先日、南アランド(ZAR)の業者間スワップの差が開き、利回りが9%程度まで上昇しているという記事を書きました。せっかくの機会ですので、こちらのポジションを取ってみました。
業者は、LION FXとセントラル短資
買いポジションを取ったのは+15円のスワップが付くヒロセ通商のLION FXです。一方の売りポジションは▲8円のスワップのFXダイレクトプラス(セントラル短資)です*1。
ボラティリティの高さが気になるし、身近な通貨でもないので、まずはレバレッジ3〜4倍、証拠金比率で600〜800%という安全に振ったポジションにしました。これでも年換算利回りは4〜6%程度になります。
この2社のなかなか良いところは、楽天銀行からのクイック入金時に、楽天銀行の暗証番号の入力だけで操作が完了するところです。
DMM FXだと、楽天銀行のサイトに飛んでログインしたあと、Pay-easyへのチェックとメールで送られるワンタイムパスワードの入力と暗証番号と生年月日を入れなくてはなりません。セキュリティが高いといえば高いのですが、一刻を争うクイック入金のときに、これはあまりに面倒でした。
スマホアプリではここで数値を確認できる
FXスワップアーブでは、スワップポイントの付与状況と証拠金倍率のチェックが重要です。これを確認できる画面が、アプリによってけっこう違います。
今回ZARの買いポジションを取ったLION FXのiPhoneアプリ画面がこちらです。「証拠金状況」から、為替変動による「ポジション損益」と、付与されたスワップである「未実現スワップ」を確認できます。
さらに証拠金維持率(有効比率)とレバレッジの状態も一緒に確認できる、優れたUIです。ポジション一覧(右)では、それぞれのポジションのスワップ付与状況も確認できます。
ZAR売りポジションを取ったセントラル短資のFXダイレクトプラスのiPhoneアプリ画面です。「口座内容照会」から評価損益と証拠金維持率は確認できますが、どのくらいのスワップが付与されていて、どのくらい為替変動で損益が出ているのかは「建玉照会」から見る必要があります。
こちらは米ドルでスワップアービトラージポジションを取っているDMM FX(左)と岡三オンラインFX(右)です。
いずれもスワップポイントによる損益と、為替変動による損益も合計した評価額が一覧できます。証拠金維持率(有効比率)も同じ画面で確認可能です。
スワップポイント推移の確認
撤退基準として重要なスワップポイントの推移はどのように確認できるでしょうか。
各社iPhoneアプリ内からスワップポイントが確認できますが、UIはけっこう違います。特定の通貨の推移を確認できるのは岡三オンラインFXです。月単位で表示でき、過去にさかのぼって確認することもできます。
LION FXは過去の日付のスワップポイントも確認できますが、全通貨一覧になっているのが残念なところです。特定通貨の推移は見ることができません。DMM FXとFXダイレクトプラスは、全通貨一覧の画面のみで、過去のスワップポイントも確認できません。
トレーダーの方に必要な情報と、スワップ派の人に必要な情報が違うことがよく分かるUIでした。
*1:しかし会社名とFXサービス名が違うのはややこしくてこまります。さらにFXダイレクトプラスのiPhoneアプリはQuickTrade+という名称だったりします。これは完全にブランディングに失敗していますね