賃貸の部屋を借りると火災保険(総合家財保険)への加入を求められます。たいていは大家や不動産会社から指定のものに入るように言われますが、まぁ買い手優位の今、「保険はこちらで入ります」ということも可能。今住んでいるところも「指定の保険はありますが、別の保険に入る場合は証書を送ってください」と言われました。
指定の保険は2年間で2万円。うーん、これは高い。そもそも高いのと、2年未満で解約すると割高になるからです。ならばと、ネットで火災保険(総合家財保険)を探しました。
チューリッヒ少短の火災保険
まず見つかったのがアイアル少額短期保険の「愛ある家財保険」。聞いたことのない会社でしたが、2009年創業で他社と合併後、2019年に住友生命保険の子会社になっていました。これが一番安かったのですが、残念なことに契約日は最短で申し込みから3日後。これではダメです。惜しい。
続いて候補となったのがチューリッヒ少額短期保険の「ミニケア賃貸保険」です。こちらは翌日から保険開始可能。ネットでクレカ払いなら、こうでなくっちゃ。
申し込みページはたいへんシンプルであまり悩むことがありません。下記の補償額は一律で変更できず、選択できるのは家財保証だけ。これを最低の100万円にすると、年間保険料は3610円になりました
ちなみに「借家人賠償責任」は、部屋を壊したときに大家さんに支払う損害賠償を補償するもの。今回不動産会社からも「自分で保険に入るなら、借家人賠償責任1000万以上が条件です」と言われています。これが借家の火災保険の最重要ポイントであり、かつ1000万円あればまぁ十分というものです。
個人賠償責任は他人にケガをさせたり他人のものを壊してしまったときの補償。自転車で誰かを怪我させてしまったときもこれが対象です。ただ、自転車事故を考えると1000万円では足りず1億円はほしいところ。ぼくの場合、自動車保険の個人賠償責任に入っているので、この部分は重複。なくても良い補償です。
生活再建費用は、電気ガス水道が止まったり室内修復で30日以上その部屋で暮らせない場合に出るもの。まぁ10万円なんでお見舞金といったところでしょうか。
修理費用は、火災、落雷や給排出設備の事故で住宅に損害が出たときの修復費用を補償します。
なお家財の補償は、屋内の所有物が壊れたときの補償。火災や盗難などは対象ですが、自身と水災、そして不注意による破損は対象外です。ここは自身の不注意による事故も対象にする借家人賠償の「不測かつ突発的な事故(破損・汚損)」があると安心は安心ですね。ただ子供も大きくなってきたので、以前ほどはいらないかなと思っています。
このチューリッヒ少短、Webサイトもシンプルで、選択肢がほとんどないから簡単に申し込みまで行えます。当然ですが支払いも年払いでクレカ。最後となるTOYOTA Walletでも支払いができました。
悩むこともなく5分ほどでスムーズに契約が終わり、素晴らしいサービスだと思いました。
結局コストは3610円/年
これまでの火災保険歴はこうなります。
- 日新火災「お部屋を借りるときの保険」個人賠償責任1億円 当時4000円/年
- 損保ジャパンの「THE 家財の保険」 「不測かつ突発的な事故(破損・汚損)」対象 当時5685円/年
- チューリッヒ少短「ミニケア賃貸保険」 最小プランで3610円/年
なお、不動産会社が提示してきたものは、不要な補償がたっぷりついて、1万円/年。こういう保険を見直すだけでも、年に数千円くらいの費用が節約できるわけです。