いまちょっと考えていることがあり、日経225の空売り方法を検討しています。メジャーなところでは、やはり日経225先物を売るか、日経225CFDの売りですね。現物ならば空売りですが、日経225は指数なので、先物かCFDになります。
いくつかある方法の違いやメリット、デメリットをまとめてみました。
取引単位の違い
これらはまず取引単位が違います。
- 日経225先物 1000倍 つまり2150万円相当
- 日経225先物ミニ 100倍 つまり215万円相当
- 日経225CFD 10倍 つまり21.5万円相当
細かな調整をかける意味でも、日経225先物(ラージ)は巨大すぎます。CFDは単位が小さいので、たとえば150万円分日経225をショートするなら7枚とか、融通が効きそうです。
証拠金の違い
先物もCFDも証拠金を使ったレバレッジ取引になります。CFDはGMOクリック証券の場合です。
- 日経225先物 約26倍 証拠金 82万8000円
- 日経225先物ミニ 約26倍 証拠金 8万28000円
- 日経225CFD 10倍 証拠金 2万13000円
CFDのほうがレバレッジは低いので、資金効率は悪くなります。ただし、10倍でも日経平均が100円動けば1000円の損益、100倍の先物だと100円の動きで1万円の損益です。十分に証拠金を積んでおかないと軽くロスカットになります。
※先物ミニの場合のイメージ。先物ラージなら金額がさらに10倍、CFDなら10分の1に。
手数料
取引にかかるコストは、先物の場合は手数料、CFDの場合はスプレッドになります。
- 日経225先物 250円(ライブスター)
- 日経225先物ミニ 35円(ライブスター)
- 日経225CFD 20〜60円(GMOクリック)
取引単位を日経225先物に合わせると、次のようになりやはり小口のほうがコストが高くなりますね。
- 日経225先物 250円
- 日経225先物ミニ 350円
- 日経225CFD 2000〜6000円
価格刻み
- 日経225先物 10円刻み
- 日経225先物ミニ 5円刻み
- 日経225CFD 1円刻み
価格刻みが荒いということは、成り行きの際に悪い条件で約定する可能性があります。先物(ラージ)の場合1万円刻みということですね。
SQ(スペシャル・クォーテーション)
先物にはSQと呼ばれる強制決済日があります。日経225先物の場合、3月、6月、9月、12月の第2金曜日です。先物は、反対売買をしてポジションをクローズしなくても、SQになるとその価格で決済される仕組みです。つまり、SQを越えて持ち続けることはできず、新たに買い直す必要があります。
一方で、CFDの場合自動的にロールオーバーが行われ、書い直す手間がありません。
取引時間
取引可能時間も違います。
- 日経225先物 平日 8:45〜15:15、16:30〜5:30
- 日経225先物ミニ 平日 8:45〜15:15、16:30〜5:30
- 日経225CFD 平日、祝日 8:45〜5:50(GMOクリック)
株式市場が閉まっている祝日でもCFDは取引でき、深夜早朝を除いて取引できるなど、取引時間が長いのが特徴ですね。
何をしたい?
日経225の先物やCFDで何をしたいのかというと、ヘッジです。なので、手数料の低さは大事ですし、短期売買で値動きを取りたいのではないので、ある程度の期間もち続ける想定になります。
そうすると、2000万円相当をヘッジするのに、先物ミニ10枚を使うというのは手数料の点からもリーズナブルかもしれません。ただしヘッジの方法としては、もう一つ日経225オプションという手段もありますね。
【CFDもろもろの記事です】