だいたい1年くらい前から、「そろそろインフレも収まるし、米国の利上げも打ち止め。そうなると利下げに入るので、いまのうちに債券を仕込んでおこう」ということで、債券投資を増やしてきました。
ところがご存知のとおり、利上げはなかなか止まらずにFFレートも国債金利も上昇が続いています。
こうなると厳しいのが、投資済みの債券です。どんな状況か、確認しておきましょう。
2022年12月から投資開始
債券への投資を始めたのは2022年11月からです。当時米ドル金利が4%を超え、話題になりました。現在はさらに上昇し5%を超えているわけですが。
保有している債券は次の通り。購入タイミングもいろいろです。
- 29年満期米国利付債 2022年11月
- 29年満期米国ストリップス債 2022年11月
- HYG 2022年12月
- 44年満期米国ストリップス債 2023年1月
- TMF 2023年1月
- IS米国債米国債20年ヘッジ 2023年4月
- IS米国債7-10年 2023年9月
- TLT 2023年9月
絶賛、全面的に爆損中
ところが、まぁよく下落しています。
表にするとこんな感じ。分配金込のドル建てでは利益が出ているのはHYGくらい。TMFに至っては半値になっています。この間円安も進んだので、幸いながら29年満期国債は円建てならプラスとなっていますが、全般によろしくありません。
とくにこの半年間の落ち方は急速です。ほんとやられています。グラフにするとこんな感じ。特に、3倍レバレッジTLTであるTMFの下落っぷりがすごいです。
さてどうするか?
かなり買い込んだ債券ですが、全体としては大きな損失を出しています。とはいえ、ここに挙げた債券の比率は大したボリュームではなく、総資産の約5%でしかありません。
その内訳は次のようになっていて、大きな損失を出しているTMFは債券セグメントの中で4.2%、IS米国債20年ヘッジは15.3%となっています。一応、10%のプラスとなっているHYGが最もボリュームが多くて19.4%。これに助けられた感じです。
そして、これからの米国経済は利下げに向けて一直線だと、現在でも踏んでいます。というわけで、大きな損失を出してはいるものの、追加投資を検討はしても、撤退ということは考えていません。
米国の経済状況にしても、下記のように追加利上げの見通しは遠のいています。
ニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁は、米金融当局の利上げは完了した可能性があると示唆した。ただ、インフレ率を目標の2%に押し下げるため、当局は金利を「しばらくの間」高水準で維持するだろうと述べた。
この29日の発言に前後して、多少金利は反発しています。このあと果たしてどうなるか? といったところですね。