FIRE: 投資でセミリタイアする九条日記

九条です。資産からの不労所得で経済的独立を手に入れ、自由な生き方を実現するセミリタイア、FIREを実現しました。米国株、優待クロス、クリプト、太陽光、オプションなどなどを行うインデックス投資家で、リバタリアン。ロジックとエビデンスを大事に、確率と不確実性を愛しています。

金価格が最高値 グラム1万円(税込)を突破


金(ゴールド)の国内価格が、税込みで初めて1グラムあたり1万円を超えました。背景には世界的な金価格の上昇と、円安があります。

ドル建て1976ドル、円建て9091円

ドル建ての金価格は1976ドル(1オンスあたり)。過去最高値は2020年に付けた2067.15ドルでしたが、このところまた2000ドル前後で推移しています。一方の円建てはというと、9091円(1グラムあたり)を超えました。

田中貴金属工業株式会社|月次金価格推移

 

9091円に消費税10%を足すと10,001円と、史上最高値となる1万円超えです。

金は消費税がかかる

いろいろな投資先と違い、金には消費税がかかります。つまり、買うときには消費税を払う必要があり、売るときは消費税を受け取れるのです。消費税率は年によって異なるので、普通、金価格の推移をチェックするときには税抜きで見ます。でも「今いくらなのか?」は税込みが見ることが多いようです。

消費税がかかる国は実は珍しく、外国では消費税がかからないで売買できる国も多くあります。例えばシンガポールなどがそうです。そのため、海外で金を購入して、日本で売却すると、金価格が同じならば消費税分の10%の利益が出ました。

 

もちろん、こんな錬金術はそうそうありません。金の持ち込みは制限されていて、1000g以上または価値20万円以上の金を持ち込む場合は、申告と消費税の支払いが必要です。20万円の金は20〜30グラムくらいなので、まぁ簡単に制限に達するわけです。そのため、1kgくらいの金地金を無申告で持ち込む”密輸”も流行ったようです。そして現在では、海外で買える金のインゴットを買い取ってくれる業者は国内にはほぼありません。密輸もあの手この手で封じられたわけです。

 

ちなみに密輸に手を染めなくても、消費税を活用した合法テクニックはあります。8%のときに購入して10%にアップしたときに売却すれば、それだけで2%のさやが抜けます。

購入価格5650円/gから1.77倍に

ぼくが金のインゴットを購入したのは、まさにその2019年の9月30日。10月1日に消費税が10%にアップする直前の駆け込み購入です。購入価格は税込み5650円/gでした。税抜きにすると5231円です。ここから4年、価格は1.77倍に上昇しました。年平均にすると15.5%のリターンということになります。

 

伝統的な投資法の一つでありながら、「直接収益を産まない」などの理由で意外と敬遠されがちな金。いまのところはほぼ想定どおりのリターンだといえそうです。

 

www.kuzyofire.com

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