セミリタイアして「やりたいこと」の100のリストを作成しました。でも、やりたいことだけでなくて、「やりたくないこと」「やらないこと」も作っておいたほうがいいことを作っておくべきだと最近強く思っています。
「やらないこと」を決めるのが戦略
セミリタイアというのは人生をかけた戦略なわけですが、戦略というのは「何をやらないか」が重要です。優先順位をつけて、「これはやらない」ということも決めておくべきです。
お金、時間、意欲といったリソースは有限です。やらないことを決めておかなくては、ふとしたことで流されます。結局、やりたいこともできなかったということになりかねません。
「やりたくないこと」リスト
本当は「これは絶対やらない」と決められればいいのですが、なかなかそれを守れるほど心は強くありません。まずは、「やりたくないこと」を決めて書き出して、常時意識するようにしたいと思います。
やりたいことリストと同じで、粒度はあえて揃えません。
1:自分にイニシアティブのないミーティングは避ける
まず自分が決められないミーティングは避けるということです。例えば、行きたくないのに行かなくていけないような会議、冠婚葬祭、飲み会などですね。
つまり、行っても、「帰りたい」と思ったら自分の意思で帰れるようなものだけ参加するということです。「つまんないな」「意味ないな」と思いながら、終わるのを待つなんて、人生の無駄遣いです。可能な限り、これは避けます。
2:やりたくないことは「やりたくない」と答える
セミリタイアして最高に良かったことは、やりたくないことに対してNOと言えることです。雇用契約というのは指揮命令権とセットで、それは決められた時間内において、「やれ」と言われたら「はい」と答えることを意味します。
サラリーマンなら誰でも分かるように、この「やれ」は楽しいことはまずないんですね。ただし、趣味とはいえコミュニティにとどまる価値というのはあるので、すべて「NO」と答えるのも得策ではありません。できる限り、うまくNOと答える。そして、どうしてもこれは受け入れられないという場合は、職を辞してもNOと答えることになります。
たとえ仕事がなくなっても生活していくのに困らないというのは、こういうときに強い心の支えになります。
3:これまで以上に無駄な時間を意識する
セミリタイアとは、言ってみれば時間を金で買ったということです。あと15年、現役バリバリのサラリーマンとして働けば得られたであろう給料を捨てて、自由を得ました。この自由の対価は、金額でいえばかなりなものです。
それだけの価値を自由な時間に見出したわけです。つまり、変にお金を節約しようとして時間を無駄にしては本末転倒です。無意味な移動時間だと思えばコストをかけても節約する。少しでも安く買い物をするためだけに、時間をかけて遠くまでいったりしない。
お金と時間のトレードオフだとしたら、時間を取るということです。
4:パッションが高まるタイミングを逃さない
以前、人生で最も重要なリソースはパッションじゃないか? という記事を書きました。パッションが高まったときは、お金を気にせずにそれに取り組む。お金を理由に、諦めることを「やらない」ということです。
40代も半ばとなり、最近は若いときのような身体と違うものだと感じることが増えてきました。おじさんちっくで嫌な感じですが、身体が衰えていくとできなくなっていくことも増えていきます。将来できなくなりそうなことは、今のうちにトライしておきたいものです。
5:締め切り、責任が発生することはできる限り避ける
こんなことを書くと、不真面目で無責任な人のようですが、締め切りや責任が発生する約束はできる限り避けたいと考えています。
なぜか。締め切りや◯◯をやらなくてはいけないという責任は、ほかの誰かに対して発生するものです。つまり、ほかの誰かのためにそれをやらなくてはいけないのです。ここに対価が発生するものを仕事というわけです。
こうした仕事に縛られないためにセミリタイアしたわけですから、自分が果たさなければいけない責任は自分に対してだけにしたいものです。つまり、気が変わったらやらないという選択肢を自分自身で持つようにしたいということです。
締め切りや責任が発生すると、夜ぐっすり眠れなくなることがあるんですね。この状態は、幸せの対極にあると思います。
今後も追加
思いつくままに「やりたくないこと」を書き連ねてみました。また思いついたらここに追加してみたいと思います。