木更津1号基が3月から稼働しています。無事に発電してくれていてありがたいのですが、なんと東電から別途、電気代支払いの請求書が来ました。これはいったい??
夜間パワコン電気代として、定額電灯料金が
届いた請求書は、月額にして2532円。どうやら、夜間も稼働しているパワコンにかかる電力らしく、契約は定額電灯となっています。
この定額電灯契約をざっと調べると、
- 400VA≒400Wまでの設備が対象
- どれだけ電気を使っても固定料金
- 電灯数や小型機器の数で料金が決まる
というものです。小さな照明などの契約としては、こっちのほうが安価に使えるということで、用意されている契約でした。
パワコンはオムロン KPV-A55−J4が9台です。50VA以下の小型機器は、1台あたり月額196円49銭(税込み)だということで1768円。需要家料金(基本料金)52円50銭が入って、1820円。さらにもろもろ入って、2532円も支払うことになります。
従量電灯契約に切り替えれば安くなる
ところが、いくつか先輩太陽光発電の方々のブログなどを見ると、こちら定額ではなく、従量電灯契約に切り替えると、大幅に安くなるという話です。かかるのは夜間の待機電力なので、パワコンはほとんど料金を使わないということでした。
この従量電灯契約にもいくつか種類がありますが、ターゲットは最も安い従量電灯A。これは最低料金が216.3円なので、月額費用を2500円から10分の1にできることになります。ぜひ切り替えですね!
切り替えには条件がある
ところが、施工業者に聞いたり、先輩発電家の方に聞くと、切り替えにはいくつか条件があるとのこと。
- 400VA以上の負荷設備が必要
だということです。VAとは微妙にWとは違い、VAが実際の消費電力を示し、Wは仕事として使われる電力(有効電力)を表すそうです。300Wの機器は300Wの仕事をしますが、そこにはロスがあるので、実際に使用される電力はもっと多くなります。それをVA(皮相電力)というそうです。知らなかった。
交流の電気には、見かけ上の電力(皮相電力)と実際に機器で使用される電力(有効電力)がありあます。そのうち、皮相電力の表示にはVA、有効電力の表示にはWが使われます。有効電力は皮相電力に力率(電力をどれだけ有効に使用できるかを示す値))をかけた数値となります。
有効電力 W=V×A×力率(cosφ)
皮相電力 VA=V×A
さて、オムロンのパワコンKPV-A55−J4の皮相電力は、11.5VA。これが9台で103.5VA。400VAには、あと300VAほど足りません。電圧100Vで利用するということは、あと3A利用する機器があればいいわけです。
どんな機器を繋いで追加300VAを実現するか
3A電流で、300VAを達成するためには、どんな機器をつなぐのがいいでしょうか。候補として考えられるのは、下記の2つです。
- 遠隔監視装置 金額張りそう。VA低そう
- 草刈り機 VA高そう。設備として見てもらうのはたいへんそう
目的は400VAを達成することなので、実際に常時400V≒400Wを使ってしまっては、逆に電気代がかさみます。これは草刈り機がベスト、遠隔監視装置も面白そうだから検討、という感じでしょうか。
なお、遠隔監視装置も草刈り機も、利用には100Vのコンセントにつなぐ必要があります。現在の設備は、定額電灯状態ということもあり、コンセントはありません。追加でコンセントを設定してもらう必要があるわけです。ここにもコストがかかりますね。
実現への流れ
実現への流れとしては、
- コンセント設置の業者を探して依頼
- 東電に従量電灯Aへの変更依頼(回路図面などもいるそうです)
- 遠隔監視装置や草刈り機の用意
- 変更
という感じでしょうか。いろいろな話を聞くと、メーター設置が必要なこともあり、かなり時間を要すようです。東電、最初から従量電灯Aにしてくれよ。。なんか、ボッタクられている感じもします。
いろいろな調整が必要でワクワクしますね。それぞれ進めていきたいと思います。