投資でセミリタイアする九条日記

セミリタイアを実現したサラリーマン。ETF投資を中心に、太陽光投資や不動産投資、オプション、VIX、FX、CFDまで使って資産運用をしています。

VIXとS&P500は相関しているのか?

恐怖の指数と呼ばれるVIX。一般的なイメージは、米国の株価指数であるS&P500が暴落するとVIXが急上昇するものです。であれば、これから相場が荒れそうならVIXロング、穏やかだと思うならVIXショートとなるのですが、それほど簡単なものでもないようです。

VIXと相関関係があるのは、実は過去のS&P500

2009年のレポートですが、ニッセイ基礎研究所がVIXとS&P500の相関を分析したものがあります。それによると、VIXは将来のS&P500の下落と連動するのではなく、過去の下落と相関しているというのです。

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グラフは、S&P500の騰落率とVIXの動きの相関係数です。これを見ると、過去S&P500が下落したときにVIXが上昇していることがわかります。相関係数がマイナスということは、S&P500が下落したときにVIXが上昇したことを表すからです。

 

しかも、その相関は直近よりも過去24週(6カ月前)から16週(4カ月前)が最も高くなっています。これをもって、「VIXは将来の変動率を予測しているというよりも、実際は過去の変動率や騰落率を反映した『苦痛の指数』としての正確が濃い」(ニッセイ)としています。

S&P500の変動はもちろんVIXに現れるが、それも過去

もう一つは、S&P500の変動率とVIXの関係です。VIXはS&P500のオプションのプレミアム価格に基づいて算出されます。オプションのプレミアムは、その時市場が予測するボラティリティ(IV)に大きく影響を受けるため、S&P500のボラティリティが高い=変動率が高いほど、VIX値も高くなります。

 

そこで、S&P500の変動率と、VIXの値の相関関係を調べたのが下記のグラフです。

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なるほど確かにS&P500の変動とVIXは、0.5〜0.6程度の相関があります。ところが、こちらも過去の変動との相関が大きく、将来の変動との相関は急速に小さくなっています。

 

ニッセイは「VIX には市場の変動を後追いする性格が濃く、混乱終了を判断するサインとして適当かどうかについては疑問を呈せざるを得ない」としています。

短期では連動しているように見えるが?

とはいえ実際のチャートではどうでしょう? 下記は直近1カ月のVIX(オレンジ右軸)とS&P500(青左軸)のチャートです。

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うーん。これを見る限り、VIXとS&P500は遅延も先行もしておらず、S&P500が上昇すると一気にVIXも下がり、下落するとVIXも上げているように見えます。直近の値動きを見る限り、VIXとS&P500は逆相関しているようです。

 

2018年末のS&P500下落のときはどうでしょう? やはりチャートを見る限り、遅延も先行もしておらず、きれいに連動しているように見えます。

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結論は出ませんでしたが、少なくともVIXが「先行」指標ではないことは明らかだと思います。

 

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