久しぶりにVIXロングに参戦しました。使ったのはGMOクリック証券のCFDで、商品は「米国VI」です。そろそろ米国株もヤバイだろうと感じていまして、そのヘッジのために米国VIをロングしてみます。
VIXがかなり下がってきた
過去約半年の米国VIを見ると、年末のショック後、かなり下げていることが分かります。
ほぼ同時期のVIXスポット価格です。
もう少し長い期間で見ると、風景はちょっと変わってきます。ゴルディロックス相場といわれた2017年は、もっとVIXが低く、現在の12ドルよりさらに低い10ドル近辺が多い状況でした。
とはいえ、12ドルというのも十分に低い数字です。そして、経済情勢の悪化にもかかわらずS&P500株価は比較的好調です。これは、暴落前のロウソクのひと光りではないか? と感じました。
そのため、暴落のヘッジとして、VIXをロングしてみます。もちろん、僕の米国株保有額をヘッジするには相当額をロングしなくてはいけないので、プチヘッジです。
注意したい価格調整額 コンタンゴかバックワーデーションか
米国VIは、翌月の先物に月1回ロールオーバーしますので、その際に価格調整が入ります。通常はコンタンゴと呼ばれる、翌月先物のほうが価格が高い状態なので、ロールオーバーの際に損失が出、それが「価格調整額」としてマイナスチャージされます。一方で、米国VI価格自体は高い先物の価格になるので、上昇します。そのため、VIXスポットのチャートとは少し形が変わるのです。
詳細は下記記事にまとめました。
現在の状況はコンタンゴ状態。つまり、米国VIをロングすると価格調整額を支払わなければいけない状況です。
VIX Centralによると現在のコンタンゴは12%に達しており、コンタンゴだけを見るとショートの継続で価格調整額のリターンを得られる状況です。ここでロングするということは、このままコンタンゴが続いてロールオーバーによるロスを喰らい続けるのか、株価が暴落してVIXが上昇し、利益が出るのか、どちらのほうが早いかということになります。
サクソバンク証券などのVIX商品は毎日少しずつロールオーバーしていく、いわゆるコンスタントマチュリティ型ですが、GMOクリック証券は月に1回のロールオーバーでガツンときます。下記の通り、次のロールオーバーは5月15日ですので、約1ヶ月の猶予があります。
成り行きで10枚だけ購入
とりあえず、成り行きで10枚だけ購入してみました。購入価格は14.45ドルです。1枚あたり10個の購入になるので、1枚で144.5ドル、10枚で1445ドルです。これがリスクを取っているエクスポージャーになります。
実際は、米国VIはCFDなのでレバレッジが効き、倍率は5倍。つまり証拠金はこの5分の1の、289ドル(≒ 3万2300円)になります。 もちろん、証拠金を下回ると追証、そしてロスカットされてしまうので、追加で証拠金を入れることになります。
今回は、追加の証拠金(任意証拠金)を3万2474円入れて、ロスカットレートがちょうど10ドルになるように設定しました。購入価格の14.45ドルが10ドルまで下がったらロスカット、その際の最大損失は必要証拠金3万2362円+ 3万2474円の6万4836円ということです。
14ドル近辺で、さらにロングの指値をいくつか入れておいたところ、17日夜に14.45ドルでさらに10枚約定したようです。
もしVIXが30ドル近辺まで上昇したら?
現在の含み損益状況は次のようになっています。
もし暴落が起きて、VIXが30ドルくらいまで上昇したらどうなるでしょう。2018年は2月のVIXショック、そして年末の暴落時に30ドル近くまで上昇しました。そのタイミングでは米国VIの価格も20ドル程度まであがっています。
単純に計算すると、購入価格から+5ドルです。その200倍になるので、1000ドルの利益になります。約5ドル下がったロスカットされた場合の損失が12万円程度ですから、それはそうですね。
ということで、プチヘッジになります。もしこのあとさらにVIXが下がるようでしたら、追加のロングを建てていきたいと思います。
【追加のロングを建てて計70枚となり、+1ドルで全ポジションクローズ】
【直近のVIX関連】