FIRE: 投資でセミリタイアする九条日記

九条です。資産からの不労所得で経済的独立を手に入れ、自由な生き方を実現するセミリタイア、FIREを実現しました。米国株、優待クロス、クリプト、太陽光、オプションなどなどを行うインデックス投資家で、リバタリアン。ロジックとエビデンスを大事に、確率と不確実性を愛しています。

3日で黒字 ユーロドルのスワップアーブポジションを取りました

ユーロドルのスワップアービトラージのポジションを、昨日取りました。収益性が悪化してきたランド円に代わって、新たなポジションを模索するためです。また9月の優待クロスも仕込みが終わり、10月優待クロスは大したものがないので、資金を何に使おうかということで、やってみました。

3日で黒字化見込みのユーロドル

ユーロドルは、ランド円のようなクロス円*1ではなく、メジャーもメジャー、世界で最も流通している通貨ペアです。

 

利下げ方向とはいえ米ドルはプラス金利、欧州ユーロはマイナス金利。ユーロ買いでマイナススワップ、米ドル買い(ユーロ売り)でプラススワップを組み合わせるポジションになります。

 

ユーロドルはメジャーな通貨ペアのため、スプレッドもたいへん小さく、FXプライムで0.6pips、FXダイレクトプラスで0.3pipsとなっています。 

スワップ差は0.24ドル@1万通貨

今回は、ユーロ売りをスワップ1.04ドルのFXダイレクトプラスで、ユーロ買いをスワップ▲0.8ドルのFXプライムで行いました。スワップ差は0.24ドル。為替レート106.5円換算で、1万通貨あたり1日25円程度の利益になります。

 

売買スプレッドは0.9pipsなので、約3日でスプレッドコストを回収できることになります。

 

スワップアーブの場合、そのスワップ水準が継続するかが重要なポイントなので、両事業者の過去1ヶ月のスワップ推移を調べてみました。

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青線がダイレクトプラスでの売りスワップ、赤線がFXプライムの買いスワップです。黄色は、差し引きした受け取りスワップになります。8月頭に一時逆鞘になったことがあるようですが、比較的安定してスワップ差が出ています。

 

過去35日間の平均スワップ額は、売りが0.97ドル、買いが▲0.82ドル。差は0.15ドルでした。

1日の最大ボラティリティは、過去1年で3668.1pips

さて、ユーロドルは1日にどのくらい動くのでしょうか? ヒロセ通商で調べてみると、1日の最大ボラティリティは1月3日で、3668.1pipsでした。0.03ドルなので約2.3%の変動です。同日ドル円は6875.8pips動いた(このとき一気に105円を割りましたね)ので、それに比べれば穏やかといえるかもしれません。

 

変動量15位でも2538pips動いており、中央値である170位でも1552pipsです。だいたいこのくらい動くと見てよさそうです。1日あたりのボラティリティのイメージを得るために、変動幅が大きかった日の順に、米ドルとユーロドルを並べてみました。

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1年のうち20日程度は、ドル円のボラティリティが極端に大きい日があるようです。それ以外は、ユーロドルのボラもドル円のボラも、あまり変わらない感じです。

 

というわけで、レバレッジ6倍を目安にポジションを作ってみました。

 

いっせーのせで売りと買いをやりましたが、約定レートは、

  •  売 1.10416ドル

  •  買 1.10421ドル

スプレッドは0.5pipsでした。ポジション解消時にも同じくらいのスプレッドがかかるので、やはり0.9〜1pipsくらいでしょうか。

レバレッジ6倍でリターンは2.3〜2.7%

ユーロドルは現在、1万通貨ポジションにかかる証拠金は4万7000円程度です。直近のスワップ差(0.24ドル/日)が継続するなら、レバレッジ6倍で2.38%、レバレッジ7倍で2.78%の年換算リターンです。

 

このリターンはランド円を下回りますが、ランド円のポジションがスプレッドコストを回収するのに1ヶ月以上かかるのにたいし、ユーロドルなら3日程度。まさに普通預金の代わりだと思えば、納得感があります。

ダイレクトプラスでは、ランド円と証拠金共有

もう一つ、今回のユーロドルポジションは、ランド円と同じダイレクトプラスで建てています。ということは、両方で証拠金を共有できるわけです。

 

ただし、もし両通貨ペアが同時に同方向へ動くなら、両方で証拠金が余ったり足りなくなったりします。常に逆方向に動いてくれれば、片方で余った証拠金を、不足するもう一方のペアの証拠金に充てられます。つまり、相関がマイナスだと最良ということです。

 

下記が、ユーロドルとランド円の期間別相関です。OANDAというサイトで見てみました。今ひとつ見方がわからないのですが、期間によっても相関が違い、そこそこ相関していることだけは分かります。

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実際のチャートも出してみました。紫がランド円、青がユーロドルです画面の下半分は相関です。こちらを見ても、相関しているのかしていないのか、やっぱりよく分かりません。

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ファンダメンタルズに伴う本質的、長期的な相関ではなく、スワップアーブでは一日あたりの相関が重要になります。証拠金の増減が逆に動くほうが都合がいいからです。

 

しばらく証拠金の過不足を見ていれば、肌感覚として分かってくるように思います。また、そもそもユーロドルとランド円では、4カ国になるので、そもそも本質的な相関なんてない可能性もあります。

 

ランド円は収益性悪化

ランド円のポジションは継続保有中(104日め)ですが、当初8円ものスワップ差があった(+15円・▲7円)ランド円ですが、マイナス7円というのはさすがに厳しかったようで、現在は▲12円まで悪化。スワップ差は3円となり、当初の4割弱まで収入が減少してしまいました。

 

初めての通貨だったので、レバレッジを3倍程度に抑え、様子を見ていましたが、収益性の低下を受けて、レバレッジの上昇を検討中です。 

www.kuzyofire.com

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*1:マイナー通貨同士の組み合わせは、円で米ドルを買い、米ドルでその通貨を買う合成ペアになります