日興フロッギーがdポイントと連携しました。最大のポイントは、株式購入にdポイントが使え、しかも期間・用途限定ポイントも利用できることです。これで、dポイントの容易な現金化の道がひらけました。
これまでのdポイントの現金化方法
dポイントは頻繁なキャンペーンによって貯まりやすいポイントですが、現金化はけっこう面倒でした。よく言われるのはAmazonギフト券などの金券を購入することです。でも、ギフト券を販売するとディスカウントに加えけっこうな手数料も取られるので、あまり現実的ではありませんでした。
dカードプリペイドにチャージすれば、クレジットカードとして使えるので、これはセカンドベストです。ただし、【現金→クレカ→1〜2%還元】という決済ルートがいろいろあるので、還元率分損をします。ドコモの携帯料金支払いに充当する場合も同様ですね。
そして「期間・用途限定dポイント」は、dカードプリペイドへのチャージができず携帯料金への充当も、dポイント投資にも使えません。いわゆるd払いでなにかを買うしかありませんでした。
dポイント→株式→売却で現金化
今回の日興フロッギーを使うと、dポイントおよび期間・用途限定dポイントを使って、株式を購入できます。そして、購入した株式は、売却時に現金になります。これで、dポイントの現金化完了です。
ただしフロッギーで購入する際にはいくつか注意が必要です。通常の株式購入ではなく、「キンカブ」という日興証券独自の仕組みを使うからです。簡単にいうと、これは市場を通すのではなく、日興証券との相対で取引する仕組みです。通常との違いは下記のようになります。
- 株価に関係なく100円単位で購入可能 1株未満でも取得できる
- 議決権や優待などの株主の権利はもらえない
- 配当は、保有比率に応じて相当額が入金される
- 単元株数量に達したら、「単元株振替」機能で通常の株式に変更可能
注意点としては、端株優待を狙うのには使えないことと、ほふりを使わないので移管ができないことでしょうか。
取引価格は、前場、後場それぞれの始値(寄付き値)です。売買価格はそれに対してスプレッドが乗ります。
100万円未満の額で売買すれば、実質コストは0.5%ですから現金化コストはかなり低いと言えるでしょう。取引時間は次のようになっています。深夜2〜5時と、前場終わりの11時半〜16時までは取引できないという、変則的な構成です(フロッギー扱いの場合)。
Pontaポイント/リクルートポイントの現金化
さて、世の中の共通ポイントはいくつかに集約しつつあります。老舗のTポイント、楽天の楽天スーパーポイント、そしてPontaポイントです。
ぼくはリクルートカードを使っていますが、利用に対して貯まるリクルートポイントはリアルタイムにPontaポイントに変換可能です。そして、Pontaポイントはdポイントに相互交換可能です*1。
そしてこのdポイントを日興フロッギーで株式に変えて現金化できるわけです。つまり、リクルートポイントやPontaポイントの現金化ルートが開けたことになります。
さらに2020年5月以降は、au WALLETポイントがPontaポイントに統合されることが発表されています。つまり、au WALLETポイントもPontaポイントも、dポイントを経由して現金化できるというわけです。
*1:交換がリアルタイムでないのがネック。またdポイントからPontaポイントへの交換は、1回5000ptに限られ、年度内2回まで、しかも手数料がかかります