もあるわけです。