FIRE: 投資でセミリタイアする九条日記

九条です。資産からの不労所得で経済的独立を手に入れ、自由な生き方を実現するセミリタイア、FIREを実現しました。米国株、優待クロス、クリプト、太陽光、オプションなどなどを行うインデックス投資家で、リバタリアン。ロジックとエビデンスを大事に、確率と不確実性を愛しています。

自動車税・固定資産税をお得に払う方法【2024年春】


自動車税や固定資産税の季節がやってきました。毎年払うのに源泉徴収されない税金の中では、最もポピュラーな税金ですね。これを払うと「ほんと税金って高いな!」と思うわけですが、せっかくなら少しでもお得に払いたいもの。

 

最近はコード決済やクレカでもこれらの税金が払えるようになってきていますが、さてどうやって払うのが一番お得でしょうか。2024年春の最新版をお届けします。

3つの選択肢 クレカ、コンビニ電子マネー、コード決済

自動車税や固定資産税はいわゆる地方税にあたり、eLTAX 地方税ポータルシステムの地方税お支払いサイトで払うことができます。支払い方法としては、口座振替なども選べますが、これでは基本的にポイント還元とかはないのでパス。お得になる方法の候補としては、クレジットカード払いとスマートフォン決済(コード決済)です。

 

そしてもう一つ、送られてきた紙をコンビニの店頭に持っていって支払う方法があります。実は、セブン-イレブンならnanaco、ファミマならファミペイを使えば、税金も支払えます。というわけでこれらも候補です。

クレカ払い 最大2.5%ー手数料(1%くらい)

クレジットカード払いの場合、2つの要素をチェックする必要があります。1つはクレカのポイント還元率。こちらは税金の場合還元率が下がる場合があります。2つ目は手数料率です。これは支払先で微妙に変わります。ポイント還元から手数料を引いて、それがプラスならその分お得だというわけです。

 

まずは手数料から。eLTAX 地方税ポータルシステムでのクレカ払いは、F-REGIのシステムを利用しており、別途手数料がかかります。

  • 1〜1万 40円 (最低、0.4%)
  • 1万1〜2万 123円 (最低、0.615%)
  • 2万1〜3万 205円 (最低、0.683%)
  • 3万1〜4万 288円  (最低、0.72%)
  • 以降、1万円ごとに83円(0.83%)追加 

グラフにするとこうなります。1万1円のときに手数料が1.23%まで跳ね上がりますが、そこから先は0.75%〜1%の間に収束していきます。

自動車税について、手数料と手数料率をまとめました。2019年10月以降購入で新車登録から11年未満(ディーゼル)/13年未満(ガソリン)の場合です。軽自動車を除けば1%に収まり、千の桁が大きくなるほど率が下がることがわかります。

さてつまり、この手数料率を超える還元率を持つカードなら、その差がお得になります。ただ、アメックス、ダイナース、セゾンカード、UCSカード、ラグジュアリーカードは税金払いのポイント還元が半減します。さらに楽天カードは5分の1に減ります。

 

というわけで、税払いにおすすめは下記のようなカードです。

  • リクルートカード 1.2%還元
  • 三井住友ゴールドカード(NL) 最大2%還元
  • リクルートカードプラス 2%還元
  • 三井住友プラチナプリファード 最大2.5%還元

三井住友ゴールドカードとプラチナプリファードは、通常還元率0.5%と1%ですが、年間100万円使うと+1.0%、さらにリボ払い併用で+0.5%。合計で2%と2.5%まで還元率がアップします。税払いにおいて、最強に近いカードだといえるでしょう。

コンビニ電子マネー 1%〜2%程度

税金の用紙をコンビニに持っていくと、ファミマならFamiPayで、セブン-イレブンならnanacoで支払うことが可能です。これらは別途の手数料がかからないので、純粋に還元を受けることができます。

 

まずファミペイです。ファミペイは通常0.5%還元ですが、税金払いでは10円/回という還元になります。ただし「ファミペイ翌月払い」を使うと、0.5%分の還元があります。さらに一応、ステップボーナスを併用すれば最大4.5%+10円の還元も可能になります。月間500円が上限ですけど。

通常のファミペイ利用なら、マネックスカードなど1%還元のカードからファミペイにチャージして税金を支払えば、1%+10円の還元を受けられます。

 

続いてnanacoです。nanacoはモバイルnanacoを使い、かつApplePay経由でチャージするのが王道ルート。三井住友カードゴールド(Mastercard)→au PAY→モバイルnanacoというルートでチャージすれば、三井住友カードゴールドに2%の還元が付きます(リボ払い併用、年間100万円利用時)。

 

nanacoはチャージ上限5万円ですが、センター預かりでさらに5万円追加できるのと、支払時に複数枚のnanacoを利用できるため、数十万円くらいまでは対応可能です。けっこう面倒ですけど。

コード払いなら楽天Payが最大還元

最後にコード払いです。各種コード払いが対応していますが、そのほとんどがクレカからのダイレクト決済には対応していません。例えばPayPayでいえば、PayPayカード以外の紐づけたクレカからPayPay経由で税金を払うことはできず、PayPay残高から支払う必要があるのです。さらに支払いに伴うポイント付与はありません。

ここで最も還元率が高いのが楽天Payでしょう。楽天Payも税払いそのものに対する還元はありませんが、残高にあたる楽天キャッシュを入金するときにいろいろな還元を受けることができます。最も還元率が高いのは下記のルートでしょう

この三井住友カードゴールド(Mastercard)→JAL Pay→ANA Pay→楽天Edy→楽天キャッシュのルートだと、合計3%還元を受けつつキャッシュ残高にチャージできます。これで税金を払う形です。

ベストプラクティス

というわけで、まとめると次のようになります。

  • クレカ払い プラチナプリファード 1.5〜1.75%程度
  • コンビニ電子マネー nanaco2%還元
  • コード払い 楽天Pay3%還元

ただしnanacoについてはau PAYのチャージ上限が月間5万円なので、そこがボトルネックになります。また請求書を持って店頭に行くのはけっこう面倒です。また複数枚のnanacoを使うのも大変です。一方で領収済みの印を押した紙がもらえるというメリットはあります。

 

楽天Payの還元率は最高ですが、楽天Edyから楽天キャッシュへのチャージは月間上限10万円という制約があります。またJAL Pay→ANA Payというルートは、誰がどう考えても早晩閉鎖されるでしょうから、長くは使えないルートのように思います。

 

というわけで、自動車税くらいなら楽天Payルートをうまく活用して3%還元を受け取ります。また固定資産税が100万円!みたいな場合、そもそもコード決済は30万円までの請求書しか払えないので、クレカ払いを使うことになりまう。その場合はプラチナプリファードをうまく活用しましょう。

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